ヘイデイ、 フランチャイズ 事業拡大に1200万ドルの資金調達:その意図をヘイデイ 共同設立者兼CEO、アダム・ロス氏が語る

DIGIDAY

ヘイデイ(Heyday)は、12月14日、すでに投資を受けているレベル5キャピタルパートナーズ(Level 5 Capital Partners、以下L5)から追加で1200万ドル(約17億円)の資金調達を受けたことを発表した。

ヘイデイの資金調達と拡大計画

フェイシャルサービスを提供するヘイデイは2015年に設立され、現在までに4000万ドル(約55億円)の外部資本を調達している。2021年には、フランチャイズを通じてバージニア州、テキサス州、ミシガン州などに今後5年間で数百の実店舗を追加することを発表した。全米の現在の店舗数は13。また、2021年にはシリーズBの資金調達でさらに2000万ドル(約28億円)を調達しており、これもL5が主導した。

多くの他企業と同様にヘイデイの店舗もパンデミックにより2020年に一時的な閉店を余儀なくされた。同年にはニューヨーク、ロサンゼルス、フィラデルフィアなどの都市の店舗が7~16カ月休業。物理的なサービスを提供できなかったため、ヘイデイのチームはオンライン予約プラットフォームなどのバックエンドテクノロジーの改善に注力した。また、マーチャンダイジングに新しいブランドを追加した。

「誰にも未来は予測できないが、今後12カ月間で小さな企業はサバイバルモードになるだろう」と述べているのは、ヘイデイの共同設立者兼CEO、アダム・ロス氏だ。「(当社の立ち位置により)苦しい状況を順調に乗り越えて、『我々は市場リーダーであり、国民的ブランドである』と言うことができるだろう」。

ロス氏は、自分の意見の根拠は小規模なブティックや個々のスパが負わなければならない間接費だと述べている。間接費ゆえにそのようなロケーションでは料金を高めに設定する必要がある。一方、ヘイデイの価格設定はもっと手頃である。ヘイデイの50分間のフェイシャルトリートメントは140ドル(約1.9万円)からであり、また、月額109ドル(約1.5万円)で月額メンバーシップを提供している。メンバーは月1回のフェイシャルに加えて、追加のフェイシャルやサービスや製品で割引を受けられる。

ロス氏によると、現在の収益は店舗ごとではパンデミック以前のレベルだというが、施術の予約数は2019年を「少し下回っている」という。同氏は2023年後半の終わりまでには予約はコロナ前レベルに戻ると予測している。

消費者の要望に応えるフランチャイズの拡大

L5のマネージングパートナー、クリス・ケニー氏によると、ヘイデイは2023年末までに総売上高が1億ドル(約138億円)に達する見込みだという。ヘイデイのフランチャイズ資料によると、5万ドル(約690万円)のフランチャイズ料に500ドル(約7万円)の保証金などすべてを含めたフランチャイジーのスタートアップの総推定コストは57万4000ドル(約7843万円)。ロケーション1カ所の初年度の平均収益は160万ドル(約2.2億円)で、EBITDAは8万360ドル(約1109万円)である。

「消費者からはかなり意見が届いている」とケニー氏。「まず、手軽なフェイシャルサービスを米国全土の街でもっと幅広く利用できるようにすること、そしてパンデミックによる一部のマクロトレンドの加速がある。手軽で価値の高いフェイシャルが求められているのはニューヨークやロサンゼルスだけではない」。

追加の資金はマーケティング投資やバックエンドプロセスなどのフランチャイズ事業に投入される。また、ヘイデイは初の自社ブランド製品にも投資しており、それは2023年の第2四半期までに店舗サービス限定で使われる予定だ。製品は店舗サービス限定で自宅用ではない。ロス氏は、ヘイデイは所有する10店舗をイノベーションラボとして活用して、様々な肌タイプのためによりパーソナライズされた製品を開発していると語っている。また、同氏によると、2015年の創業以来約65万件のフェイシャルトリートメントが行われ、様々な肌のニーズやタイプについて深い洞察が得られたという。また、ヘイデイの新規顧客の25〜30%はそれ以前にはフェイシャルの施術を受けたことがことがないということから、業界の成長の可能性が示されている。

L5も今後5年間のヘイデイのフランチャイズ60店舗の開発と所有に尽力している。ロス氏はL5のフランチャイズに関して「(開発と所有の)両方に全力投球してくれる」投資家がいることは魅力的だと語っている。

「適切な方法で確実に事業を進めるために、(当社のアプローチを)を調整するサポートをしてくれ、我々に説明責任を義務づける思慮深い投資パートナーを求めていた」と ロス氏は述べている。

[原文:Heyday raises $12 million to fuel its franchising business

EMMA SANDLER(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)

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