「負けてもほんわか」から「日本一の祝杯」へ バファローズポンタがオリックスファンと歩んだ7年

J-CASTニュース

   2022年シーズンは26年ぶりのパ・リーグ連覇、そして日本一に輝いたオリックス。「Bクラス常連」のチームが強豪に変わるまでの歩みを、ファンと共に見届けてきたキャラクターがいる。ロイヤリティマーケティング(東京都渋谷区)の「バファローズ☆ポンタ」(以下、バファローズポンタ)だ。

   かつてはチームの負けに激しく落胆するコミカルなツイッター投稿で人気を博したが、勝ち星が増えるに連れ、ファンと喜びを分かち合う姿も目立つようになっていった。「常勝軍団」の気配も漂う今、アカウント担当者は何を思うのか。

  • バファローズポンタがオリックスファンと歩んだ7年(ロイヤリティマーケティング提供)

    バファローズポンタがオリックスファンと歩んだ7年(ロイヤリティマーケティング提供)

  • バファローズポンタがオリックスファンと歩んだ7年(ロイヤリティマーケティング提供)

「ポンタ、本当に本当にここまで長かったね…」

   「ボクはオリックス・バファローズが大好きだ!」――。22年10月30日、オリックスがヤクルトとの日本シリーズを制し26年ぶりの日本一に輝いた試合後、歓喜の涙を流すバファローズポンタのイラストが投稿された。ファンからは「ポンタ、本当に本当にここまで長かったね…」「今までで一番いい顔しとる…!」「このイラスト見てたら涙が出てきた」などの声が寄せられ、悲願達成の喜びが分かち合われた。

「去年成しえなかった日本一を成し遂げられたことで、多くのリツイート、いいねをいただきました(編注:11月10日時点で3.3万リツイート、7.7万いいね)。この数字の伸びが、日本一を喜ぶバファローズファンの共感の大きさを表していたような気がします」

   当時の心境について、バファローズポンタのツイッターを担当するロイヤリティマーケティング営業統括グループブランディング・コミュニケーション部の柴田豪さんは22年11月8日、J-CASTニュースの取材にこう振り返る。

   しかし、ファンと勝利の喜びに浸るまでの道のりは平たんではなかった。

   16年、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を手がける同社がバファローズとスポンサー契約を結ぶと、タヌキをイメージしたキャラクター「ポンタ」が球団とコラボし、チームを応援する「バファローズポンタ」が誕生した。

   同年4月にはじまったツイッターでは、チームの試合前と試合後に、それぞれバファローズポンタのイラストが投稿されることになっていた。しかし、応援に加わって初めての試合(4月9日)では、いきなりソフトバンク相手に1-13の大敗。試合後に投稿されたのは、ひどく痩せこけたバファローズポンタの姿だった。


2016年4月9日、応援初試合で敗戦した後に投稿されたイラスト。瘦せこけたバファローズポンタが描かれている(ロイヤリティマーケティング提供)

2016年4月9日、応援初試合で敗戦した後に投稿されたイラスト。瘦せこけたバファローズポンタが描かれている(ロイヤリティマーケティング提供)

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