パブリッシャーのイノベーションパートナー、 AnyMind が目指す未来:情熱とアイデアをいかに実現するか?

DIGIDAY

デジタル広告の大転換期が訪れているいま、パブリッシャービジネスにおいても「持続可能性」が広く問われている。量を価値とした、いわば「焼畑農業」的なビジネスに、見直しが迫られているからだ。

たとえば、いちはやくサブスクリプションビジネスを成功させたニューヨーク・タイムズ(The New York Times)の場合、現状に甘んじることなく、ゲーム分野やオーディオ分野に進出。さらにはスポーツメディアの買収など、さまざまなチャレンジを続けている。そうした未踏分野に挑むことで、いままで取り込めなかったユーザーとのタッチポイントが生まれ、次の成長につなげることができるのだ。しかし、そうした変革には、既存の人材だけでは手に負えない領域も多々発生する――。

「持続可能なパブリッシャービジネスとは、成長や進化を行うことだ」と、株式会社フォーエムの取締役とAnyMind Japan株式会社の事業部長を兼務する作増志郎氏は語る。「継続的な成長・進化が求められるいま、どのように新しい取り組みを行い、どのように新しい事業収益を作っていくか? その過程を我々は支援している」。

2016年4月に設立されたAnyMind Groupは創業以来、さまざまなプロダクトのみならず、オンデマンドなサービスも提供することで、パブリッシャーの成長を全方位でサポートしてきた。現在、同社は世界13カ国に拠点を置き、1000名以上のスタッフが従事するグローバルカンパニーで、これまでに支援してきたパブリッシャー数は、全世界で1244社にのぼるという。

去る3月17日にザ・リッツ・カールトン東京で開催されたイベント「DIGIDAY PUBLISHING SUMMIT 2022」。そのなかのセッション「パブリッシャーの情熱とアイデアを実現する:AnyMindが共に目指す未来」に作増氏は登壇し、パブリッシャーが目指すべきサステナブルなビジネスと、その実現方法について語った。

新規事業開発を阻む「3つの壁」

ひと言に新規事業といっても、簡単に手を付けられるものではない。実際、新しいチャレンジには、大きく分けて、3つの壁が存在すると、作増氏は指摘する。


1つめの壁は「情報の非対称性」だ。たとえば、新分野においては、不透明な商習慣のキャッチアップに苦労するのは、よくあること。また、新規参入する国や地域のマーケット情報が不足していたり、ユーザー/クライアントのニーズを適切に把握する仕組みがなかったりする場合もある。

2つめの壁は「リソース不足」である。新規事業を担当できる社員の人数や未来へ投資する時間を捻出するのは、ことのほか難しい。さらに、エンジニアやデザイナーを自社で抱えきれなかったり、広告・マーケティングのための投資資金が不足していることも珍しくない。

そして、3つめの壁は「テクノロジー活用」だ。最新SaaSなどのテクノロジーを積極導入できないだけでなく、過去に実装した技術負債がボトルネックとなり、システムやプログラムが古いままということも、パブリッシャーにはありがちな状況だろう。
 
「新規事業を立ち上げる際に参考になるのが、有名なGoogleの20%ルールだ」と、作増氏は補足する。これは、いまあるリソースの20%は、新しい未来へ投資をしようというもの。重要なのは、その時点で、どこまで本気で取り組めるのか? である。この20%にしっかり取り組むと、それが1年後・3年後には、売上の80%を占めるようになるかもしれない。つまり、持続的に挑戦していくこと自体が、サステナブルな成長につながるという。

「いずれにしても、こうした壁に力技で風穴を開けていかないと、パブリッシャーの持続可能性は得られない」と、作増氏は断言する。「我々は、そうした障壁を乗り越えるためのテクノロジーやリソースを提供している。パブリッシャーの挑戦に伴走し、持続可能な未来を構築する、パートナーとして存在しているのだ」。

情熱とアイデアを実現するために

長年、一次コンテンツを生み出してきたパブリッシャーには、「こういうことをやりたい、ああいうことをやりたい」という想いが溢れている。こうしたパブリッシャーの情熱とアイデアを実現するために、AnyMindはさまざまなプロダクトとオンデマンドなサービスによって、全方位で支援を行ってきた。なかでも、AnyMindの得意分野としては、eコマース、グローバル展開、モバイルアプリ、デジタル広告、SNS活用などがあげられるという。

左がAnyMindの得意領域、右上が提供プロダクト、右下が対応サービス

「弊社の場合、世界13カ国展開しているため、データがたくさん集まる。たとえば、インドやアメリカ、ブラジルなどのパブリッシャーが、いま何で稼いでいるのか? どんな広告主がいるのか? またどういうものがコマースで売れているのか? などがわかる。このようなデータをもとに、パブリッシャーの新規事業をともに作り上げていくことができるのだ」。

AnyMindには、グロースハッカーやマーケター、SEOコンサルタント、アプリマーケター、Webディレクターなど、幅広い人材が揃っている。そうしたスペシャリストで構成されたチームによるニーズに合わせた支援もサービスとして提供もしているという。

「もし我々の人材では足りない領域があったら、外部のスペシャリストを用意する」と、作増氏は付け加える。「なので、我々の得意領域だけでなく、パブリッシャーが今後チャレンジしたいことに関して、基本的に何でも挑戦していくスタンスだ」。

「AnyManager」という独自の武器

なかでも、AnyMindが得意としている領域は、パブリッシャーのマーケティング支援だ。そこで大きな力となるのが、さまざまな独自プロダクト群である。とくに、メディア・ECグロースプラットフォーム「AnyManager(エニーマネージャー)」は、AnyMindが提供する、さまざまなツールのみならず、サードパーティプラットフォームのデータを集約して、分析することができるという。

オールインワンプラットフォームであるAnyManagerは、主に5つの機能を提供。広告収益やキーワードを分析する「アナリティクス」、サイト表示を高速化する「スピード」、アプリのようなUIを簡単に実装できる「エンゲージ」、ワンタグソリューションで効率的に収益化できる「マネタイズ」、新しい配信フォーマットで魅せ方をアップデートできる「ビルド」だ。

メディア・ECグロースプラットフォームである「AnyManager」

AnyManagerを使うと、広告運用の最適化によってCPMが向上し、アプリのインストール数も増える。一方、『ワンタグソリューション』で広告運用の工数はいっさいゼロになる。すべて自動化されているので、新しい広告枠の追加も管理画面上で完結する。レポートについても、日別、枠別、アドネックワーク別などにすべて確認でき、セッション単価も見ることが可能だ。また、エンジニアに依頼するということもいっさいなくなる」。

「Let’s Grow Together」

AnyMindは成長と進化のパートナーだ。Empower Publisherという言葉のもとに、パブリッシャーへ武器や力を提供している。それは、AnyManagerをはじめとする、さまざまなソリューション技術だけでなく、実際に動ける人的リソースであり、それらをもって新しいチャレンジをともにしている。

「パブリッシャーが、実際に自由にビジネスができるように、新しいサステナブルな事業を作れるように、我々はイノベーションパートナーとして支援を行っている」と、作増氏は締めくくる。「『Let’s Grow Together』というのが、弊社の合言葉だ。みなさんと一緒に成長していきたいと思っている」。
 
Sponsored by AnyMind Group

Written by DIGIDAY Brand STUDIO

Photo by 渡部幸和

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