「豆花(トウファ)」って知ってますか? 台湾や中国を中心にアジアで広く親しまれているスイーツのひとつです。豆乳を原料としており、めちゃくちゃ柔らかい豆腐をイメージするとわかりやすいかもしれません。
え? 知ってるって? たしかに5年くらい前、タピオカブームの頃から日本に上陸して、今さら説明するまでもないものかもしれませんが……。
ワシ(佐藤)は知らんかったんじゃ! コレがこんなにウマいもんだなんて、知らんかったんじゃ!! こんなにウマいもんがこの世にあっていいんか?
・食べるに至った経緯のご説明
私がこの度、食べるに至った経緯を説明させてください。先日、東京・飯田橋にオープンした台湾朝食専門店「ワナマナ」に行ったんですよ。そのとき、台湾朝食っていいもんですねって気づいたんすよ。
そんときにね、豆乳スープの「鹹豆漿(シェンドウジャン)」がすっかり気に入って、ほかにも都内で食べられるお店ないかな? って調べたら、新宿にもあったんすわ。
新宿駅に隣接する商業施設、新宿ミロードの「騒豆花(サオドウファ)」って言うんすけど、2018年7月に日本1号店となるこの店をオープンして、東京・神奈川・大阪・福岡に店舗展開してるらしいんすわ。
知らないってこういうことなんだねえ~。5年も前に出来てたなら、絶対1度は目にしてるはずなのに、完全にスルーしてた。
で、メニュー見るとちゃんとあるんすよ、シェンドウジャンが。台湾式クレープ「蛋餅(ダンピン)」も。バカバカバカバカ! 俺のバカ! 大事なものはすぐそばにあるって、今さら気づいたよ……。
ちなみにこのお店は朝食だけじゃなくて、すっかりおなじみの台湾料理「汁なし担々麺」や「鶏排(ジーパイ)」「葱餅」「胡椒餅」なんかもあるそうです。
・台湾茶の抜け感
これらにも増して今回私の心をつかんだのは、豆花でした。いままで見向きもしていなかったクセに、台湾の豆乳を使った品々の美味しさを知った途端に、豆花の写真を見ただけで「ウマそう」と思ったんすよねえ。
心境の変化って恐ろしいね。味覚にも影響してしまうんだから。以前なら「なんだコレ?」で済ませてたものを「ウマそう」とか言い出す始末。何がきっかけで食習慣が変わるかわかんねえもんだよなあ、うん。
余談をさらに1つ付け加えると、今年に入って台湾茶にハマり出してて。いや、これはね、カミさんの影響もあるんだけど、コーヒー一辺倒だったのに、近頃はルピシアに行って好みのお茶を探し出したりしちゃったりして。目下、桃の香りのする白桃烏龍茶がお気に入り。
ここでも頼んじゃいましたよ、「白桃烏龍茶」(税別530円)。桃の甘い香りがしてねえ、それが心地よくさせてくれるんすよ。
飲むと清涼感があって、さっぱりした苦味とほんのりとした甘さで癒されますなあ。コーヒーもいいんだけど、お茶を飲んだ時の気持ちの “抜け感” がいいんですわ~。よくある言い方をすると「ほっこり」ってヤツですよ。
・こんなにウマくて……
ほんでまあ、今日の主役は「芋圓(ユーエン)豆花」(税別780円)です。洋菓子のような見た目の華やかさはなく、どっちかというと雰囲気は和菓子に近い印象。
紅芋とさつまいもの団子が入ってて、これをユーエンと呼ぶそうなんすねえ。タロ芋で作る場合もあるのだとか。芋団子が入ったものは伝統的な豆花の1つなんですって。
まず言いたい! このシロップがめちゃウマ & アマですわ。「冬瓜糖」と呼ばれるもので、これひと口すすったら飛ぶぞ。たったひと口だけで、私は「ヤバい」と思ってしまったんすよ。1発でハマるウマさですわ。
豆花は “モニョリ” とした食感が特徴的。豆腐のようで豆腐ではなく、ゼリーのようでゼリーでない。強いていえば、プリンに近い滑かさ。目隠しして食ったらプリンと間違えてしまうかもしれないねえ。
そして芋団子。このシロップの中に芋団子入れちゃうとは心憎い。絶妙な弾力で噛むと気持ちイイ!
ちょっと驚いたのは、ピーナッツだ。食感のアクセントとして入っていると思ったら、これクタクタに柔らかいでやんの。騙された~! 柔らかいんか~い!!
豆花そのものは低カロリーで、豆乳の大豆イソフラボンが摂れるとか植物性のたんぱく質を豊富に摂れるとか言われているけど、シロップのカロリーはどうなんだろう? と思ってしまいました。
こんなにウマくて本当に身体にいいことしかなかったら、ヤバくない? そんな食べ物がこの世にあっていいの? ……でも、また食べたい。私と同じように豆花未体験の方、1度食べてみて、マジでビビるから。
・今回訪問した店舗の情報
店名 騒豆花(サオドウファ) 新宿ミロード店
住所 東京都新宿区西新宿1丁目1-3 新宿ミロード7F
時間 11:00~22:00(L.O.21:00)
定休日 なし(施設に準ずる)