Wi-Fi内蔵スピーカーおすすめ2選。ネットワーク機能をそなえて家のどこでも音楽を楽しめる

GIZMODO

音声コントロールを重視するもよし、音質にこだわるもよし。

好きな音楽を家じゅうで流せる、Wi-Fi内蔵スピーカー(ワイヤレスマルチルームスピーカー)。お洒落で便利で、憧れない人はいないのでは!?というくらい、いま注目すべきシステムです。おうち時間の充実化はもちろん、ポストコロナの時代には来客があるたびにおうち自慢のアイテムになることまちがいなし。

wirecutterでは今回、数ある有名メーカーの製品のなかでもっともおすすめできるワイヤレスマルチルームスピーカーを厳選。SonosAmazon Echoの使い勝手は実際どうなのか、どう選べば良いのか、そのほかにもAppleのHomePod miniGoogleのChromecastなどの情報も紹介しています。


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Image: Wirecutter

高音質なのに、初めてSonos製品を使う人にとっても手に取りやすい価格設定が魅力。Alexa、Google Assistant対応。

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Image: Wirecutter

大型サイズなので、広々としたスペースに最適。小さめのモデルと比べ、音質もパワーアップ。ステレオ再生対応。

音質の良さ、セットアップや操作の簡単さを重視するなら、ワイヤレスマルチルームスピーカー業界のパイオニア的存在であるSonosがおすすめ。アプリが洗練されていて、初心者でも使いやすく、Apple Musicを含む様々な音楽サービスに対応しています。

特に初心者におすすめなのが、「Sonos One」。高価なBluetoothスピーカーよりも低コストで済むのに、オーディオ性能は価格以上。もっと音質にこだわり、広い場所の環境で使いたいという場合には、よりハイエンドな「Sonos Five」があります。ワイヤレスの「Sonos Sub」は、Sonosスピーカーをペアリングしてさらにムードを高めるのに効果的。「Sonos Arc」や「Sonos Beam」などスマートサウンドバーを追加して、サラウンドシステムを構築する方法もあります。一度にすべて揃えたいという場合には、ワンセットになったAtmos対応ワイヤレスホームシアターもあります。

ちなみにSonosは2020年6月、新しいオペレーションシステム(S2)のリリースとハードウェア更新を行ない、さらなる高音質なオーディオが実現し、Arc サウンドバーに関してはDolby Atmosなどより新しいオーディオフォーマット対応になりました。シンプルで直感的なデザインに進化し、エコシステム全体がますます簡単に使えるようになったのもポイントです。

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Image: Wirecutter

音声コントロールを重視する人にぴったり。歴代Alexa製品のなかでも、音質、デザインともに大きく進化しているのが注目どころ。Alexa搭載で、より高度な機能操作も。

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Image: Wirecutter

手頃な価格でDolby Atmosを体感できる。ワイヤレスで手軽に没入感ある音を楽しめるのが魅力。

音質にはこだわりつつ、もっと低コストでワイヤレスマルチルームスピーカーを探している場合や、高度な音声コントロールに興味がある場合には、Amazon Echoのスマートスピーカーが便利です。旧世代からメキメキと進化を遂げたのが、最新の「Amazon Echo(第4世代)」。Sonos製品と肩を並べられるほどシンプルではありませんが、システムや操作が複雑すぎる…ということもありません。コンパクトなワイヤレススピーカーには珍しくDolby Atmos対応の「Amazon Echo Studio」もおすすめです。

すでに家にあるBluetoothスピーカーをマルチルームミュージックシステムに追加したい場合には、より安価な「Echo Dot」を検討するのも手です。価格のわりに音質が良い反面、低音が苦手という弱点も。おそらく気軽に音楽やポッドキャストを聴くカジュアルな使い方をするのにぴったりなはず。

ワイヤレスマルチルームスピーカーはどんな人におすすめ?

ワイヤレスマルチルームスピーカー/Wi-Fi内蔵スピーカーは、好きな音楽やポッドキャストを家じゅうで流すのに便利なスピーカーシステムです。Wi-Fi接続でスマホやタブレット、パソコンなどの端末のほか音声コントロールで簡単に曲を再生することができます。リビングや寝室などに各スピーカーを置いて、部屋ごとに違う曲を流すこともできれば、スピーカーをグループ化して、どの部屋に移動しても同じ曲がかかっている状態にすることもできます。ローカル音楽ライブラリ対応で、あらゆる音楽にアクセス可能なのもポイントです。

特に音声コントロールを使う予定がなく、リビングや自分の部屋など限られたスペースでシンプルに音楽を楽しみたいという人には、スマホで簡単に接続できるBluetoothスピーカーを検討する方がより低予算で済むかもしれません。ただその場合、複数のスピーカーをつなげることは難しくなります。一方で、今回紹介しているワイヤレスマルチルームスピーカーがあれば、複数の部屋で同時に曲を再生することができ、Bluetoothスピーカーのようにスマホとペアリングせずとも、好きな音楽を簡単に流せるのが特徴です。

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Photo: Michael Murtaugh

ワイヤレスマルチルームスピーカーとしてもっともおすすめできるのが、Sonos。音質がよく、検索機能が包括的で、アプリが使いやすく、幅広いサービス対応で、ほぼすべての主要なモバイルプラットフォームで動作することなどが理由として挙げられます。サービスの追加やTrueplayといった新機能の導入など、Sonosのサービスは常に最先端にアップデートされているのも魅力。ユーザーエクスペリエンスは業界トップクラスで、2020年6月にリリースされたS2によりさらに進化しています。

Sonosワイヤレスマルチルームスピーカー製品おすすめラインアップ

低コストな「Sonos One」、「Sonos One SL」(音声操作なし)といったスピーカーにはじまり、「Sonos Arc」や「Sonos Beam」といったテレビに使えるサウンドバーまであるSonos。1台のスピーカーとして使うこともできれば、2台でステレオペアを作成したり、5.1chホームシアターを構築(サウンドバー、サラウンド用スピーカー2台、ワイヤレスの「Sonos Sub」を使用)する方法もあります。最近のソフトウェアアップデートによって、ホームシアターのセットアップにデュアルSubを追加する機能も追加されました。

すでに、アンプが必要なパッシブスピーカーが家にある場合には、「Sonos Amp」を使用することもできます。ステレオアナログ入力(ターンテーブルやCDプレーヤーなどの音源機器用)、光デジタル音声入力、HDMI ARCポート(テレビに接続する用)もあり。もちろん、どのような使い方をしたいかによって必要なものは変わりますが、たとえばステレオセットアップなら「Sonos One」のペア、もっと本格的なものならよりハイエンドな「Sonos Five」のペアを検討しても良いかもしれません。一方、レコードをSonosのシステムで再生できるようにしたいというのであれば、アナログ入/出力、デジタル出力のある「Sonos Port」がおすすめです。

Wi-Fiのない屋外で使えるポータブルスピーカー「Sonos Move」は、Sonosスピーカーの中でも大型で、持ち運び用のハンドルあり。小さな充電ベース付き。小型な「Sonos One」よりも大きくクリアな音が印象的ですが、「Sonos Five」ほど音のディテールは期待できません。より持ち運びやすく手頃な「Sonos Roam」はQiワイヤレス充電対応で、防水性能(IP67)あり。

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Photo: Michael Murtaugh

Sonosのスピーカーは、IKEAからも出ています。「Symfonisk / シンフォニスク」は約1万5000円で、現在のところもっとも安く手に入る商品です。強みは、インテリアとして部屋に馴染みやすく、「Sonos One」1台と同じような価格でステレオペアを作成できること。弱みは、大音量で低音が歪みやすい特性があること。

Wi-Fiスピーカー付きテーブルランプの「Symfonisk / シンフォニスク テーブルランプ」は約2万5000円。他モデルと比べると音質は若干劣るかもしれませんが、ランプと一体化したスピーカーは目新しいはず。ホームシアターセットアップの一部として使用したり、音楽も楽しめる読書用ランプとして寝室で使用したりと、使い方はさまざまにありそうです。

いずれも、低コストで音質にこだわる場合はやはり「Sonos One」の方がおすすめできます。

ワイヤレスマルチルームスピーカーは設置する場所も重要で、たとえば台所の隅に設置すると壁に近すぎて低音が悪目立ちする、というようなことがあります。SonosのソフトウェアTrueplay(無料)を使うと、部屋がスピーカーに与えるであろう影響を測定・補正することができ、スピーカーからの音質を改善することができるので便利です。

Sonosワイヤレスマルチルームスピーカーで得られるエクスペリエンス

Sonosアプリは、iOS、Android、Windows、macOS対応。スピーカー本体だけだと音量調節や曲の再生/一時停止などの操作に限られるのに対し、アプリを使うとスピーカーやゾーンのコントロール、グループ化、音楽の検索、プレイリストの作成、お気に入りに追加といった操作ができます。

Amazon、Google Play、Pandora、Spotify、Apple Musicを含め130種類以上のストリーミングサービス、世界中の6万以上のラジオ局に対応。もちろん、ローカルの音楽ライブラリから好きな曲を再生することもできます。

メーカーによっては、音楽の検索に別のアプリが必要な場合もありますが、SonosではスマホやPCのアプリひとつで、サブスクしているストリーミングサービスに直接アクセスすることが可能。また今後は、SpotifyやApple Musicなどのアプリから直接、Sonosで音楽を再生できるようになる見込み(時期は未定)だと同社はいいます。

Sonos One」では、Amazon EchoやGoogle Homeのように、音楽の再生だけでなくスマートライトの点灯/消灯も操作できます。また、Alexaデバイス(EchoやDot)を使ってSonosで音楽を再生させることも可能。もちろんGoogleアシスタントにも対応しています。

Sonosワイヤレスマルチルームスピーカーの弱点は?

2021年11月のソフトウェアアップデートにより「Sonos Arc」や「Sonos Beam」、「Sonos Playbase」、古い「Sonos Playbar」、HDMI ARCを搭載する「Sonos Amp」がDTSデジタルサラウンド(DVD、Blu-ray、Ultra-HDディスクによく使われる音声フォーマット)のデコーディング対応になりました。ただし、標準のDTSサラウンドフォーマットのみで、DTS-HD、DTS:Xフォーマットは除外されます。このことは、マルチルーム音楽再生自体には影響しませんが、Sonosのホームシアターシステムを構築する場合には注意が必要です。

Bluetoothオーディオに対応しているSonos機器は、ポータブルの「Sonos Move」と「Sonos Roam」のみ。ストリーミングサービスなしでは、Air Playが必須となりそうです。「Sonos Five」、「Sonos Amp」、「Sonos Port」など、モデルによってはアナログ入力があります。必要に応じてBluetoothレシーバーを追加することも可能です。ただ、Bluetooth内蔵であった方がもっとシンプルに済みそうです。またBluetoothレシーバー、レコードプレーヤーなどのデバイスを接続する入力方式を追加するのに、Port、Five、Ampのどれも5万円近くかかるため、もっと安価な選択肢があっても良いと思えるかもしれません。

クローズドなシステムであることは、Sonosの強みでもあり、弱みであるともいえます。他社のハードウェアでは動かないことを踏まえると、万が一サービスが終了した場合にはアップデートができなくなり、ただの箱となってしまいます。このようなことがすぐに起きるとは考えられませんが、独自システムを抱える他社製品でも、同じようなリスクは存在します。

2019年8月以降、SonosではiPhoneやiPadに保存されている曲を検索できなくなりました。ただ抜け道はあって、たとえばスマホからAirPlay 2でSonosスピーカーに曲を流し、Sonosアプリから他のスピーカーとグループ化したり、Apple Musicなどクラウドストレージのある音楽サービスのライブラリにアップロードしたりする方法が使えます。

Sonosデバイス(「Sonos One」、「Sonos Arc」、「Sonos Beam」、「Sonos Move」など)でAmazon Alexaを実装するにはさまざまな制限があり、今後の機能アップデートにより改善する可能性もありますが、記事執筆段階では、Alexaの音量が大きすぎると感じても、スピーカー本体の音量に合わせて調整することができないなどのもどかしさがあります(wirecutter調査では、基本的にAlexaの声が大きく、90cm離れた地点でピーク時には音楽よりも23.2%増加したように感じられるという結果に)。また、Alexaを内蔵したSonosスピーカーにはルーチン機能のサポートがありません。

最後に、古い製品(第1世代のPlay:5、Connect、Connect:Amp、Bridge、Zone Player、CR200)のサポートは2020年5月以降終了しています。新たな機能アップデートは得られない一方で、バグの改善やセキュリティアップデートには対応しており、現在まったく使えないというわけではありません。また、2015年以降に製造されたConnect、Connect: Amp、Play:5 v2は機能アップデートにも対応しています。新旧モデルをあわせて使う場合、旧モデルとの互換性により、新モデルもアップデートを受け取ることができなくなるため注意が必要です。ただ、古いデバイスはオリジナルのSonosアプリで制御し、新しいデバイスは新しいS2アプリで制御するなど、システムを2つのグループに分けて使うというやり方もあります。

Amazon Echo

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Photo: Michael Murtaugh

Sonosは予算オーバーだという場合や、音質うんぬんよりも高度な音声コントロール機能に興味があるという場合には、Amazon Echoがおすすめ。「Amazon Echo(第4世代)」、「Amazon Echo Studio」はどちらもBluetooth対応。

Amazon Echo(第4世代)」は、価格の安さが魅力。音質に関してはダイナミックさや均一さに欠けるように感じることもあるかもしれませんが、価格のわりに音質はよく、特に第3世代から改善を遂げているのがわかります。

まるっとした形が印象的なデザインも、じつは大胆チェンジを果たした結果。20mmツイーターはそれまで1つだったのが2つになり、76.2 mmウーファーは底面だったのが上部に。デュアルツイーターにより、効果的なステレオ効果が期待できる反面、指向性が高まったことで、スピーカーの音質やステレオ効果が場所によってちがって聞こえることも。

Sonos One」と同じ価格帯の「Amazon Echo Studio」は、25.4mmツイーターが1つ、50.8mmドライバーが計3つ、133mmウーファーが1つ。やはりSonos製品にはかなわないにせよ、Echoと比べてパワフルな低音が期待できます。Dolby Atmos対応で、没入感のあるサウンドを体感したい人におすすめです。

SonosでいうTrueplayのようなもので、「Amazon Echo Studio」という自動音響調整(Automatic Room Adaptation)機能があります。これにより部屋の音響特性を分析し、どこに設置するかにかかわらず出力を最適化することが可能。スマホを使って音のテストができるTrueplayとは違って、音楽をかけながら微調整を加えていくという方式。

低音を強調させるには「Echo Sub」がありますが、サブウーファーの機能は限られていることや、レビューは賛否混じっているため、あまりおすすめはできません。

Sonos以上にAmazon Echoをおすすめできる点としては、2WAY Bluetooth対応であること。これによりスマホやタブレットに接続してスピーカーに直接送ったり、Echoデバイスと大きめのBluetoothスピーカーをペアリングしてもっと音質を向上させたりすることもできます。「Amazon Echo(第4世代)」、「Amazon Echo Studio」はAmazon Fire TVとワイヤレス接続してメディアプレイヤー再生が可能。「Amazon Echo Studio」とAmazon Fire TVの組み合わせで映画や音楽のAtmos再生もできます。

もともと、Amazon Echoがワイヤレスマルチルームスピーカーとして使えるようになったのは2017年のことで、当時は機能性も音質もいまほど洗練されたものではありませんでした。現在、Amazon Echoスピーカーの音楽再生忠実度、さらにマルチルーム機能は着実に改善を遂げています。

AlexaはAmazon Music、Apple Music、Apple Podcasts、Spotify、Tidalなどの主要な音楽サービスに対応。Alexaアプリからグループを作成するのも簡単。ただ、Sonosと比べると直感的にやりづらいと感じることもあるかもしれません。

ワイヤレスマルチルームスピーカーとしてAlexaを使用するなかで、唯一大きな不満があるとしたら音楽を再生中にスピーカー1台だけの追加・削除ができないこと。たとえば寝室でポッドキャストやオーディオブックを流していながら、リビングルームとキッチンのスピーカーをリアルタイムで別の音楽を追加するということは今のところできません。

スマートホーム機器として構成する場合、音楽だけでなく照明や温度などのセットなど、ルーチンを作成できるのがEchoスピーカーの魅力でもあります。「アレクサ、おやすみ」といった掛け声をコマンドとして起動することができます。一部のSonosはAlexa対応であっても、このようなルーチンをサポートしていないため、これはAmazon Echoデバイスの特権ともいえます。

Sonosスピーカーとの相性

そのほかでは、 Alexaアプリ内でSonosのスピーカーグループを作成することができたり、SonosスピーカーとEchoスピーカーを同じグループに含めることはできなかったり、Sonosスピーカーを任意のEchoデバイスの優先スピーカーとして選択(たとえば音声コマンド、アラート、タイマー、リマインダーはEcho Dotから、音楽再生はDotから、という構成に設定するなど)できたりします。

音声アシスタントに優れたAmazon Echoと、音質の良さに強みを持つSonosを組み合わせて使うことは、ある意味ワイヤレスマルチルームスピーカーシステムの良いとこ取りができるはず。ただし、日常的に使用するうえで若干複雑さが増すため、シンプルさを重視したい場合にはニーズに合わせてどちらか片方を選ぶことをおすすめします。※※

Sidewalkはどうか

Amazonは新たに、同じホームネットワークに接続されていないデバイス間の低帯域通信を可能にするSidewalkの提供を予定しています。これは、自分と近所の人がSidewalkを有効にしていた場合、お互いのインターネット接続を一部利用することになります。オプトインではなくオプトアウト方式でサービスを展開しようとしていることはあまり納得できませんが、それ以外では特段問題ないはずだというのがwirecutterの現段階での認識です。

その他おすすめのワイヤレスマルチルームスピーカー

AppleのAirPlay 2は、HomePod miniだけでなくSonos、Amazon、Bowers & Wilkins、Naimなど、さまざまなメーカーのスピーカー、さらに多くのテレビやAV機器とも簡単に組み合わせて使うことができます。もちろん、Siriでの音声コントロールも対応。弱みがあるとすれば、Androidなどアップル以外のモバイル製品に乗り換えた際に不便になること、HomeKitからAirPlay 2スピーカーをグループ化する作業が(SonosやAmazonほど)直感的ではないこと、iPhoneからスピーカーの追加や削除、各スピーカーの音量調整などの操作をする際にコントロールセンターにあるウィジットを使う必要があり、一度に最大4つのスピーカーしか表示できないことなどが挙げられます。

GoogleのChromecastでは、5.1サラウンドや(当然ながら)Alexaに対応していないこと、アプリで再生してからGoogle Homeアプリに切り替える必要がありグループ化が複雑であるなどの理由から、どちらかというとSonosの方がシステムとして使いやすいといえます。Sonosは1つのアプリからあらゆるソースをコントロールできる一方で、Chromecastでは各アプリから操作する必要があります。

Google Homeに代わる新しいスマートスピーカーとして、Nest Audioが登場していて、音質の向上、ペアリング機能、そして音声によるマルチルームオーディオコントロールの強化などが加わりました。アプリでスピーカーグループを作成したり、音声コマンドで音楽を再生したりするのが簡単です。しかし、一方でSonosのように一度開始した音楽を別のグループに切り替えたり、同じサービスの違う曲を別のスピーカーで再生したりすることはできないなどの違いがあります。全体的には、スマートスピーカーとして多様性のあるAmazon Echoの方が万人向けだといえますが、すでにGoogleアシスタントを好んで使っているというような場合にはNest Audioを検討しない手はなさそうです。

Bose SoundTouchでは、好きなネットラジオやプレイリストにも簡単にアクセスできます。現時点ではApple Music、Pandora、Spotifyなどに対応。Google Play Musicは除外。

Denon HEOSは多様なサイズのスピーカを展開。新しいレシーバー込み。Apple Musicの対応はなし。

Yamaha MusicCastは現時点でサウンドバー、スピーカー、レシーバーなどの同社デバイスにのみ搭載されていて、Pandora、Spotify対応。Amazon、Apple Music、Google Playの対応はなし。AirPlay、Bluetoothは使えます。

表示価格は執筆現在のものです。変更の可能性がありますので、販売ページをご確認ください。©2022 WIRECUTTER, INC. A NEW YORK TIMES COMPANY.

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