ヘアカラー は「これまで以上にファッションアクセサリーになっている」:グッドダイヤングのヘイリー・ウィリアムス氏とブライアン・オコナー氏

DIGIDAY

ここ数年でずいぶんカラフルな髪が増えたと思っているのは、あなただけではない。ピンク、パープル、ブルー、オレンジの髪は、もはや反抗的なティーンやロックスターだけのものではないのだ。

染毛剤ブランドのグッドダイヤング(Good Dye Young)はその人気の波に乗り、牽引役となっている。ロックバンド、パラモア(Paramore)のリードシンガーであるヘイリー・ウィリアムス氏と、長年彼女のヘアスタイリストを務めてきたブライアン・オコナー氏が2016年にローンチしたこのブランドは、2桁の成長を遂げながら全米最大の小売店への進出を果たした。同ブランドはターゲット(Target)とウォルマート(Walmart)で取り扱われているほか、5月8日にはアルタ・ビューティ(Ulta Beauty)の店頭でも販売される予定だ。

今回のGlossyビューティポッドキャストにはウィリアムス氏とオコナー氏が登場、新たなローンチと染毛剤全般について話をしてくれた。またふたりは、ブランドの歴史やウィリアムス氏のアイコンとなっているライオットオレンジのヘアカラー、カラフルな髪への偏見をなくす取り組み、クリエイティブな髪のインスピレーションや昨年ナッシュビルにオープンしたサロンについても語っている。

以下では、ハイライトをいくつか紹介する。

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アルタ・ビューティへの展開について:

ウィリアムス氏:「ビジネスオーナーにとって、実際のところ本当に大切なのは、(アルタは)こんなにも多様な場所に存在していて、誰もがアクセスしやすいという事実。全米のじつに多くの異なる都市に住む、さまざまなタイプの大勢の人々が店を訪れることができる。『私たちは何か正しいことをやったぞ』という気持ちになる。小売パートナーがいるこの場所を手に入れたし、特にアルタが、初日から基本的に全店舗で展開するほどこのブランドを信頼してくれているというのは、非常に大きい」。

有名なライオットオレンジの歴史について:

オコナー氏:「グッドダイヤングのために最初に手がけた商品がライオット(Riot)だった。それはなぜかというと、もう長いこと、とてもたくさんのヘイリーのファンやバンドのファンから、私が彼女に何を使っているのかと聞かれていたからだ。

自分が何を配合し、何を入れたり混ぜたりしているのか、誰にも話していなかった。だからグッドダイヤングに取り組むことになったとき、つまりヘイリーが私のところに来て『ねえ、ヘアダイのシリーズを本当に作りたいんだけど、あなたがいないと無理』と言ってきたとき、『じゃあ、まずはライオットでなければダメだ』と答えた」。

私たちの付き合いが始まるきっかけとなったのがあの色だったので、それがなければグッドダイヤングが生まれることもなかっただろうと思った。あの色はすばらしい宣伝だった。バンドに関するインタビューの冒頭では毎回みんなが、ヘイリーは『激しい炎のような髪のシンガー』だと表現していたからね」。

ビビッドなヘアカラーの主流化について:

ウィリアムス氏:「かつて(大胆なヘアカラーは)かなりひんしゅくを買っていた。事情や状況によっては、明らかにいまだに嫌がられている。ブライアンと私はそうした偏見と戦いたいと心から思っている。グッドダイヤングでは、単に製品を人々に提供するだけでなく、これが人々のライフスタイルなのだと示すために、自分たちのビジネスで意思表示をしたい。それにこれは個人の自由な表現の問題でもある。

ヘアカラーは、以前よりもずっと、ファッションアクセサリーとしての側面が強くなっている。より広い世界で受け入れられるようになった。いまではどんなファッション雑誌を開いても、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)の広告やランウェイショーでも、必ずひとりはファッションカラーやビビッドカラーのモデルがいる。あるいはひと束やひと筋だけメッシュを入れたり、アクセサリーとしてカラーを入れているモデルがいる。私たちもこれを推進している。楽しい遊びの幅が少し広がっている。

だけど、これだけは言っておきたい。髪を染めるときのワクワクする気持ちは、現実世界でどこかの堅苦しい投資会社のオフィスにいるときには決して味わえない。この価値をいまだに理解していないやつらがいる。ブライアンと私はこれまでずっと、そんな人たちは間違っていると証明してきただけでなく、(このビジネスが)成長し、力を増していく一方だと示そうとしてきた。これは私たちの個人的な信念であり、若者やあらゆる人々にとって非常に重要だということもわかっている。かつてヘアカラーは、とてもパンクでニッチで、ちょっとワルというイメージだった。でもいまはなんでもアリだ。文字通りどんな性格の人にも似合う。ヘアスタイルについても同じことが言えるが、ヘアカラーについては実際にそうだと言いたい。自分らしくあるための、もうひとつの方法に過ぎないのだ」。

ナッシュビルにオープンしたフルーツヘアサロンについて:

オコナー氏:「間違いなく大切なのは、教育、雇用、スタイリストやプロフェッショナルとして互いに学び合い、ともに成長できること、とてもクールで楽しいヘアルックを作ること、そして誰にとっても安全な空間を作ることだ。要するに、フルーツヘアサロン(Fruits Hair Salon)は、楽しくてすばらしい髪や美しい髪、クレイジーな髪のための場所というだけでなく、誰もが歓迎されているという気持ちになれる場所でもある。

社会から一般的だと思われていない人々にとっても安全な空間だ。私自身が20年間、南部で育ってきたひとりのゲイとして、これは本当に重要なことだ。ミシガンから南部にやって来たとき、宗教が愛の武器ではなく、戦いの武器として使われていたことに大きな衝撃を受けた。年配の男性として、いまもまだ驚いている。できれば私たちは髪についてだけでなく、真に相手を思いやる人間になるために互いに学んでいければと思っている」。

[原文:Hayley Williams and Brian O’Connor of Good Dye Young: Hair color is ‘much more a fashion accessory than it’s ever been’]

LIZ FLORA(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)

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