国立科学博物館が1億円のクラファンを実施→9時間半で目標達成

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世界で猛威を振るう感染症や、情勢不安にともなう物価高などの影響は、あらゆる業界に影響を与えています。野菜も電気代も高くなってきてますよねぇ…。

そんな中、上野恩賜公園に位置する東京の観光スポットのひとつ、国立科学博物館(かはく)が、活動継続のためのクラウドファンディング(クラファン)を実施しました。目標金額は…どどんと1億円

わずか9時間半で1億円の目標達成

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クラファンの実施は、感染症や物価高などが要因です。入館料の収入に大きく影響し、標本や資料の保管活動継続が困難になってきました。資料数は毎年数万点ずつ増えているため、収入が減少したままだと厳しいのは容易に想像できます。

そんななか、1億円の目標金額は…クラファン開始から9時間半で達成! かはくのX(旧Twitter)を見ていると、応援の声も多数見受けられますね。

クラファンなので、もちろん返礼品もあります。かはくオリジナル図鑑、トートバッグなどのグッズのほか、バックヤードの観覧、植生管理や標本作成などの体験系、常設展10年パス(!)、さらに法人向けのトークショーや広告掲載枠まで。バラエティに富みまくり。

クラファンのページはこちらから。バックヤードツアーとか、なかなかできない体験ですよ〜。

「国立」だけど、独立行政法人です

ユニークなクラファンとその目標達成は喜ばしいことですが、一方でかはくのXを見てみると「地球の宝を守る費用は国が負担するべきでは」といった声も少なくありません。その気持ちはよーくわかります。

でも、かはくは独立行政法人国立科学博物館が運営する博物館で、国から切り離されて運営されているのが実情。「国立」と名前が残っているのは、海外との関わりにおいて国の機関であることを示すための特例だそう。

令和4年度にも運営交付金として約25億円が出ていますが、電気代や燃料費、保存容器や化学薬品などの急騰には対応しきれていないといった状況なのでしょう。今回のクラファン成功が良い影響を与えてくれると良いのですが…。

クラファン以外からの援助はこちらから

最後に、かはくにはいくつかの寄付の窓口があります。クラファンよりも少額で応援できるので、ぜひご活用を。

かはくは、茨城県つくば市の専用収蔵庫に約2万数千点の所蔵があり、上野の博物館に展示してあるものはそのうち500万点ほどとなります。一方でロンドンの大映自然史博物館には約8000万点、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館には約1億5000万点の所蔵があり、同じ国立レベルでもケタが違う規模感です。

日本が世界に誇るかはく。僕も何度も行ってますし、足腰が疲れるまで堪能させてもらっています。これからも元気でいてほしい…!

Source: Twitter, READYFOR, 独立行政法人 国立科学博物館, 国立科学博物館, 令和4年度独立行政法人国立科学博物館年度計画

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