どうやら、松屋は完全に “ハンバーグ売り出しモード” にシフトしたらしい。というのも、先週の「デミグラスハンバーグ定食」に続き、2023年5月2日からは『ホワイトソースハンバーグ定食(780円)』の販売を開始したからだ。
ある意味でド定番のハンバーグを今さら猛烈にプッシュするワケはなんなのか? 松屋らしくもっとヘンテコなメニューを出してくれよ! ……が、そこに1つだけ明快な理由が存在するのである。
・2週連続ハンバーグ
数ある飲食チェーン店の中でも、とびきり好奇心旺盛な松屋。代表作の「シュクメルリ」を筆頭に「プーパッポンカレー」「チャプチェ」「台湾風まぜめし」などなど「何料理屋だよ!」とツッコみたくなるメニューを目まぐるしく展開してきた。
……が、冒頭でもお伝えした通り、直近の2週間で新発売となったのがいずれもハンバーグ。確かに松屋におけるハンバーグは柱の1つに間違いないが、それでも “2週連続ハンバーグ” は異例の事態である。
・ハンバーグを売り出したい理由
ではなぜそこまでハンバーグを猛烈プッシュしているのか? 推測される理由はただ1つ、先日の「デミグラスハンバーグ定食」のタイミングから松屋のハンバーグが “シン・ハンバーグ” に生まれ変わったからであろう。
松屋の “シン・ハンバーグ” は従来のハンバーグと比較して「カロリー16%カット」「脂質20%カット」「食物繊維2倍」など、健康志向に合わせて開発されている。そして松屋はこの “シン・ハンバーグ” をどうにかして売り出したいようだ。
それは松屋が『ホワイトソースハンバーグ定食』の “メディア向け試食会” を実施したことでも明白。これまで松屋はメディア向け試食会などをほとんど開催して来なかったが『ホワイトソースハンバーグ定食』は異例の試食会が用意されていた(都合で行けなかったけど)。
・まさに松屋味
で、今週発売の『ホワイトソースハンバーグ定食』である。松屋によれば「ホワイトソースの半分以上に牛乳を使用。マッシュルームの旨味、エストラゴンとパセリのアクセントが効いた “松屋らしい味” に仕上がっている」とのこと。ぶっちゃけ、味の想像は結構できる。
そして実際に『ホワイトソースハンバーグ定食』は「はい、想像通りの味でした」としか言いようが無い。松屋による発表こそないものの「ガツンとにんにく & 塩分濃いめ」が松屋の真骨頂! 『ホワイトソースハンバーグ定食』もまさにそんな味わいであった。
また今回は “味変” を推奨しているのも特徴的で、松屋は「しょう油・ポン酢・しょう油 + 七味」などが合うとのこと。ただでさえ味が濃いめなのに……と思わなくもないが、松屋の “ハンバーグ売り出しモード” はこんなところにも見て取れる。
なお『ホワイトソースハンバーグ定食』と当時に『チーズホワイトソースハンバーグ定食(930円)』も販売しているが、こちらは当然のようチーズが強い。ホワイトソースを凌ぐほどチーズが強烈なので、お好みによってどちらかを選ぶといいハズだ。
今後のことはわからないが、松屋が “シン・ハンバーグ” を売り出したいことは間違いないだろう。それはそれでも構わないが、そろそろ松屋らしいパンチの効いたメニューをお待ちしております。