2022年7月7日から、はま寿司にて「旨ねた100円祭り」が始まった。公式HPを見た感じ、目玉は「うにつつみ」や「炙りイチボ握り」あたりだと思われる。
確かにウニの握りや、希少部位なイチボの握りが100円というのはコスパが良さそうに思える。が、はま寿司のフェアを毎回食いつくしてきた経験上、ピックアップされているネタが最強だった割合はそんなに高くない。今回も隠された強者を求めて食べつくしてみることに。
・21皿
今回も公式HPのフェアのページに掲載されているフェア対象メニューから、直近でレビューしたもの以外を攻めていくぜ! ということでオーダーした皿の数は、なんと21皿。
おお、ボリューミーじゃん。ちょっと前に、フェア対象メニューが少ないと書いたのを気にしていたのだろうか。「炙りのどぐろ」やマグロシリーズ等、お馴染み感のあるネタはスルーした上でこの数だ。
・ウニシリーズ
まずはいつも通り、ビッグに扱われているネタを素直に食べてみよう。こちらが「うにつつみ(110円)」。
実に安定したウマさ。これで110円なら無限にイケるぜ! フェアの目玉としてふさわしいコスパとウマさだと思う。
店内のポップアップには「うに軍艦(165円)」という、割高&内容が被りぎみなネタが存在するのだが、はっきり言って今回「うに軍艦」に出番は無い。
どちらも同じくウニ、シャリ、海苔で構成される両者。かたや110円で、かたや165円。「うにつつみ」に全部持っていかれている。
対して、同じくウニ系でも、しっかりと違ったアプローチを仕掛けてきたのが「真いか~うにの特性ジュレのせ~(165円)」と
「ほたて~うにの特性ジュレのせ~(165円)」だ。
ウニのオレンジが目をひくが、ウニはジュレ化されており、味的にもウニはメインじゃない。この両者で特におススメしたいのは「真いか」のほうだ。
ウニ+イカというよりは、イカと大葉の握りにウニ風味のソース(ジュレ)という感じで、なかなかにウマい。1皿2貫なのもグッド! 対して「ほたて」はホタテ感もウニ感も共に弱く、1皿1貫というコスパ面からも、イカに敗北しているように感じた。
そして今回の酒のツマミ枠で優勝していたのが「いか刺しのうに和えつつみ(110円)」。
ビジュアル通りです。なんとなくイカの塩辛っぽい見た目だなぁと思っていたら、やっぱり塩辛要素がウニになったような感じ。これで日本酒を飲んだら絶対クールにキマる。110円なのも強い。
ということで、目玉のうち、ウニシリーズはなかなかの高打率なことが発覚! 「うにつつみ」、「いか刺しのうに和えつつみ」そして「真いか~うにの特性ジュレのせ~」の3品をお勧めしておくぞ!
・ダークホース
しかし、彼らは今回の覇者ではない。このフェアで一番ポテンシャルを感じさせたのは、まさかの「黄金カレイフライ(110円)」。
寿司感が稀薄で申し訳ない。しかしウマかったのだ。揚げたてゆえの、サックサクの食感。軽めな食べ応えながら、そこはカレイの底力か、しっかりと感じられる白身魚のうま味。
これでフィッシュアンドチップスを作ってイギリスで売ったら人気店になるだろう。ビネガーやホットソースが欲しくなるぜ! タルタルソース版もあるため、お好みでこちらもどうぞ。
個人的には、ノーマル版に藻塩をたっぷりかけて食べるスタイルがウマいと思う。これに厚切りのフレンチフライを合わせて、ネトフリを見ながらビールを飲みたい。もう完全に寿司じゃねぇな。
ということで、最後はまさかのイギリス料理的な空気が怒涛の勢いで流れ込んできたが、マジでウマかったのでお勧めだ! いや、フィッシュアンドチップスとか嫌いだし……的な人は、まあ、先に挙げたウニシリーズからの3品が安定かなって。
ちなみに「うにつつみ」は数量限定で、当日分が無くなり次第終了とのこと。確実を期すなら、早めの時間に食べに行くのが良さそうだ。