オムニコムメディアグループ(Omnicom Media Group、以下OMG)は、先月行われたカンヌライオンズにおいて、コマースメディア分野の新たなパートナーシップを次々と発表。OMGはUberアドバタイジング(Uber Advertising)とデータ共有を行い、Uberの移動・配送データを使用して同社クライアントの広告を配信することができるようになったという。
これは、Uberが大手エージェンシーと結んだ初めてのパートナーシップとなる。
このパートナーシップはアメリカで始まるが、Uberアドバタイジングのゼネラルマネージャーであるマーク・グレザー氏は、「Uberが抱えるグローバル市場にも、この提携が拡大することを期待している」は述べる。また、OMGの最高アクティベーション責任者であるメーガン・パグリウカ氏は、「Uberの広告新製品リリースにおいて、OMGは今後も優先的なパートナーとして捉えられる」と付け加えた。
提携によるメリットは?
Uberアドバタイジングのプラットフォームは、全世界で約1億3千万のアクティブユーザーにリーチすると言われている。そして、今回の提携を通じてOMGが使用できる同社のデータは、親会社であるオムニコム(Omnicom)のデータ・分析を全て管理するオペレーティングシステム「オムニ(Omni)」に入力される。「この2つが力を合わせることで、ユーザーの購買プロセスを活用した深い洞察を生み出すことができる」と、グレザー氏とパグリウカ氏は言う。
加えて、オムニのオープンアーキテクチャは外部ソースからデータをインポートし、アクティベーションと精密な測定をサポートすることができる。また、両者は「すべてのデータがプライバシー保護されている」とも強調した。
続けて、パグリウカ氏は「Uberはリアルタイムで個人にリーチでき、移動の目的地を知ることができるという、非常にユニークな立場にある。ユーザーがイベントに行くのか、バーに行くのか、スーパーに行くのか、といったことを知ることができる」と語った。「(Uberが持つこの能力)と比較できるものとしては、検索(が示すユーザーの意図)くらいしか思い浮かばない」。
オムニコムメディアグループ(Omnicom Media Group、以下OMG)は、6月に行われたカンヌライオンズにおいて、コマースメディア分野の新たなパートナーシップを次々と発表。OMGはUberアドバタイジング(Uber Advertising)とデータ共有を行い、Uberの移動・配送データを使用して同社クライアントの広告を配信することができるようになったという。
これは、Uberが大手エージェンシーと結んだ初めてのパートナーシップとなる。
このパートナーシップはアメリカで始まるが、Uberアドバタイジングのゼネラルマネージャーであるマーク・グレザー氏は、「Uberが抱えるグローバル市場にも、この提携が拡大することを期待している」と述べる。また、OMGの最高アクティベーション責任者であるメーガン・パグリウカ氏は、「Uberの広告新製品リリースにおいて、OMGは今後も優先的なパートナーとして捉えられる」と付け加えた。
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提携によるメリットは?
Uberアドバタイジングのプラットフォームは、全世界で約1億3千万のアクティブユーザーにリーチすると言われている。そして、今回の提携を通じてOMGが使用できる同社のデータは、親会社であるオムニコム(Omnicom)のデータ・分析を全て管理するオペレーティングシステム「オムニ(Omni)」に入力される。「この2つが力を合わせることで、ユーザーの購買プロセスを活用した深い洞察を生み出すことができる」と、グレザー氏とパグリウカ氏は言う。
加えて、オムニのオープンアーキテクチャは外部ソースからデータをインポートし、アクティベーションと精密な測定をサポートすることができる。両者は、「すべてのデータがプライバシー保護されている」とも強調した。
また、パグリウカ氏は「Uberはリアルタイムで個人にリーチでき、移動の目的地を知ることができるという、非常にユニークな立場にある。ユーザーがイベントに行くのか、バーに行くのか、スーパーに行くのか、といったことを知ることができる」と語った。「(Uberが持つこの能力)と比較できるものとしては、検索(が示すユーザーの意図)くらいしか思い浮かばない」。
一方でグレザー氏は、「この提携におけるUberにとっての魅力はオムニだ」と述べた。「Uberが(広告)測定とアクティベーションのプラットフォームとして使用される理想的な場所だ。(オムニを通じて)実現するための適切な技術を(OMGは)持っている」と話す。
続けて、「OMGのクライアントのリストに早期にアクセスできることもプラスだ」とも話した。OMGのクライアントには消費財ブランド、クイックサービスレストラン、飲食および自動車広告主が含まれる。「私たち(UberとOMG)が協力することで、広告主クライアントにより大きな価値を提供できる。より多くのデータを彼らのプラットフォームと同時に私たちのプラットフォームで活用することで、より多くのオーディエンスセグメントを利用し、効果的かつ効率的になる」という。
広告主が望むもの
OMGとUberはすでに舞台裏でパートナーシップをテストしている。同社のクライアントであるVOD企業のHBO Maxは、Uberのテイクオーバー企画としてアーティスト、リゾのコンサートを主催した。
マーケティングプラットフォームを提供するライブインテント(LiveIntent)の最新調査では、200人のマーケターにリテールメディアネットワークについての意見を求めたところ、回答者の61%がログイン環境(Eメールのニュースレターやアラート登録、ビデオ・ストリーミング、またはソーシャルメディア)での広告在庫を望んでいると答えた。
この調査を説明するブログ投稿では、「これは広告主の理解を反映している。ログイン環境は、詐欺のない在庫とオーディエンスへのアクセスを提供し、オープンウェブからCookieが消失することの影響からも保護されている」と指摘されている。
さらに、同調査の回答者の58%は、Uber/OMGパートナーシップが行っているように、リテールメディアネットワーク内の顧客の閲覧履歴に基づいた広告ターゲティングを望んでいると述べた。
Uberはこのほど、ユーザーが車を待っているあいだに視聴できる動画広告を同社のネットワーク全体で展開すると発表。これは新たな機会を開くのに役立つだろう。オムニコムもまた、オムニコマース(Omni Commerce)を発表したばかりだ。オムニコマースはリテールメディアのすべての入力を、ひとつのダッシュボードにまとめることを目的としたソリューションだ。
[原文: Uber partners with Omnicom Media Group to meld rider data with Omnis’ insights ]
Michael Bürgi(翻訳:塚本 紺、編集:島田涼平)
Illustration by Ivy Lu
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