2019年8月13日の記事を編集して再掲載しています。
トイレが爆発。そんなこと、ある?…ってよくあるらしい。
雷雨に見舞われていたフロリダ州である女性が、外は大雨なので家の中でゆっくりしていた時のこと。「今まで生きてきて聞いた音で、一番大きな音だった」と女性が話すほどの爆音が家の中で鳴り響きます。音のしたトイレに行ってみると、トイレタンクがバラバラになって散乱していたとのこと。
マンガみたいな出来事ですが、実はトイレ爆発って意外とよく起こることなんです。
水圧水洗システムFlushmate
まずこのトイレ爆発を語るのに不可欠なのは、「Flushmate」というタンクの中に入っている水圧水洗システム。水圧を使うことで使用する水の量を減らせて経済的ということから、よく使われているシステムです。でも、よく爆発するそうで…。
これまでに1,700件もの爆発報告がされていて、製造元のSloan社は近年何百万個ものリコールを発表しています。トイレタンクを破壊するほど圧が強く、この爆発で38件の怪我が報告されていて、さらに1件は手術が必要なほどの大怪我だったそうです。
爆発が起こった際の報告では、「フィアンセがトイレで座っている時に爆発が起こり、トイレに行ってみるとトイレのフタがフィアンセの背中に直撃。病院へいくと背中に大きなあざができていて、数日間の休養が必要と言われた。トイレは全部粉々になっていて、何も残っていない状態だった」と書かれています。
さまざまなケースで爆発
リコールが届け出されているFlushmate以外でも、トイレの下水管のメンテナンス中に爆発が起こったりしているケースもあるそうです。
2011年には連邦政府調達局の建物にあるトイレが給水系統の高圧により爆発し、2名の連邦職員が怪我を負っています。2013年、ブルックリンに住む男性が配管工事中にトイレを流すとトイレが爆発し、破片で怪我をしました。同じ建物で実はすでに3つもトイレが爆発していたという経緯があったそうです。
2007年、カリフォルニアのパロアルトでは、9歳の女の子がシャワーをしていると隣のトイレから下水が1メートル近くの高さで急に吹き出しバスルーム中が下水まみれになるというケースも。
最後にボルティモアに住む女性のケースは今までで挙げた例では一番最悪。その女性がトイレに座っていると突然下水が勢いよく吹き出し、彼女は他人の(自分のもですね)排泄物まみれになるという惨事も起こっています。「排泄物が体全部にべったりでした。誰もこんなこと望むわけないでしょ?」と彼女は語っています。
お気をつけて…
とにかく、トイレのトラブルはまったくマンガの世界ではなく、意外とあるってことですね。
日本のトイレメーカーTOTOでは、2007年に起こった自動洗浄トイレの発火トラブルに対し、無料の修理を申し出ています。
また、オランダでは1996年に下水に流れ込んだ有機溶剤が爆発、その爆風でトイレが壊れたというケースが報告されています。トイレってリラックスできる場所だったり、本を読んで長居してしまったりする人もいると思うんですが、トイレ爆発だけは気をつけましょう。(気をつけようがないか…)。