コンビニ大手・ファミリーマート(東京都港区)は、公式サイトの新型コロナウイルス対策のページで「マスク未着用により、ご入店をお断りすることはございません」と記載していたが、2022年5月12日に「マスク未着用での入店はお断りする場合があります」という記載に変更された。
「可能な範囲でのマスクの着用」も変更される
ファミリーマートは公式サイトの「新型コロナウイルスに関する取り組み」というページで、店舗でのコロナ対策を記載している。
ページ中、「お客様へのお願い」という項目では以前「可能な範囲でのマスクの着用」を呼びかけ、その下の欄には、米印で「可能な範囲でご協力をお願い致します」「マスク未着用により、ご入店をお断りすることはございません」と記載があった。J-CASTニュースの調べによると、少なくとも20年8月時点ではこうした表記だった。
しかし、22年5月12日に「可能な範囲でのマスクの着用」という文言が「マスクの着用」に変更。さらに、その下の文言も「ワクチン接種有無に関わらず、着用をお願いします」「マスク未着用での入店はお断りする場合があります」に変わっていた。
J-CASTニュースがファミリーマートに対し「表記変更の理由」「これまで『マスク未着用により、ご入店をお断りすることはございません』としていた理由」「各店舗がマスクを着けていない人の入店を断るような事例はあったのか」などを取材したところ、広報担当者は5月16日、「感染拡大防止の観点から、お客様へ、マスク着用でのご入店を2020年当初よりお願いしております。今後も継続してマスク着用でのご入店をお願いしてまいります」と回答。表記変更の理由について言及はなかった。
マスクの着用をめぐっては、東京都医師会の尾崎治夫会長が5月10日の記者会見で、屋外でのマスク着用について「着用を見直してもいいのでは」と提案。一方、岸田文雄首相は12日の参院厚生労働委員会で「今の段階でマスク着用を緩和することは現実的ではない」と発言し、慎重な見方を示している。