先日、日本で一番濁っている池は東京都大田区の洗足池であるという話を聞いた。
洗足池が一番汚い?いやいや、そんなことはないはずだ。
私は以前「池の中を撮る」 という記事で東京を代表する3つの池にカメラを沈めたが、 洗足池はその中で最も綺麗な池であったと思うのだ。 唯一、生き物の写真が撮れた池でもある。
あぁ洗足池よ、君は誰よりも綺麗な池であるはずだ。 少なくとも私はそう信じてる。 ならば私が、その身の潔白を証明するしかないだろう。
※2007年9月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
本当に洗足池は濁っているのか?
とりあえず、以前に撮った池の水中写真を見てみよう。
いやもうこれは圧倒的ではないか?
味噌汁のように茶色く濁った井の頭公園に、 「う~んまずい、もう一杯!」とでも言いたくなるような藻だらけ緑一色の不忍池。 それに対して洗足池は、やや白濁してはいるものの、 それでもまだ水本来の青みがかった色が見て取れる。
池の透明度を数値化するのだ
とまぁ、いくら写真を見比べてコレが綺麗、アレが汚いとか言っても、 それは自分の感覚で物を言っているに過ぎない。 もっと何か、標準的な指針をもって比較する必要があるだろう。
実は、水の透明度の正式な測り方というものがある。 それは直径30cmの白い円板を沈め、円盤が見えなくなった深さを測る、というものだ。
結局は肉眼を介すので多少の誤差はありそうな気もするが、 それでも水中写真で比べるよりかは信憑性があるだろう。
素材は東急ハンズで買ってきたサンロイドペットエースというプラスチックの板。 Pカッターと呼ばれるプラ板を切断するためのカッターで円形に切断し、 キリで穴を開けて糸を通して作ったお手製の白色円盤だ。
なにぶん不器用な人間がアレコレ試行錯誤しながら作ったモノなので、 円がガタガタだったりするのは大目に見て欲しい。
よし!さぁ、これを持って池に繰り出そう。