シンプルな足し算を駆使しながら生き残りをかけて戦うバトルロイヤル系カードゲーム「ONO 99」を遊んでみた

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超定番カードゲーム「UNO」を販売するマテルから、数字の足し引きをベースに遊ぶカードゲーム「ONO 99」が登場しました。色や数字を見ながら手札がなくなるまでカードを出していくUNOと異なり、場のカードの合計数が99以上になったプレイヤーから脱落するバトルロイヤル型のカードゲームとのことで、実際に遊んでみました。

シンプルルールで誰でも楽しめる! 順番にカードを出し、合計が99以上になると脱落!新感覚足し算ゲーム「ONO 99」 5月下旬より発売 | mattel
https://mattel.co.jp/2022/05/19/post-10856/

まずはONO 99の内容物・ルールの確認から。ONO 99のプレイ人数は2~6人、対象年齢は7歳以上です。


内容物は、112枚のカードと取扱説明書。


カードは大きく分けて5種類存在します。1つ目は0から10の数字が書かれた数字カード。0が8枚、1~9が6枚、10が10枚の計72枚です。


続いて、ゲームを盛り上げるスペシャルカードが10枚ずつ。大きく「ONO 99」と書かれた黒色カードが「オーノーカード」、右隣の緑色のカードが「リバースカード」、水色のカードがマイナス10カード、赤色のカードが「プレイ2カード」です。


今回は最大数の6人でプレイすることに。最初にゲームの「親」を決めてカードをシャッフルし、親が各プレイヤーにカードを4枚ずつ伏せて配ります。残りのカードは中央に伏せて積んでおきます。


各プレイヤーが自分だけに見えるように手札を取ったあと、親の左隣のプレイヤーからゲームを始めていきます。


まず、プレイヤーは手札の中から1枚選んで表向きにして場に出し、カードに書かれた数字を宣言します。今回の場合は「5」なので、プレイヤーは大きく「5」と宣言。


そして、すぐに山札から1枚引きます。このゲームにおいて手札枚数が減っていくことはなく、常に手札は4枚です。


カードを引き終えたら次のプレイヤーに手番が移ります。次のプレイヤーも同様に手札からカードを1枚出すのですが、その際は先ほど宣言された数字に自分が出すカードの数を足したものを宣言します。今回の場合「5」に続いて「10」のカードを出しているので、プレイヤーは「15」と宣言しなければならないということ。


0から10までの数を足すだけなので基本的に計算に戸惑うことはなく、手番が回るスピードはかなりのもの。「8足す15は23!」「32!」と数字が室内にこだまします。


こんなふうに次々にカードを出していくのですが、ゲームに集中していないと「今いくつだっけ?」と困惑してしまうこともあります。プレイヤーは宣言される数字をよく聞いておき、数を宣言するときには大きくはっきりと、みんなに聞こえるように言う必要があります。


全員が数字カードばかりを出すことが続く中、満を持して「プレイ2カード」が登場。これは次のプレイヤーに手番を2回繰り返させるというカードで、次のプレイヤーは1枚出して引くという動作を2回続けて行います。なお、プレイ2カードを出しても合計数は変わりませんが、必ず現在の数字を宣言する必要があります。


しかし、次のプレイヤーは自身も「プレイ2カード」を出すことで対抗。これでプレイ2カードの効果を回避し、さらに次のプレイヤーに効果を押し付けることに成功しました。プレイ2カードは重ねがけされないので、次のプレイヤーは手番を2回だけ繰り返します。


「88!」「94!」と数が積み重なり、「そろそろ出せるカードがなくなってきたぞ……」と不安になったところで救世主とも言える「マイナス10カード」が登場。マイナス10カードはそのまま合計数から10マイナスするカードで、プレイヤーは現在の数である94から10を引いて「84」と宣言。


プレイヤーはみんなスペシャルカードを隠し持っていたのか、ゲーム終盤になるほどスペシャルカードの出が良くなり、手順を逆にする「リバースカード」などが次々に登場します。


ゲーム開始直後はどんな数字を出してもとりあえずは問題がなかったものの、終盤になればなるほど「大きい数字」を出すことができなくなり、段々と手札が圧迫されることになります。「99」に近づくにつれて真価を発揮するのが「0」のカード。仮に脱落一歩手前の「98」という数字が回ってきても、このカードを出せばなんとかそのターンをしのぐことができます。


「88!」「88!」「97!」とギリギリの攻防が続いたところで、ついに1人のプレイヤーが離脱を宣言。手札のカードのどれを出しても合計数が99以上となる状態だったようです。離脱するプレイヤーは手札を伏せて置き、残ったプレイヤーは離脱したプレイヤーをスキップしてゲームを継続します。


なお、離脱したプレイヤーが受けるはずだったスペシャルカードの効果は次のプレイヤーには引き継がれないので安心です。


そんなこんなでゲームは進みいよいよ一騎打ちに。ここまでくると出せるカードが限られてくるので、「いかにスペシャルカードを引くか」の運任せの勝負が始まります。


ついに片方が離脱し、残ったプレイヤーが優勝。離脱したプレイヤーの手札には4枚中3枚「オーノーカード」がありました。


この「オーノーカード」というカードが非常に厄介な存在で、効果は「4枚そろった場合にのみ使うことができ、4枚を一気に場に出して新しいカードを4枚引くことができる」というもの。ゲーム終盤でそろえば逆転を狙えるカードですが、そろうまでは手札を圧迫する、ただの「お邪魔カード」です。


何度かプレイするうちに、「大きい数のカードから出すと後々不利ではなくなる」という常識が全員に浸透。最初の2ターンで一気に「99」に近づくようなプレイになりました。


ONO 99はカードの構成や効果が非常にシンプルで分かりやすいので、ゲーム慣れしていない人や小さい子どもでもすぐに始められそうな魅力があります。ただ、カードを引くときの運の要素が大きく、カードを出す順番もややパターン化されていくので、少し盛り上がりに欠けることも。プレイ人数を減らして比較したところ、「多人数だと少しゲーム展開が冗長になるのでは」という意見も上がりました。


ただ、最小人数の2人でプレイするとゲームスピードが格段に早くなり、運要素が強い中にもある程度の戦略を求められるデッドヒートを繰り広げることができました。


「ONO 99」のメーカー希望小売価格は税込1100円。ONO 99はAmazon.co.jpで取り扱われていて、記事作成時点では税込844円で購入可能です。

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