フェンダー初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」オープン! 楽器屋らしくないのが少し寂しい……

ロケットニュース24

世界的な楽器メーカーの「フェンダー」は2023年6月30日、世界初となる旗艦店を東京・原宿にオープンした。旗艦店にはギターやベースなど、同社を代表する製品が数多く取り揃えられているだけでなく、ファッションアイテムやライフスタイルグッズも用意されている。

さらに地下にはカフェがあるそうだ。フェンダーのカフェ? いったいどんな料理やドリンクを提供しているのだろうか? 気になるので行ってみた!

・初の旗艦店

オープンから約1週間が経った平日、開店時間の11時少し前に「FENDER FLAGSHIP TOKYO」に来てみると、入り口には行列! マジか、さすが人気ブランドの世界初の店舗だけあって、熱烈なファンが集結している。

ちなみに6月27日には「グランドオープニングパーティー」が催され、有名アーティストが集結してライブやスペシャルセッションが行われたそうだ。それを見たかった……。


地下1~3階まで所狭しとギターやベースがズラリと並べられており、試奏用のスペースには超小型アンプとイヤフォンを常備している。気になる楽器を自由に試すことができるという。また、2階にはアンプルームがあって、30種以上の製品を大音量で試奏できる

私(佐藤)も昔は楽器(ベース)をかじっていたのだが、さすがにここで試奏する勇気はない。普通の楽器屋さんでもためらうのに、こんな上質なお店で「これ弾いていいっすか?」なんて言えるわけがなかった。

それ以前に、私は昔、ギブソンを愛用していた。「UFO」というバンドのベーシスト、故ピート・ウェイに憧れて、彼と同じ「サンダーバード」というモデルを使用していたのである。したがって、フェンダーには疎(うと)い……。


とはいえ、ピカピカの美しい楽器たちを見ていると、「1本くらい……」という気持ちになる。若い頃はお金がなくて手が届かなかった品々も、今なら買えるくらいのゆとりはある。

いやいやダメダメ。今はダメ! すぐに押し入れに眠らせてしまうに決まっている。それじゃ、私に買われた楽器がかわいそうだ。せめて、もう少し歳を重ねて、激しい運動が難しくなってきた時に、ゆったりとしたビートのジャズを嗜(たしな)む時が訪れるまで、この欲求は眠らせておこう。


・少し寂しい

ってことで、地下のカフェへ。「FENDER CAFE powered by VERVE COFFEE ROASTERS」はブランド初のオリジナルコーヒーショップである。楽器選びの合間にひと息つくのにちょうど良い、小さなカフェスペースとなっている。

メニューは米カリフォルニアのコーヒーブランド「VERVE COFFEE ROASTERS」が監修しているそうだ。ドリンクメニューを見ると……アルファベット表記で、どんなものかよくわからない。


コルタード(CORTADO:税込600円)ってなんか聞いたことがあるな。「これなんでしたっけ?」とお店の人に聞くと、「エスプレッソを温かいミルクで薄めたものです。カフェラテのようなものです」と仰るので、それにした。


それから、食べ物はサンドイッチとデザートがある。ちょうど小腹が空いていたので「ボイルドハム & チーズのサンドイッチ」(税込930円)をお願いした。


コルタードの表面には、ハートマークのラテアート。おっさんだから、ハートはちょいと恥ずかしい……。濃厚なエスプレッソの苦味と、ミルクの甘さが心地よい。


サンドイッチはハムを挟んだホットサンド。飾り気のないシンプルな味付けで、ビールのつまみに食べても良さそうだ。


さすが世界初の旗艦店だけあって、店はとにかくキレイで、入り口に黒服までいて高級ブティックのようだ。自分だけの逸品を見つけるのに、ふさわしい環境が整っているといえるだろう。

少し寂しいのは、楽器屋らしいにぎやかさに欠ける点だろうか。試奏でアツくなるギタリストの早弾きは聞こえて来ない。聞きもしないのに、止めどなくウンチクを語る店員の声も聞こえてこない。


いずれにしても、ここに来ればフェンダーをより深く知ることができるはず。なお、3階には予約制の「ドリームファクトリー」と呼ばれるカスタムショップがある。自分だけのこだわりを形にしたい人は、利用してみてはいかがだろうか?


・今回訪問した店舗の情報

店名 FENDER FLAGSHIP TOKYO
住所 東京都渋谷区神宮前1-8-10
時間 11:00~20:00
定休日 年末年始

参考リンク:Fender
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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