TikTokを見ていたらふわふわと宙を舞うボールの動画が流れてきた。「フライングボール」という名前のこのおもちゃ。検索してみると、無重力な雰囲気のキャッチボールやブーメランのように戻ってくる動画などがいっぱいヒットする。楽しそう!
というわけで、さっそくAmazonで価格が手ごろだったTikduckのフライングボール(税込み2999円)を購入してみた。よっしゃ! 優雅に飛ばして遊ぶぞー! と思いきや……!!
・フライングボールとは
とにかく独特の浮遊感が衝撃的だったTikTok動画。逆に言うと、その飛び方が新しすぎて、なんでボールがこんな動きをしているのかまで考えが及ばなかったのだが、届いたフライングボールを見ると、どうやらプロペラで浮遊するもののようだ。
つまり、飛び方としてはドローンみたいなものである。遠隔操作はできないので正確にはドローンとは言えないが。動画でこのシステムがよく分からなかったのは、プロペラがボールの中に入っているから。おまけに、外側が赤とか青とか緑に光っているため、パリピなボールって認識に邪魔されたのかもしれない。
・遊んでみたら予想外
で、このプロペラ部の根本にオンオフスイッチがついてた。スイッチを押して、ボールを振ることでプロペラが起動する。よっしゃ! 優雅に飛ばして遊ぶぞー!
と思いきや……
ヤバイくらいコントロールがきかないんですけどォォォオオオ!!
とりあえず、パッケージイラストにもなっている手のひらの上にボールを滞空させる「浮遊回り」をやろうと思ったのだが、手を離した瞬間、自由にボールが旅立っていく。一応、説明書の遊び方にも「浮遊回り」が書かれているのだが、コツというか遊び方の紹介みたいな感じ。3行だ。こんなに難しいとは聞いてないよ。
次に、TikTok動画で見たブーメラン飛行、説明書で言う「飛び戻り」にチャレンジしてみたが、ボールが重力に縛られなさすぎて、やっぱり自由に飛び立っていく。むしろ、精密機械なのに、これだけガンガンぶつかっても壊れないことにちょっと感心した。
・真っすぐ飛ばすコツ
ひょっとしたら「投げる」というのが違うのかもしれない。いや、全然分からないんだけど、投げると明後日の方向に行ってしまう。そこでどちらかと言うと「放す」ニュアンスで角度だけを調整したところ……
やっと思い通りに飛んでくれた!
というわけで、TikTokの映え動画みたいには全然動かせなかったフライングボール。イメージと本当の操作性にギャップがありすぎてビビった。
しかしながら、独楽にしても、ヨーヨーにしても、けん玉にしても、ある程度の難易度の高さがあるからこそ深みがあるとも言える。対象年齢は6歳以上とのことだが、6歳の子共がこれを極めた時どんな創造性が発揮されるのかは大人の私では分からないところ。ひょっとしたらハイパーヨーヨーみたいになるかもしれない。そんなポテンシャルも感じたのであった。