プロボクシングのWBA・IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン、31)が井上尚弥(大橋、29)との対戦を「要求」した。フィリピンメディア「フィルスター」(WEB版)が2023年4月11日に報じた。
タパレスは4月9日に米テキサス州で行われた世界戦に出場し、WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、28)を2-1の判定で破り新王者となった。
「井上対フルトン戦勝者の有力対戦候補に」
同メディアによると、試合翌日の10日にタパレスのスタッフが撮影した動画がSNSで拡散され、動画の中でタパレスは「ナオヤ、次はお前だ」と宣戦布告した。
井上はバンタム級の主要世界4団体を制し、スーパーバンタム級に転向。23年7月にWBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)に挑戦する予定で、スーパーバンタム級初戦が2団体の王座をかけた世界戦となる。タパレスが井上と対戦するにはフルトン戦の勝利が大前提となる。
一気に2本のベルトを腰に巻いたタパレスの次戦に関しては不透明だ。井上との対戦を要求しているが、WBA同級1位・亀田和毅(TMK、31)が次期挑戦者の権利を有しており、次戦の有力候補となる。一方でタパレスの地元メディアは4団体統一戦のビッグマッチに期待を寄せる。
フィリピンメディア「ABS-CBN」(WEB版)は、タパレスはこの勝利によって日本のスーパースター井上尚弥とフルトンの勝者の有力な対戦候補になったと伝えた。「Rappler」(WEB版)は、タパレスは7月に行われるWBC・WBOの世界戦の勝者と対戦するとした。
元WBO世界バンタム級王者のタパレスは日本のリングに上がった経験を持ち、日本のボクシングファンに知られている。左構えの強打者で戦績は37勝(19KO)3敗。