度を超えた辛さはやはり危険!
マサチューセッツ州に住む14歳のHarris Wolobahさんが、世界でも最も辛い唐辛子2種類で作られた激辛ポテトチップスを食べた数時間後に亡くなりました。最終的な死因はまだ公表されていません。
一体なにが起こった?
The Boston Globe紙の報道によると、Wolobahさんは9月1日朝、世界一辛いと言われる唐辛子キャロライナ・リーパーとナガ・ヴァイパーの粉を振りかけてある「Paqui ワン・チップ・チャレンジ」という名前の激辛チップスを食べたとのこと。
Wolobahさんは腹痛を訴えて保健室へ。一旦は家に帰されたものの、その後急速に状態が悪化し、意識を失い呼吸が止まってしまいました。病院に運ばれましたが、亡くなってしまいました。Wolobahさんの家族は、その激辛チップが原因だと主張しています。
このチップスには、妊娠中の人、アレルギーがある人、辛い製品に敏感な人、基本的な健康問題を抱えている人は食べないようにとの警告ラベルが表示されています。また、この製品は大人のみを対象としており、子どもの手の届かない場所に保管すべきであると警告しています。
大人向けのお菓子とはいえ…
しかし、このチップスは普通にスーパーで10ドル(約1,470円)で販売されているため、子どもでも購入できたとのことです。
Wolobahさんが死亡の最初のケースとなりましたが、昨年から子どもがこれを食べて怪我をしたという報告が数件ありました。この激辛チップスを禁止する学区も出てきています。
Paquiの広報担当者であるKim Metcalfe氏は、「我々はこのニュース報道に深い悲しみを感じ、家族にお悔やみを申し上げます。我々とって今、推測やさらなるコメントをすることは適切ではないと考えています」と、New York Times紙で声明を出しています。
激辛チップスと死の因果関係
会社は少年の死についての責任は認めてはいませんが、当分の間、激辛チップスをスーパーから撤去するとの方針を出しています。また「ワンチップチャレンジ」のサイトでも、警告を無視して食べてしまう若者が増加していると書かれています。
ある研究によると、キャロライナ・リーパーなどポテトチップスに一般的に使用されている唐辛子は、若者に重大な心血管合併症を引き起こす可能性があると示唆しています。しかし、今のところチップスがどのようにWolobahさんの死に影響しているのかは明確ではありません。検死は12週間以内に完了する予定です。