超絶わかりにくいDisplayPortのバージョンを見分けるために通信帯域幅がケーブルに貼られることに

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ビデオ周辺機器に関する業界標準化団体であるVideo Electronics Standards Association(VESA)がDisplayPort 2.0と表記される各種デバイスについて「実際にサポートしているデータ転送速度」をわかりやすくする認定プログラムを発表しました。

VESA Readies DisplayPort UHBR (Ultra-High Bit Rate) Device Certification and Begins Certification of UHBR Cables
https://www.prnewswire.com/news-releases/vesa-readies-displayport-uhbr-ultra-high-bit-rate-device-certification-and-begins-certification-of-uhbr-cables-301491323.html

DisplayPort 2.0 labels specify bandwidth to avoid HDMI 2.1-like confusion | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2022/02/displayport-2-0-labels-specify-bandwidth-to-avoid-hdmi-2-1-like-confusion/

VESA will certify and label DisplayPort 2.0 cables to try to avoid HDMI 2.1 confusion – The Verge
https://www.theverge.com/2022/2/28/22955471/vesa-displayport-cables-dp40-dp80-labels-speeds-hdmi

VESAが新たに発表した認定プログラムは、DisplayPort 2.0のデータ転送速度に関する仕様である「Ultra-high Bit Rate(UHBR)」の対応状況を明示化することを目的にしています。DisplayPort 2.0はデータ転送速度に応じて複数の仕様が存在し、同じ「DisplayPort 2.0対応」のケーブルであっても、明記されない内部仕様によってデータ転送速度が異なる可能性がありました。

以下が今回の認定プログラムで発行されるラベルのサンプル。「DP40」というラベルが貼られたケーブルは最大10Gbpsのデータ転送速度に対応していることを示すUHBR10を4レーン備えており、「DP80」というラベルが貼られたケーブルは最大20Gbpsのデータ転送速度に対応していることを示すUHBR20を4レーン備えていることを示しています。


VESAは今回の認定プログラムを2022年2月28日に発表しましたが、この発表に先んじていくつかのプロダクトに対して認定審査を行ったとのことで、複数のビデオソースやディスプレイ製品が認定審査中であることや、フルサイズの改良版DisplayPortとMini DisplayPortコネクタを備えたあるケーブルがDP40とDP80の認定審査を突破したことなどを明かし、「まもなく認定を受けたプロダクトが市場に登場するだろう」とつづっています。

なお、VESAの代表を務めるクレイグ・ウィリー氏が報道機関に語ったところによると、今回の認定プログラムはHDMI 2.1で引き起こされた混乱を念頭に置いたものとのこと。「HDMI 2.1対応」という文言がどのような混乱を招いてきたかについては、以下の記事で詳細に解説しています。

HDMI 2.0にしか対応していないモニターを「HDMI 2.1対応」と宣伝するのは虚偽なのか? – GIGAZINE


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