弥生株式会社は1月5日、請求書などの証憑をデジタルデータとしてクラウド上で一元管理できるサービス「スマート証憑管理」の提供を開始したと発表した。インボイス制度と電子帳簿保存法における法令改正への対応と、デジタル化による業務効率化の両方を実現するとしている。
2022年春から提供していた「証憑管理サービス(ベータ版)」を大幅リニューアルし、サービス名称を変更したもの。AI-OCR機能により、アップロードした証憑の文字情報の自動読み取りが可能。弥生シリーズとあわせて利用することで仕訳情報を連携でき、ペーパーレスによる書類保存のコスト削減やデジタル化による業務効率化につながるとしている。
「弥生シリーズ」を利用中でデスクトップアプリの「あんしん保守サポート」加入者、またはクラウドアプリ契約者は当面の間、スマート証憑管理サービスを追加費用なしで利用できる。具体的な対象製品は、デスクトップアプリが「弥生会計」「弥生販売」「弥生給与」「やよいの顧客管理」「やよいの青色申告」「やよいの給与計算」「やよいの見積・納品・請求書」、クラウドアプリが「弥生会計 オンライン」「やよいの青色申告 オンライン」「やよいの白色申告 オンライン(フリープランを含む、無料プランは除く)」「やよいの給与明細オンライン(無料プランを含む)」「Misoca(無料プランを含む)」。
なお、AI-OCRは当面の間、無料提供を予定。一定の利用枚数を超える場合には別途課金が発生するなどの変更を行う可能性があるとしている。
今後は、弥生PAP会員である会計事務所や税理士とのデータ連携機能、適格請求書判定などの機能拡充を図るほか、今春にはデジタルインボイスへも対応する予定。