VTuberグループ「にじさんじ」所属の周央サンゴさんの熱烈なレビューをきっかけに、三重県志摩市のテーマパーク「志摩スペイン村」がインターネット上で大きな注目を集めている。
2022年5月16日から17日にはツイッターでトレンド入り。検索ワードの量の増減を時系列にたどれるツール「Googleトレンド」を見ると、「志摩スペイン村」の検索数は17日の深夜1時にピークを迎えている。
J-CASTニュースは18日、志摩スペイン村に取材した。
人が少ないのは「事実です」
周央さんは7日、志摩スペイン村に訪れた感想を生配信した。周央さんが訪れるのは2回目。今回は「スペインをテーマにしたとっても素敵な面白いテーマパーク」だと前置きしたうえで、「人と交通の便だけが全く足りていない」「微塵も人がいない」などと赤裸々なレビューを行った。
このトークを切り抜いた動画が16日10時、ツイッターに投稿され、「行ってみたい」などと話題に。投稿は20日15時現在までに2万6000件を超えるリツイート、6万7000件を超える「いいね」が寄せられている。ツイッターで「周央サンゴ」や「志摩スペイン村」がトレンド入りを果たした。
17日0時ごろには、アクセス過多により、志摩スペイン村の公式サイトがつながりにくい状況となった。取材に対し、志摩スペイン村の広報宣伝担当は「正確な理由はわかりませんが、周央サンゴさんの動画を見た方々のアクセスが増えたからではないかと考えています」と述べる。
周央さんの動画では、「客が訪れて初めてアトラクションを動かしている」などと、園内の客の少なさを象徴するエピソードが多数登場する。こうした紹介は本当なのか、志摩スペイン村の広報宣伝の担当者は「事実です」と述べる。
「リゾート地にあるので、都市部のパークよりは繁閑の差が大きいです。ゴールデンウィークや夏休みなど繁忙期はたくさんのお客様にご来園いただいております。また遠足や修学旅行でお越しいただく学校も多いです」
担当者によれば、ゴールデンウィーク中や夏休み期間のナイター営業日は多くの人が来園するが、それ以外の営業日については、短い待ち時間、もしくは並ぶことなくすぐにアトラクションを楽しむことができる。訪れる客層は、小さい子供連れの家族や友達グループ、カップル、年配の人々など幅広いという。