ビークマン1802、ソーシャルメディアで「 看護師 」にフォーカス

DIGIDAY

ビークマン1802(Beekman 1802)が、看護師を称賛する1年間のキャンペーン「ナース・ファースト(Nurses First)」を開始した。

「ビークマンは山羊のミルクと優しさの、2つの柱からなるブランド。そのため、優しさを世界に広めた人々を称えている」と語るのは、CEOのジル・スカラマンダー氏だ。プログラムは広範囲にわたるもので、年間を通して行われることを考慮すると適切といえるだろう。

看護師のID番号を示せば、ビークマンのサイトにて2割引きで商品を購入できる。1月6日からサイト経由で登録した看護師のうち最初の3,000名には、発売されたばかりのミルクスクラブ(Milk Scrub)が贈られる。看護師向けのイベントや、ブロードウェイの最前列席やファーストクラスの航空券などがもらえるプレゼント企画は毎月開催される予定だ。5月には、看護師と共に作り上げた看護師向けの製品も発売する。さらには看護師を支援する資金を同ブランドが支払う「カインドネス・グラント(Kindness grants)」も提供する。これはたとえば看護師に無料ランチを提供するためビークマンのウェブサイトから所属部署を指名し、選ばれるとビークマンが費用を負担する仕組みになっている。CMOを務めるブラッド・ファレル氏によると、最高カインドネス責任者であるアラン・エドストロム氏が各候補を吟味して毎月2~3名を厳選し、与える影響とその人数に基づいて資金を提供する予定だという。

「私はフルタイムの看護師だったシングルマザーに育てられた。私が医療分野でのキャリアを歩み始め、メディカルケアのチームで働いたことで、健康やウェルネスを良好に保つ上で看護師が果たす重要な役割や、彼らが仕事のために払う感情面や肉体面の負担について、独自の視点を持つことができた。……身近なところやその先にいる、献身的で生来の優しさを備えた看護師たちに、私たちは心からの感謝を示したいと思っていた」と、ビークマン1802の共同設立者であるブレント・リッジ医師は語る。

もちろん、このキャンペーンはソーシャルな側面も持ち合わせる。同ブランドではコンテンツ制作においてフォロワー数の多い4名の看護師を起用し、短くとも2023年前半までの契約を結んでいる。1月12日に最初に投稿したのはキャロリン・クラーク氏(フォロワー数207,000人)で、出勤までの身支度を収めたGRWM動画をTikTokとインスタグラムで公開。その際にビークマンの製品を使用し、ナース・ファーストの取り組みについて語った。

@careclarkbsn

#b1802partner GRWM for work as the Self Care Nurse!💓~ & attention all nurses: ~ 📣👩🏼‍⚕️🏥 use my code ‘CARE15’ for your special discount! You deserve it…💓I’m so blessed to be apart of @Beekman 1802’s #nursesfirst initiative this year & can’t wait to see where it goes!

♬ Sia – Xeptemper

ビークマン1802は他にもミキ・レイ氏(TikTokのフォロワー数240万人)、アナ・ヘルド氏(同527,000人)、ケネディ・パワーズ氏(同670,000人)とも契約している。だが、看護師たちはパートナーシップをすぐには契約せず、「小切手を書いた翌日には何かを投稿してくれるような美容インフルエンサーとは対照的」だとファレル氏は話す。

「看護師は自分自身が信頼と信用を体現する存在であり、コミュニティにもそれを期待されていることを理解している。私たちのブランドをすでに使用している人も、当社製品に惚れ込んだ人もいるが、このブランドを心から愛してくれる彼らとのパートナーシップは、日々違う製品について語る美容インフルエンサーと組む場合よりも大きなインパクトを与えるのではないか、という仮説を私たちは立てている」。

興味深いことに、このキャンペーンに労力と資金を投じるよりも前にビークマン1802がソーシャルメディアのフォロワーや顧客ベースを調査したところ、看護師はすでにかなりの部分を占めていることが分かった。同ブランドのインスタグラムのフォロワー数は124,000人で、そのなかでもっとも多い職業が看護師だったのだ。

その理由について尋ねると、ビークマン1802のチームからは考え得るさまざまな理由が挙がった。「患者に日々寄り添う看護師は優しい」ことから、ブランドが掲げる優しさというミッションに共感するのではないかというのがスカラマンダー氏の推測だ。

「重要なのは、製品そのものだ。看護師は臨床試験によって評価された、科学的な裏付けのある製品を探している。そして、乾癬や皮膚炎の患者を担当する看護師たちは、私たちの製品を使うことで肌が変化するのを目の当たりにしている。私たちの製品はクリーンで低刺激性、そしてスキンケア製品は無香料だ」とファレル氏。

このキャンペーンの第一の目標は、認知度向上とコミュニティ構築だと、スカラマンダー氏は言う。「キャンペーンの成功は参加してくれた看護師と、シェアやエンゲージメントの人数によって測られる」。

[原文:Beekman 1802 pivots social media focus to nurses

SARA SPRUCH-FEINER(翻訳:田崎亮子/編集:山岸祐加子)

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