朝の校庭で子どもたちに混じる
小学生のころ、全校朝会での校長先生のお話がやたらと長く感じた。
先生が「今日はお話が3つあります。」とおっしゃるのを聞いたら、後はゲームのことでも考えながら「今2つめか」と指折り数えていたような子どもだった。
しかし、子どものころ分からなかった絵本の意味が、大人になって理解できるということもある。もう一度、校長先生のお話を聞いてみたら、その内容が身にしみてわかったりするんじゃないだろうか。
※2007年10月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
いまだにおぼえている校訓
当時は理解できなかったが、今では身に沁みて分かる小学校時代の教えというものがあると思う。ぼくの場合は校訓だった。
体育館の演壇の横にかかげられた「自主・自律・自尊」の校訓。自分を律することができて初めて、自分を尊ぶことができるという意味だと思う。寝坊したり遅刻したりするたびに、いまだに校訓に怒られている気分になる。
文京区の駒本小学校にお邪魔した
校長先生のお話を、大人になった今、もう一度聞いてみたい。しかし、部外者のそんなお願いを聞いてくれる学校があるだろうか。
調べているうちに、文京区立駒本小学校のウェブサイトで、毎週の全校朝会での校長先生のお話をブログ形式で載せているのを見つけた。さっそく連絡をしたところ、ありがたいことに全校朝会に参加してもいいですよとのこと。
次の月曜日の朝、早起きをして駒本小学校に向かうと、校門で校長先生が一人一人に朝の挨拶をしているところだった。
着いて早々、なんて丁寧な先生なんだろうと思った。
いよいよ全校朝会が始まる
朝の挨拶が終わり、校長先生は校長室に戻られた。全校朝会が始まる前に、一足早く舞台となる校庭におじゃましてみる。
風景とともに、小学生のときの記憶がよみがえってくるようだった。