グウィネス・パルトロー 氏の新しいビジョンとは?:ロックダウン後の美容トレンドやセクシャルウェルネスの「いやらしさ」を取り除いた方法

DIGIDAY

9月、ゴールドの大胆なボディペイントの写真撮影で50歳の誕生日を祝ったグウィネス・パルトロー氏は、ビューティとウェルネスの達人として、いまも境界線を押し広げている。10月19日には、着圧アクティブウェアブランドのコッパーフィット(CopperFit)とのコラボレーションとなる、カプセルコレクションをローンチ。パルトロー氏は、グープ(Goop)のサミットに復帰し、成長のために新たなカテゴリーに目を向けるなかで、美容とウェルネスにおいて彼女のレーダーに何がみえているのか、語ってくれた。

ーーコッパーフィットと一緒に仕事をしようと思った理由は?

「このブランドのことはあまりよく知らなかった。コッパーフィットは新しいオーディエンス、より多くの女性のオーディエンスにリーチする方法を考えていて、それで私に製品を送ってきた。私はいつもそれを身につけてハイキングするようになり、その後、ほかの製品もいろいろと使ってみるようになった。そして『これは本当によいものだ』と判断した」。

ーー先週末、あなたはサンタモニカのプロパーで開催されたイン・グープ・ヘルスサミット(In Goop Health Summit)に出席していたが、パンデミック前と比較して現在の対面でのイベントはどうだった?

「つながることに対して、あるレベルの感謝の気持ちがある。パンデミック以前は、つねにたくさんのイベントがあったが、いまでは特別な感じがする。パンデミックの影響でイベントの規模を少し小さくしているが、以前よりも親密な雰囲気が生まれて、とてもよい感じになった。当然また大規模なイベントに戻ることになるとは思う。でも、とにかくコミュニティに対する感謝の気持ちが深まっている。だから、みんなが集まってくれてよかったと思っている」。

ーーパンデミックのあと、社会が再開して以来、会員が関心を寄せていることは?

「人間関係、特に長期的な人間関係について、そしてそれをどうやって結びつけて活気のあるものにするかについて、かなり注目が集まっている。パンデミックは多くの人間関係につらい影響を与えた。いま、人々のあいだでよく話題になっているのは、そのようなことだと思う」。

ーーサミットではエイジングの概念についても語っていたが、グープでは、美容製品で「アンチエイジング」という言葉にどのようにアプローチしている?

「加齢は自然なことなので、『アンチエイジング』という言葉を使わないというのは、とても理にかなっている動きだ。なぜなら、私たち全員が年を取っていくし、それは恥ずかしいことでも何でもないから。でも同時に、女性は加齢の兆候と戦いたいとも思っている。私たちは、『アンチエイジング』よりも、『若さを強化する』という枠組で捉えようとしている」。

ーー最近、あなたのレーダーにかかっている新しい美容製品は?

「みんなの想像の通り、私のルーティンはかなりグープに頼っている。自分たちが作っている製品が大好きで、かなりはまっている。この夏の終わりに発売したスリープミルクは、しわや小じわにすばらしい効果がある。また私たちのフェイスオイルも、発売以来、自分でも基本的に1日2回使用している。それからとても気に入っているのが、アウグスティヌスバデール(Augustinus Bader)の新しいまつ毛と眉毛のセラム。まつ毛が長くなることを期待して使っている。グープで発売している新しい顔用のセラガン(Theragun)は楽しいアタッチメントがたくさん付属していて、私もちょうど手に入れたばかり」。

ーーパンデミックの最中に流行したセルフケア効果について、どのように考えている? 現在、忙しい日常に戻った人々は、セルフケアにどのように取り組んでいるのか?

「パンデミックの期間は長くて、人々は率先して自分のための時間をつくろうとした。『パンデミック以降、守っていることは何?』と人によく聞いてみるけど、フェイスマスクや1日の終わりにゆっくりお風呂に入るといった、ルーティンやセルフケアに関することをいくつか守っている傾向がある」。

ーー現在、グープで美容のベストセラーは?

「ベストセラーはマイクロダーム。これは小さな瓶に入ったマイクロクリスタル・ピーリング。それからジェリークレンザー、これもすばらしい製品。そして、これはよく売れるだろうと思っているのがフェイスオイル。最近売れたばかりで、おかげでようやく再入荷した」。

ーー現在のグープのトップカテゴリーは?

「ビューティが私たちのトップ。それからファッション。このふたつがいまのところもっとも強い」。

ーー来年はどのような製品の発売やカテゴリーをローンチする計画なのか?

「美容カテゴリーと、セクシャルウェルネスカテゴリーで、とてもエキサイティングなローンチがいくつかある。バイブレーターだけでなく、セクシャルウェルネスの分野でもさまざまな種類の製品に力を入れている。だからそれが楽しみ。美容の分野でも、かなり安定したロードマップがある」。

ーーセクシャルウェルネスのカテゴリーの成長を牽引しているのは、何だと思う?

「セクシャルウェルネスは、ウェルネス全般の重要な要素。そして明らかに女性の視点から見て、女性にとっての喜びが会話の最前線で語られることがないということについて考えている。女性が自分の喜びはもちろん、セクシュアリティについて考えることでさえ、非常にタブー視されてきた。グープのチームは、そうしたタブーを打ち破り、喜びの重要性や自分自身を性的に知ること、そしてそれが残りの人生に何をもたらすかを語る上で、本当に大きな役割を果たしていると思う。正直に言うと、私はそれを誇りに思っている。私たちは、その扉を少し開けたばかりのような感じ。私たちはそこから「いやらしさ」をいくらか取り除いて少し上品なものにした。いま、多くの人がセクシャルウェルネスを手に入れ、それについて話している。だから、すばらしいことだと思う」。

ーーメイクアップの売り上げが回復していると聞いているが、それについてはどのようにみているか?

「人々は間違いなく、色に戻っている。しばらくのあいだはとても小さな動きだったが、その後、Zoomでの会議のためにリップスティックがたくさん売れるようになった。でもいまは完全に戻ってきた」。

ーーグープは、カラーコスメのローンチに興味はある?

「いつかの時点では、ある、と思っている。私たちは『すべてはこの肌のために』という理念にあくまでも非常に忠実でありたい。すでにやっていることの流れにおいて、より自然なものになるかもしれない」。

[原文:Gwyneth Paltrow on post-lockdown beauty and how Goop took the ‘dirtiness’ out of vibrator sales]

PRIYA RAO(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)

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