欧州データ保護会議、ChatGPT専用タスクフォースを結成

GIZMODO

個人保護の視点でOpenAIを監視!

EUの欧州データ保護会議(EDPB)がChatGPTによる個人情報侵害を監視するための特別タスクフォースを立ち上げました。EUは「ChatGPTってめちゃ便利〜」と使っている他国とまったく違う姿勢で、かなりプライバシー問題に対して懸念しています。

欧州データ保護会議が特別タスクフォースを立ち上げた同日、スペインのデータ保護庁もChatGPTが個人のプライバシーを侵害している可能性があるとして、OpenAI社の調査を開始すると発表しています。同じヨーロッパにあるイタリアは世界で初めてChatGPTの使用を禁止しましたが(その後ChatGPTが対応し解禁)、スペインもイタリアに続くのでしょうか?

EUには個人情報の保護という基本的人権守るための「EU 一般データ保護規則」があります。今回欧州データ保護会議がタスクフォースを立ち上げた背景には、まずスペインが欧州データ保護会議に対してChatGPTがプライバシーに与える影響に関して議論を欧州全体でする必要があると要請したことでした。それを受けて欧州データ保護会議はすぐに特別タスクフォースを立ち上げたというわけです。

スペインはOpenAIの調査。そしてイタリアは個人データの取り扱いを改善しない限り罰金の可能性もあると警告。欧州データ保護会議はタスクフォースを設置と、かなり厳しいチェック姿勢をとるヨーロッパ諸国。

対してOpenAIは大急ぎで個人情報取り扱いの改善を発表し、4月28日にはイタリアではChatGPTが解禁となりました。

スペインはOpenAIの取り扱い改善発表後も調査を続けるのでしょうか?また欧州データ保護会議が立ち上げたタスクフォース、これからも厳しくChatGPTを監視し続けるのでしょうか?