動画に映り込んだ不要物に画像を重ねて隠したり音声だけを削除したりする方法を無料の動画編集ツール「VideoProc Vlogger」で試してみた

GIGAZINE
2022年05月19日 09時00分
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スマートフォンやデジタルカメラで面白い動画が撮れたと思って見返してみると、見ず知らずの通行人の顔が映り込んでいたり、自分の声がガッツリ入っていたりと、何となく気になる要素があって「YouTubeやSNSにアップするのはなぁ……」となってしまうケースがあります。そんな時、完全無料の動画編集ツール「VideoProc Vlogger」があれば、簡単に気になるポイントを削除したり画像を重ねて隠したりすることができ、動画のクオリティを上げることが可能です。

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VideoProc Vloggerは完全無料で使える動画編集ツールで、これを使ってYouTube風の動画の作成に挑戦したのが以下の記事。実際に行ったのは、 動画の不要な部分を削除するいわゆる「切り抜き」と、動画に文字を追加する「字幕入れ」のみですが、これだけでも動画はかなりそれっぽく仕上がりました。なお、VideoProc Vloggerのインストールおよび基本操作も以下の記事を読めばわかります。

初心者でも簡単にスマホやカメラで撮影した映像をYouTubeによくある字幕付き切り抜き動画っぽく編集できる完全無料の「VideoProc Vlogger」を使ってみた – GIGAZINE


動画の不要なシーンを丸ごとカットすることで人の映り込みに対処することも可能ですが、どうしても外せないシーンに人の顔や望ましくないものが映り込んでしまうというケースもあるはず。そこで、今度は動画に映り込んだものを画像で隠すことに挑戦してみます。「+新規プロジェクト」をクリック。


編集したい動画をVideoProc Vloggerの左上にある「メディアファイルを読込む」エリアにドラッグ&ドロップ。今回素材として使うのは「RICOH GR IIIx」のレビュー時に撮影した動画。


画面左上の「メディア」エリアに追加された動画を画面下部の「動画トラック」エリア(赤枠部分)にドラッグ&ドロップ。


続けて動画に重ねる画像を「メディア」部分にドラッグ&ドロップ。画像はいらすとやのイラストを使用しています。


「メディア」部分に追加された画像を画面下部の「オーバーレイトラック」(画面下部の赤枠部分)にドラッグ&ドロップすると、画面中央上部にあるプレビュー画面に画像が追加されます。なお、背景が透過されている画像なら、以下のように背景部分が消えます。


画像の周りにある点をクリックしながらマウスを動かせば画像の拡大縮小が可能。


配置場所は画像そのものをドラッグ&ドロップすればOK。


そして画像の表示時間は「オーバーレイトラック」部分で調整します。トラック部分の操作方法は動画だろうとオーバーレイだろうとすべて共通です。


実際に画像を重ねて被写体の顔を隠してみたのが以下の動画。

無料の動画編集ツール「VideoProc Vlogger」で顔の映り込みを画像で隠してみた – YouTube
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VideoProc Vloggerでは動画の再生時間に合わせて画像の位置を動かすこともできます。動画上に重ねる画像を動かす場合は、画像を選択してから「モーション」をクリック。


画面上部右にはプレビュー画面があり、その下にはモーションのプリセットが並んでいます。今回は画像を左に移動させる「左に移動」をクリック。


すると画面上部左に以下のように表示エリア(白色枠線)と移動開始地点(1)と移動終了地点(2)が表示されます。(1)から(2)にかけて表示エリアが移動するという設定になっており、初期設定では表示エリアがスムーズに移動するようになっています。


なお、「一覧」からは表示エリアのサイズや位置(フレーム&比率)、角度、モーションの移動速度などを細かく変更することも可能です。


実際にモーションをつけた画像がどんな風に画像が動くのかは、画面上部右のプレビュー画面で確認できるわけですが、背景となる動画はなぜか表示されません。つまり、「動画上で画像がどのように動くのか」は、一度「適用」をクリックしてモーション関連の編集を終了しなければいけないわけです。そのため、モーションを使って「被写体の動きに合わせて画像で顔を隠し続ける」といった編集を行うのはかなり難しいと感じました。


続いて、動画に「聞かれたくない日常会話」などが入ってしまったケースを想定して、音声を削除してみます。音声の削除を行うには、まず動画トラック部分をクリック。動画が以下のように白色の枠線で囲まれていればOK。


続けて動画トラック上部の「オーディオ分離」をクリック。


すると、動画トラックの下に「オーディオトラック」が生成され、動画と音声を別々に編集できるようになります。


あとは動画の不要部分を削除するのと同じ要領で、オーディオトラックを「分割」機能を使って複数に分割し、不要な箇所を削除すればOK。方法としては、まず音声を再生して削除したい部分を探し、「分割」をクリック。


すると、「分割」をクリックした前後で音声トラックが分割されます。この要領で音声トラックを複数に分割し、不要なものを削除すればOKというわけ。


トラックの削除は、デリートキーあるいは右クリックを押すと表示されるメニューの中から「削除」を選択することで可能です。


無音はさすがに物足りないということで、音声を削除したあとはBGMを追加してみます。BGMとして利用したい音声ファイルをメディアエリアにドラッグ&ドロップ。なお、音源はYouTube Studioのオーディオライブラリで探してきたものを利用しました。


メディアに追加された音声ファイルを画面下部のオーディオトラックにドラッグ&ドロップすればBGMの追加は完了。


というわけで、ここまで作成してきた「画像を追加しただけの動画」「音声を消した動画」「音声を消して代わりのBGMを追加した動画」を合わせて1本の動画にしたのが以下のもの。

「VideoProc Vlogger」で動画に画像を追加したり音声を削除したりBGMを追加したりしてみた – YouTube
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VideoProc Vloggerで初めて画像や音声の追加にチャレンジしたものの、基本的な操作は前回の記事で習得した動画トラックの編集方法と同じだったため、操作方法はすぐに理解できました。VideoProc Vloggerは完全無料の動画編集ツールであるためAdobe Premiere Proなどの有料ツールと比べると用意されている機能は少ないのですが、その分UIがシンプルでどこにどの機能があるのかに頭を悩ませないで済むのもポイント。そのため、今回のような簡単な動画編集から、本格的な動画編集に挑戦する前の初心者に最適な動画編集入門ツールなのではと感じました。

なお、VideoProc Vloggerは完全無料で利用可能ですが、VideoProc Vloggerの姉妹ソフトウェアである有料のVideoProc ConverterがGIGAZINE読者限定で最安値で提供されているので、気になる人は以下のサイトをチェックしてみてください。

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