Nintendo Switch初となるゼルダシリーズ作品である「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編となる「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が、2023年5月12日(金)にリリースされました。前作の舞台はハイラル王国の大地を自由に冒険できましたが、今作のティアーズ オブ ザ キングダムでは、ついに空も冒険の舞台となるとのことで実際にプレイしてみたところ、前作以上の自由度と世界の広がりを感じました。
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム | Nintendo Switch | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/zelda/totk/index.html
◆導入
リンクとゼルダ姫がハイラル城地下を探索するところからゲームは始まります。
瘴気(しょうき)が渦巻く地下の奥深くには、かつて空に住んでいたというゾナウ人とハイラル人の歴史、そしてトライフォースの力を得てハイラル王国を手中に収めようとしたガノンドロフを封じた「封印戦争」の壁画がありました。
さらに奥深くへ進むと、そこには緑色に光る右腕に封印されたガノンドロフの体がありました。
封印が解かれ、目覚めるガノンドロフ
瘴気の触手に包まれ、リンクは体力や装備を奪われてしまいます。
地下から生えた瘴気の腕によって空高く上っていくハイラル城
地面が崩れ、ゼルダ姫が落下。リンクは飛び出してゼルダ姫をつかもうとします。
しかし、ゼルダ姫は光に包まれ、消えてしまいました。
そのまま落下したリンクは、謎の洞窟で目覚めます。右腕には、ガノンドロフを封印していた光る腕がついています。
マスターソードは瘴気に包まれた影響で、刃が朽ちてしまっています。
ひとまず目覚めたリンクは、頭の中に聞こえる声に従い、洞窟からの脱出を目指します。右腕には不思議な力が宿っているようで、洞窟内の遺跡に触れると扉が動き出す仕掛けも。
洞窟内には、高台から池に飛び込むシーンも。
高いところから飛び降りるとき、下に水があればダメージを受けないようになっています。
洞窟内を進むと光が見えてきました。
洞窟の外は、雲よりも高い場所。
思い切ってダイブ!
ここで「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」のタイトルが表示されました。
飛び降りた先は、謎の浮島。落ちていた木の枝をひろってうろうろしていると、兵隊ゴーレムを発見。
兵隊ゴーレムが攻撃してきたので、木の枝で撃退。爆発したロボットからは、「ゾナウエネルギー」がゲットできました。おそらくゾナウ文明の遺産なのでしょう。
攻撃をしてこない執事ゴーレムと出会うことができました。執事ゴーレムによると、ここは「時の庭」と呼ばれる場所だとのことで、さらにゼルダ姫とリンクのことを知っている様子。
ゼルダ姫からの預かり物として、プルアパッドに受け取りました。
プルアパッドはゲーム中のさまざまな情報を閲覧できる端末。マップを見て一番上にある「時の神殿」にゼルダ姫がいるとのこと。
時の神殿に向かうため、時の庭をうろうろ。広い時の庭の中には寒くて進めない場所もありました。服もアイテムもほとんどない状態だと進むのは難しそう。
ようやく時の神殿に到着。しかし、門に手をかざしてもエラーで中に入ることができません。
そこに右腕の持ち主であるラウルが光のイメージとなって登場。
門が開かなかったのは右腕の力が足りなかったため。ラウルはリンクに、時の庭の中にある3つの祠(ほこら)を巡るようにいいます。
◆前作にはなかった新たな能力を駆使する
というわけで、ラウルに言われたとおり、祠へ向かいます。
祠に入ると、ラウルが右腕の力を解放してくれます。解放された力は、祠をクリアすることで自分のものにできるとのこと。
最初に解放された力が「ウルトラハンド」
ウルトラハンドは落ちているものを持ち上げることが可能。
さらに落ちているもの同士を接着することもできます。
例えば2枚の板を縦につなげることで、普通だったら超えることができない谷を越えることが可能になります。
ウルトラハンドがどんな能力なのかは以下のムービーを見るとよくわかります。
【レビュー】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」で使える新能力「ウルトラハンド」はこんな感じ – YouTube
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また、例えば以下のようにウルトラハンドを使ってイカダを組み立てて、大きな川を渡ることも可能。落ちているものを自由に組み立てられるので、普通だと登れない場所や渡れない場所をウルトラハンドで見事進行可能にできる場面がよくあります。
【レビュー】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」でウルトラハンドでイカダを組み立てて川を渡る – YouTube
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次の祠では、「スクラビルド」という能力が解放されました。
スクラビルドがどんな能力なのかは以下のムービーを見るとわかります。
【レビュー】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」で装備とアイテムを組み合わせて新しい装備を作り出す「スクラビルド」 – YouTube
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スクラビルドは「装備とアイテムを組み合わせて新たな装備を作る」という能力。例えば「錆びた両手剣」とその辺に落ちていた大岩をスクラビルドで組み合わせます。
すると大岩がついた両手剣が爆誕。
普通だと破壊できない壁も、大岩の質量が加わった両手剣でブン殴れば粉砕することも可能。
スクラビルドを使えば、矢にもアイテムを組み合わせることができます。
例えば矢に火炎の実をつけると、火の矢を打つことができます。前作では火の矢やバクダン矢などを打つには専用の矢を買う必要がありましたが、今作ではスクラビルドを使えば木の矢と素材があればその場で同じ効果の矢を射ることが可能になります。
また、ウルトラハンドやスクラビルドで活躍するのが、ところどころに落ちている「ゾナウギア」と呼ばれる機械。ゾナウ文明の遺産でもあるゾナウギアは、風を起こしたり火を吹いたりと、さまざまな効果を持つパーツです。
ただし、ゾナウギアを動かすには、手持ちのバッテリーが必要。バッテリーはゾナウギアを使うと消費され、放置していると自然に回復します。
ゾナウギアを使ってトロッコを動かしたり、炎で敵を攻撃したりする場面が以下のムービー。
【レビュー】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」ではゾナウギアを使うことで冒険の世界を広げたり敵と有利に戦ったりできる – YouTube
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3つ目の能力は「トーレルーフ」
トーレルーフはその場で飛び上がり、天井を通り抜けて上にたどり着く能力。
こうして3つの能力を取り戻し、再び時の神殿へ。
そこには、光ながら浮かぶ不思議な勾玉(まがたま)がありました。
勾玉に触れると、光の中からゼルダ姫が登場。
ゼルダが手を差し伸べたので、リンクはその手を握ります。
しかし、なぜかゼルダ光の中へ消えてしまいました。
そして、ゼルダから受け取ったのは4つ目の能力「モドレコ」。
モドレコは、動いているものの時間を巻き戻すという能力。
以下のムービーを見ると、モドレコがどういう能力なのか一発でわかります。
【レビュー】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」で動いている物の時間を巻き戻す便利な能力「モドレコ」はこんな感じ – YouTube
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◆いざハイラル王国へ
神殿の奥には女神像がありました。
さらにその奥には大きな扉。しかし、この扉を開けるには体力が足りない様子。
そこで、ラウルから「時の庭にあるもうひとつの祠を攻略するように」という指令が下ります。
祠をゲットすると、「祝福の光」を獲得。
これを女神像にささげることで、ハートの器が増えます。
扉を開けた先にある祭壇に、朽ちたマスターソードをささげます。
すると、同じ祭壇の前にいるゼルダ姫が、そのマスターソードを受け取ります。ゼルダ姫は別の時空に飛ばされてしまったのでしょうか?
祭壇の向こう側に立つと、眼下にハイラル王国の大地が広がっています。
思い切ってハイラル王国へダイブ!
着地したら目の前にボコブリンを発見。
火を吹くゾナウギアと組み合わせた棒を振り回し、周りの草原ごとボコブリンを焼き払います。前作にはなかったクラフト系の能力で、強力な武器をいつでも作れるようになったので、前作の序盤だと油断できなかったボコブリンも一発で倒せます。
そして、広大なハイラルの大地を移動する上で必要なのが馬。前作と同様に野生の馬を捕まえて乗りこなすことが可能です。
もちろん乗りこなした野生の馬は、馬宿で登録することで所有馬にすることが可能。なお、前作の「ブレス オブ ザ ワイルド」をプレイしたデータがSwitch内にあれば、所有馬の登録が引き継がれます。
ハイラル王国では、ハイラル城が空に浮かび上がると同時に天変地異が起こっていたようで、地面に大きな「深穴」が出現したり、突然謎の祠があちこちに現れたり、空から遺跡が降ってくることもあるとのこと。そんなわけで、リンクはハイラル王国に出現した祠を攻略していくことになります。
また、あちこちに黒い瘴気があふれており、触れてしまうと体力を奪われてしまうので注意が必要。
さらに、到着早々に新武器でボコブリンをボコボコにしていたので、「スクラビルドのおかげで楽勝じゃん!」と思っていましたが、馬で移動するとなにかうごめく巨大な物体を発見。よく見ると「手足を持って移動するボコブリンの基地」でした。
ボコブリンたちの基地を背負い、ハイラルの大地を動き回るという奇想天外な怪物はその名も「イエロック」。近寄ると強烈なパンチをお見舞いしてくる上に、イエロックの上にいるボコブリンが矢を撃ってきたり石を投げてきたりするので、攻撃したくてもなかなか近寄れません。
トーレルーフを使えば、イエロックが背負う基地に潜り込むこともできますが、基地の真下ということはイエロックのすぐ近くに移動する必要があるので、ブン殴られて大ダメージを受けるリスクもあります。
以下のムービーが、実際に動くイエロックと遭遇する場面。
【レビュー】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」でハイラル王国を動き回る「イエロック」と遭遇 – YouTube
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そんなこんなで着いたばかりのハイラル王国を冒険しながら、監視塔に到着。
監視塔には、前作のキーパースンであるプルアがリーダーとして滞在していました。どうやらハイラル城へ調査にいったゼルダ姫とリンクが行方不明になったため、捜索を続けていた模様。
監視塔の地下にある避難壕(ごう)には、天変地異によって避難を余儀なくされたハイラル王国民たちが住んでいました。
◆冒険の舞台はハイラル大地だけではなくいよいよ空へ
監視塔には「鳥望台」と呼ばれる施設が、プルアの主導の下で作られていました。
この鳥望台は、ハイラル王国の各地にあるとのこと。ロケットのように打ち上げられることで、周辺地形をスキャンし、マップに登録することができます。
さらに前作でリンクが滑空するために使っていたパラセールも、プルアから受け取ります。
鳥望台から打ち上げられてパラセールで滑空するところは以下のムービーで見ることができます。前作では高台からパラセールで滑空するだけでしたが、今作では鳥望台ではるか上空に打ち上げられるほか、空に浮かぶ島や遺跡が冒険の舞台になっており、プレイヤーは前作以上に自由に空を移動できるようになります。
【レビュー】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」で鳥望台から打ち上げられてパラセールで滑空するリンク – YouTube
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例えば空に浮かぶ島には、グライダーと滑空路のような遺跡がありました。
このグライダーに乗ることで、パラセールを使うよりもはるかに高い大空を滑空することができます。
実際にグライダーに乗って大空を滑空したり、スカイダイビングしたりするところが以下のムービー。
【レビュー】「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」でグライダーに乗ってはるか上空を滑空&ダイビング – YouTube
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◆さらに冒険の舞台はハイラルの地底へ
パラセールをゲットしたことで、ハイラルに突如開いた深穴の中に降りることが可能になりました。
もちろん思い切ってダイブ。穴の内側は濃い瘴気で覆われています。
地底に降りると当然ながら真っ暗で、周りに何があるのかまったくわからない状態。
ここで活躍するのが、アカリバナの種。スクラビルドで木の矢にアカリバナの種を組み合わせ、少し離れた場所に撃つことで周囲を明るくすることができ、探索を進めることが可能です。
さらに地底には、ぼんやりと光る巨大な根もあります。
この巨大な根を調べると、根自体が強く光り、地底の周辺が明るく照らされます。
根の明かりに照らされたエリアは、プルアパッドのマップに記録されます。
瘴気渦巻く地底にも、ボコブリンなどの魔物が存在しています。しかも、瘴気でパワーアップしているのか、地底の敵からダメージを受けるとハートの最大値が減ってしまいます。ただし、この最大値は巨大な根の光りに照らされることで元に戻ります。
さらに、地底ではゾナウギアのエネルギーの源流となる物質「ゾナニウム」を採掘可能。ゾナニウムはハイラル王国の大地や空にある時の庭などでは採掘され尽くしているため、入手が非常に困難。しかし、地下では大量に採掘できるそうで、ゾナウギアを動かすバッテリー問題に困った場合も地底を探索する必要がありそうです。
◆まとめ
「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は前作の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の続編ということで、操作性もUIもほぼ同じで、メインストーリーを脇に置いてフィールドにある祠やポイントを見て回るという部分も継承しています。しかし、今作で使える「ウルトラハンド」「スクラビルド」「ゾナウギア」は前作にはなかったクラフト系の要素で、フィールドにあるものを素材に組み立てたり動かしたりでき、組み立てたものを動かしたり飛ばしたりすることも可能。前作で大きな特徴だった「広い世界を冒険する」という自由さにくわえて、フィールドに落ちているものから新しいものを作り出すという自由さが加わり、前作以上にできることが増えている印象。また、冒険できる場所が地上だけではなく空の上や地底と大きく広がっており、探索の範囲が前作よりも格段に広くなっているので、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の世界を味わいつくすには前作以上に時間が必要になりそうです。
ストーリーは特に前作をプレイしていなくても楽しく遊べるようになっていますが、前作に出ていたキャラクターが登場したり、「ゼルダの伝説」シリーズのキーワードが散りばめてあったりと、シリーズファンも楽しめる内容。冒頭の時の庭パートはチュートリアルで、ハイラル王国についてからが本番という感じで、前作で歩き回ったハイラル王国の体験が新しい能力でまた違ったものに変わっていて非常に新鮮で、前作以上に世界観に奥行きが生まれていると感じました。
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また、設定資料などが掲載された「アートブック」、スチールブック仕様の「Nintendo Switch カードケース」、「スチールポスター(Iconart仕様)」、そして4種の「ピンバッジセット」が付属した「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム Collector’s Edition」は税込1万6359円で購入可能です。
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