中国発祥の『肉を使ったスイーツ』を食べてみた率直な感想「情報量が多くて味覚が混乱する…」 東京・池袋

ロケットニュース24

ここ数年、ガチの中華料理店が増えている。都内には異国感あふれるフードコートが相次いで出店し、中国有名チェーンが次々と日本進出をはたしている。これまであまり知られていなかった中華料理が、少しずつ世間に浸透しつつあるようだ。

今回紹介する「NANATEA & Tsutsumi」も本場の味を日本に伝えるお店なのだが、今までに味わったことのない商品を販売している。それはポークフロスを使ったスイーツだ。

え? ポークフロスってつまりは豚肉だよね? 肉を使ったスイーツってことなのか!? どんな味がするのかたしかめてみた!

・ポークフロスとは?

ポークフロスとは、豚肉を使った「でんぶ(田麩)」のことである。日本では魚肉を使ったでんぶが馴染み深く、ちらし寿司などの入っていることがある。中国では「肉鬆(ロウソン)」などと呼ばれており、圧力鍋で柔らかく煮た肉をすり潰して、さらにそれを炒ってフワフワの繊維状にしたものである。

つまりポークフロスは食肉加工品である。それをスイーツに使うとは……。味のイメージがまったく湧かない。そんなポークフロスを使った商品を販売しているのは、東京・池袋の「NANATEA & Tsutsumi 池袋ファクトリー店」である。


訪ねたのは工場併設店舗で、都内にはここのほかに青山に本店がある。


・初めて食べるスイーツの味

店内カウンターに並んでいるのがフロスのスイーツだ。このほかにもフィナンシェやクッキー、ケーキやティラミスなども販売している。店の雰囲気は今時のスイーツ店といったところだろうか。


購入したのはこれらの品々、フロス商品3つと中国の焼き菓子を1つ買ってみた。1つずつ紹介していこう。


まずは「もちつつみポークフロスケーキ」(税別300円)。表面のフワフワした繊維のようなものがポークフロスである。


牛乳餅をケーキ生地で挟み、さらにその上からフロスで包んでいる。食べてみるとフロスがしょっぱい! と思ったら牛乳餅が甘! 塩辛さと甘さの間で行ったり来たりする。そんな味だ。

戸惑う、味に戸惑ってしまうよ! 口の中で甘さと辛さが交錯して落ち着かないな……


次は「ポークフロスロールケーキ」(税別350円)。ロールケーキの断面にフロスをあしらった一品だ。


ケーキ生地の間にはマヨネーズ風味のソースが入っていて、コレの酸味が効いている。表面にはネギが散らしてあって、これまた複雑な味だなあ。情報量が多くて味覚が混乱しそうだ。


続いては「フロスネギつつみパイ風焼き」(税別250円)。これは先の2つよりも混乱しなさそうだが、どうかな?


あ、これはウマい! サクサクのパイ生地の中にフロスとネギが入っていて、ほんのりとした塩気がパイの甘さを引き立てている。なんだかホッとしたよ。


そして最後は、ポークフロスを使っていない「卵黄パイつつみ」(税別300円)。鴨の卵黄と餡子を合わせた菓子なのだが、はたして味は……。


これはクセがあるなあ……。鴨の卵黄は塩漬けしたあとに紹興酒で熟成させているとのことだが、塩気が強い。それを餡子と一緒にするのは、日本の食文化にはない感覚かも。お菓子よりも酒のツマミっぽいかなあ


ちなみにポークフロスロールケーキは、楽天通販で購入可能なので、興味のある人は買ってみて頂きたい。日本と中国の食文化の違いを垣間見ることができるだろう

・今回訪問した店舗の情報

店名 NANATEA & Tsutsumi 池袋ファクトリー店
住所 東京都豊島区西池袋3丁目32-5 立教ストリートスクエア1F
時間 11:00~19:00
定休日 年末年始(不定休)

参考リンク:NANATEA & Tsutsumi 池袋ファクトリー店楽天市場
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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