薄くする発想はなかった。
自宅でエレキギターを弾くにしても、公園やライヴハウスで演奏するにしても重いしデカいしで、持ち運びやしまう場所に困りがちなギターアンプやスピーカー。
サイズの違いはあれど、箱型のフォーマットはかれこれ70年も変わらぬままなのだそうです。
ギター用スピーカーに革命が起きた
Eminent Technologyが開発した「Model Twenty」は、高さ812mm×幅558mmですが、なんと薄さが635mmという革命的なエレキギター用のスピーカー。世界で初めて扇風機のような翼が回転する「TRW-17ロータリーウーファー」や、コンピューター用のフラットパネル・スピーカーを作った会社なので、品質は保証されたも同然です。
薄くてもパワフルでクリーンな音
20~100Wのアンプヘッドに繋がねばなりませんが、スピーカーとしては、その薄さを活かして前面と背面までもがダイアフラム(振動板)として機能し、400Hzほどまでピストンのように鼓動。それ以上の周波数は分散モードで音が鳴るとのこと。バンドで演奏すると、どの客席にいてもギターがハッキリ聞こえてくるんですって。
スイッチでアコギ用とエレキ用の音を切り替えられ、背面には低音重視のバッキング用とリード用にチューニング可能なスイッチもあります。キーボードやサックスやヴァイオリンなど、ギター以外の楽器でも接続すれば音域をカバーするとなかなかの万能っぷりです。
低圧縮でクリーンな音が響き、他のスピーカーより1オクターヴ高く、1オクターヴ低い音が出るというのもユニーク。背面にはスタンドがあり、20度上を向いて縦型に自立するので、自然と斜め上に向かって拡散するのも利点です。
薄型はエコである
薄いだけあって重さは約9kg.従来型より使う素材が少なく、軽いので輸送コストや電力も抑えられてエコなのもウリのひとつです。お値段は1台2,600ドル(約38万円)。お金持ちになったら、壁全部をこれで埋めてみたいものです。
Source: YouTube, Eminent Technology via NEW ATLAS