諦めていた愛用品。もしかしたら、アークテリクスの修理サービスで蘇るかも!

愛用しているアイテムが壊れたらみなさんはどうしていますか? 買い換えるのは手っ取り早いけれど、愛着があるとなかなか気持ちが切り替わりませんよね。たとえばアウトドアウエアにおいては、特に過酷な天候や環境下ではなくても、長年使用していると、どうしてもどこか“ガタ”がくるのが常ではないでしょうか。

いまやアウトドアシーンのみならず、普段使いとしても人気のカナダ発の本格派アウトドアブランド「ARC’TERYX(アークテリクス)」では、昨年オープンした「アークテリクス 東京 丸の内ブランドストア」店内に世界で4番目となる修理サービスに対応するカウンターを設置しました。諦めかけていた愛着あるアイテムが、修理で蘇るかもしれません。

スクリーンショット2023-08-0212.46.17

「ReBIRD™」を支える3つの柱

m_0012
ReBIRD™サービスカウンター専任スタッフの山口泰一さん

「アークテリクス 東京 丸の内ブランドストア」店内に設置されたのは、国内初となる「ReBIRD™(リバード)サービスカウンター」。これは、サステナブルを強化したサービス「ReBIRD™プログラム」です。今回は、サービスカウンター専任スタッフの山口泰一(たいいち)さんに、ReBIRD™についてお話を伺いました。

——「ReCARE™」ではどんな修理を行なっているのでしょうか。

山口さん:「カウンターでの対応としては、 ファスナーのスライダー破損や嚙み合わせの修理です。カウンターに立つスタッフも国内のパートナー工場やYKKさんで講習を受けて修理を行なっています。

一方で生地が裂けてしまったり、穴が空いたものについては工場で修理が必要ですが、すぐに使用したいものであったり、修理期間が長くなってしまうものについては、 応急処置として、リペア用のシールを貼らせていただいて、後日時間のあるときに修理に出していただくこともあります。

しっかりお客様とコミュニケーションを取るために、基本的には予約をしていただく形をとっています」

m_0007

──「ReBIRD™プログラム」とはどういった取り組みなのでしょうか。

山口さん:「『ReBIRD™プログラム』とは、Take(資源を採取し)、Make(作り)、Waste(捨てる)という従来の一方通行型経済を、デザインの力で循環型経済にシフトさせることを目指した、アークテリクス独自の取り組みで、『ReCARE™』ReGEAR™』と『ReCUT™』という3つのプログラムの総称です

日本国内では『ReCARE™』サービスのみを先行してご提供しており、ここ東京丸の内ブランドストアのサービスカウンターでは、ウエアやアイテムの修理品受付を行なっています。 持ってきていただいた段階で、その場で修理でるものは我々で対応させていただきますし、工場で修理が必要な場合は、ウエアの状態を見ながらお客様に修理方法のご説明や商品のメンテナンス方法をご案内しています 」

m_0153

メーカーの目を通して再販する「ReGEAR™」

──ニューヨークや北京で先行して開始されている「ReGEAR™」や「ReCUT™」はどんなサービスなのでしょうか。

山口さん:「『ReCARE™』のサービスカウンターが設置されているのは、国内では東京・丸の内店と大阪・心斎橋店の2店舗になります。

海外で先行している『ReGEAR™』は、使われていないアウトドアウエアなどを引き取りメンテナンスをしたうえで再販しています。もうひとつの『ReCUT™』は、再販できない引き取り商品や残たん(工場の衣類制作の過程で生まれてしまう余った生地のこと)、端材などの廃棄物をアップサイクルするサービスです」

m_0078

──これまで使わなくなったアウトドアアイテムは、大型の中古品販売チェーンなどに買い取ってもらうことが多かったのですが、きちんとメーカーの目を通して再販するのは良い試みですね。

山口さん:「メーカーにとっては商品をお買い上げいただいて一度手元から離れてしまうと、もう二度と接点をつくれないことが課題でした。また、状態によって すでに機能性を失っているものが中古品として売買され他のお客様の手に渡るのはメーカーとして見逃せないところでもありました。

きちんと製品の状態を見て、どういったメンテナンスがどうして、なんのために必要か、そういったことをお客様とやりとりをできるのは、メーカーとしてメリットですね」

重症化した商品はメンテナンスできない

m_0018

──サービスカウンターで相談を受ける内容としてはどんなことが多いですか?

山口さん:「カウンターを開設して1年弱になりますが、一番多いのはGORE-TEX生地の機能低下が多くみられます。GORE-TEX生地の剥離はそれ自体の修理ができず、また生地本来の機能も損なわれている為、他に修理箇所があっても修理を受け付けていません。剥離については、お客様ご自身の日々のメンテナンス不足であることも要因の一つ。せっかく今後も使おうとお持ちいただいたのに、メーカーとして何もできないのは悔しいところです。

決して安い買い物ではなくお客様にもご納得いただきたいところなので、カウンターでは普段の使い方やメンテナンス方法についてお伝えしていますが、商品や素材についてご理解いただいているのはほんの一部の方々なので、カウンターに来ていただくと満足いただくことが多いです。

こうしたサービスカウンターを設けて、「使ったら洗う」という意識づけをメーカーの方から地道に続けていければ、より長く大切に使っていただける仕組みができるのではないかと思っております」


現時点で日本国内で展開しているのは、「ReCARE™」のみですが、修理までに至らない日々のメンテナンスについてもアドバイスしてくれるのは、ユーザーとしてはうれしいところ。どうしてもしょうがない経年劣化やアクシデントによる修理が必要な傷などは仕方ありませんが、専門スタッフが寄り添ってアドバイスしてくれるだけでも、愛用品が長く使えるでしょう。

次回は、GORE-TEXのメンテナンスについてご紹介します。

Photo: 内山めぐみ

タイトルとURLをコピーしました