ゲームボーイの「ポケットカメラ」でミラーレスカメラが作れるって知ってた?

2022年7月23日の記事を編集して再掲載しています。

4色だけ、だからこそ味が出る

むかし夢中になった人も多いであろうゲームボーイ用のカメラ「ポケットカメラ」。低解像度かつモノクロの画質が特徴的で、1998年に発売されて以来いまでもファンが絶えません。

128×128ピクセルのCMOSセンサーが内蔵されており、撮れる画像の解像度は128×112ピクセル(iPhone13のカメラと比べると約8000分の1)。最近では「ポケットカメラ」で月を撮影したり、映像処理でカラー画像にする人も出てきいます。中でも注目なのが、写真家Christopher Gravesさんの「Game Boy Camera M」。一見ただのデジタルカメラですが、実は「ポケットカメラ」を改造して作られているんです。

ゲームボーイ3

「Game Boy Camera 」の主なパーツは「ポケットカメラ」と初代ゲームボーイの後継機「ゲームボーイポケット」。 構造を説明すると、データを処理するチップは「ゲームボーイポケット」のものとカスタムされたものを組み合わせて使用。スクリーンはオリジナル(ライティングなし)から明るさ調整ができるバックライト付きIPSディスプレイに交換。また、バッテリーの寿命を延ばすために単三電池が容量1,800 mAhで充電可能なバッテリーパックに変えられています。これで8時間は持つそう。

さらに、コントローラー部分は「ゲームボーイアドバンスSP」のものを使用。アクションボタンはカメラの後ろと、シャッターボタン用にトップにもついていますね。作者のGravesさん自身はこの状態でゲームをしていないそうですが、ターン制のRPG、ポケモンなどは楽しめそう。片手の操作なら問題なくできますからね。

ゲームボーイ4

他にも、カートリッジ部分で「ゲームボーイポケット」オリジナルの基板は残しつつ、センサーの位置はバリフォーカルレンズ (5-50mm)のCSマウントの裏になっていたり、改造ポイントがたくさん。より大きくて高性能なレンズにすることもできたようですが、Gravesさんは「そういうレンズには興味ないんだ。自分のために作っているカメラだから、自分の好きなようにカスタマイズしたよ」と語っています。

自分でもこのカメラをつくりたい!という人のために、キットの製作も考えられているようですが、すぐに完成とはいかなさそう。ただし、人気は絶大なようで、オンラインで「Game Boy Camera M」を公開してから、使ってみたいとの問い合わせが絶えないそうです。

タイトルとURLをコピーしました