NASAが2022年6月19日に惑星系シミュレーションゲーム「Super Planet Crash」を無料公開しました。Super Planet Crashでは画面をポチポチ触って惑星系を作ることを目指すのですが、惑星の引力を考えないと簡単にゲームオーバーになってしまう凶悪難度とのことなので実際にプレイしてみました。
APOD: 2022 June 19 – Game: Super Planet Crash
https://apod.nasa.gov/apod/ap220619.html
上記のリンクをクリックするとSuper Planet Crashにアクセスできます。初期状態では恒星が中心に固定され、その周囲を惑星が公転しています。
画面上をクリックすると、クリックした位置から惑星が動き始めます。惑星の外側に引かれた白い円は恒星から2AU(1AUは太陽から地球までの距離)離れた位置を示しており、「惑星が白い線より外側に飛び出す」「惑星同士もしくは惑星と恒星が衝突する」のいずれかの条件を満たすとゲームオーバーとなります。Super Planet Crashでは惑星を複数配置し、右上の「Years」が1000になるまでゲームオーバーを回避することを目指します。
画面左側では惑星のサイズを5種類から選択可能。サイズは上から順に「地球サイズ(Earth)」「巨大氷惑星惑星サイズ(Ice giant)」「木星型惑星サイズ(Giant planet)」「褐色矮星サイズ(Brown dwarf)」「矮星サイズ(Dwarf star)」となっており、サイズが大きい惑星ほど高得点を得られます。今回は褐色矮星サイズの惑星を恒星の近くに配置してみました。
Super Planet Crashでは惑星が持つ引力がシミュレートされており、大きい惑星ほど大きな引力を持ちます。このため、褐色矮星サイズの惑星を配置したところ他の惑星の軌道が大きく変化してしまいました。
褐色矮星サイズの惑星を配置してから数秒で惑星が画面外に飛び出し、ゲームオーバーとなりました。得点は8万8304点。もう一度プレイするには「New Game」をクリックします。
すると、ゲームの種類を選択する画面が表示されます。この画面ではあらかじめ複数の惑星を配置された状態のゲームも選択できるのですが、今回は上述のゲームに再挑戦したかったので右上の「Design your own system」をクリックしました。
2回目の挑戦では、比較的引力の小さい地球サイズの惑星や巨大氷惑星を配置してみました。
無事に1000年間ゲームオーバーを回避。ただし、小さな惑星ばかりを配置したので得点は低めです。
今度は、あらかじめ惑星が配置されたゲームを遊んでみます。今回は右下の「ケプラー11(Kepler-11)」を選択しました。
ケプラー11はこんな感じ。実際のケプラー11と同様に恒星の周囲を6つの惑星が公転しています。
褐色矮星サイズの惑星を追加してみると、一瞬で公転軌道が乱れて……
惑星が画面外へ飛び出してしまいました。
実際にSuper Planet Crashをプレイしてみたところ、引力の大きな惑星が他の惑星に与える影響が大きいことが分かり、惑星系が非常に絶妙なバランスで成り立っていることを理解できました。また、実際の太陽系には木星や土星などの巨大惑星が存在していることを考えると、いかに奇跡的な確率で太陽系が成り立っているかが実感できます。
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