スマホゲームだけどスマホゲームじゃない感じ。
ついにiOSデバイス向けに配信された『バイオハザード ヴィレッジ』。もともと家庭用ゲーム機向けに販売されていたAAAタイトルのゲームが本当にiPhoneで遊べるのか、実際にいくつかのパターンで試してみました。
まずは iPhone 15 Pro本体のみでプレイ
iOS版『バイオハザード ヴィレッジ』ですが、iPhoneの場合はA17 Proを搭載したiPhone 15 Pro（およびiPhone 15 Pro Max）のみ対応しています。本編をフルで遊ぶには税込4,990円かかりますが、ストーリー序盤は無料で遊べます。これがなかなかのボリュームで驚きました。また、アプリをインストールしてしばらく遊んだあとにサイズを確認したところ、約8.8GB使用していました。
こちらが実際のプレイ画面。使いこなすのは至難の業とみられるバーチャルパッドですが、正直プレイできなくはないです。画質に関してはめちゃくちゃ綺麗（初期設定の画面解像度は2556×1179）で、読み込み速度も早いです。グラフィックス設定が初期設定のままであれば問題なくスムーズに動きます。
ただ、バッテリーが10分間で7%減ったり、グラフィックス設定によってはiPhone本体の発熱がかなり気になりました（特に音量ボタンとアクションボタンの部分がかなり熱くなる印象）。また、ムービーシーンに切り替わるとなぜか映像と音声がずれてしまうのは気になりました（アップデートで修正されることを願います）。
ただ、iPhoneでバイオハザードが遊べること自体がまちがいなくすごいことなので、その感動が何よりも大きかったです。
4Kモニター＋iPhone 15 Pro＋ワイヤレスコントローラー
お次は4KモニターとiPhone 15 ProをUSB-Cケーブルでつなぎ、PS5のDualSense ワイヤレスコントローラーを接続して遊んでみました。この組み合わせだと一気に家庭用ゲーム機で遊んでいる感が出ます。モニターの大画面で視認性も広がり、コントローラーを使用することで一気に快適さが増します。
しかし、この環境では使用グラフィックスメモリに注意する必要がでてきます。
モニターの大画面で遊ぶなら高品質かつ高画質な映像で遊びたいと思い、グラフィックス設定を少しいじってみました。画面解像度については最高で2556×1179まで設定することができ、フレームレートの変更やHDRの切り替えなども可能です。ただ、テクスチャや影品質を上げると、メモリに一気に負荷がかかり、動きがもっさりしたりアプリが落ちることが度々起こりました。
この手の設定に慣れている方は、使用グラフィックスメモリのゲージを気にしながら好みの映像に仕上げるのが良いかと。
予めグラフィックスを自動で設定してくれるメニューも用意されています。ゲームのグラフィックス設定にあまり詳しくないユーザーのためですね。
本編を遊ぶうえで（画質やパフォーマンスなど）何を重視するか選ぶことができます。４つのパターンを試した限りではおすすめ、パフォーマンス重視、バランス重視はそこまで大きな問題は起きなかったものの、画面品質重視を選ぶと（グラフィックスメモリの容量が8GB以上推奨ということもあり）快適にプレイするのはかなり難しい印象でした。
また、モニター接続時に動作が重くなったり、iPhoneがめちゃくちゃ熱くなる原因についてはUSB-CケーブルでつながれたiPhoneが映像の出力と同時に充電も行なっていることが大きいのでは？と感じましたが…。
個人的お気に入りの組み合わせがこちら
iOS版『バイオハザード ヴィレッジ』ですが、ゲーム体験の快適さと携帯性を求めた結果、この組み合わせが個人的には刺さりました。MOFTのスマホスタンドでiPhoneをランドスケープモードで表示させて、DualSense ワイヤレスコントローラーとAirPods Proをワイヤレスで接続しバイオの世界にどっぷりハマるこの体験、かなりいいです。
PS5本体とネット接続が必須のPlayStation Portal リモートプレーヤーより遊びやすい気が？
結論、iOS版『バイオハザード ヴィレッジ』はモニターに接続して遊ぶというよりかは携帯性に特化した次世代のスマホゲームといえそうです。今後は『バイオハザード RE:4』や『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』などのビッグタイトルがiPhone 15 Proで遊べるようになるので、こちらも引き続き楽しみに待ちたいと思います。
