米博士 4回目接種の必要性を検討 – 飯田香織

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アメリカ政府の首席医療顧問を務めるファウチ博士が16日、コロナワクチンについて、4回目の接種が必要かどうか慎重に検討する考えを示しました。

追加の接種から時間が経過すると、効果が低下する可能性があるからだそうです。

「4回目接種」と言えばイスラエルが先月、始めましたが、スウェーデンや韓国でも。

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New York TimesはSweden recommends fourth vaccine shots for people 80 and older.(スウェーデン、80歳以上の人たちに4回目接種を推奨)の中で、スウェーデンの保健当局が14日、80歳以上の人たちが2回目のブースター接種、つまり4回目のコロナワクチン接種を推奨したと伝えています。

今月、コロナ関連の規制をほぼすべて撤廃したスウェーデンでは高齢者の間で感染が急増しているということです。

オミクロン株の拡大に先立って専門家らは追加接種は必要なのか議論してきましたが、オミクロンで状況が変わり、接種から時間が経過すると、効果が低下する可能性があるとして追加接種に関する支持が広がったということです。

スウェーデン政府の担当者は2回目の追加接種(4回目接種)について「80歳以上の人たちは利益を得るだろう」と話しているといいます。

スウェーデンで使われているモデルナとファイザーのワクチンは2回の接種で「完了」と見なされ、公民の73%が接種を完了しているとしています。

一方、数か月おきに大勢に接種を続けるのは現実的でないという声もあがっているそうです。

APはSouth Korea to give out rapid tests amid galloping Omicron infections(韓国、オミクロン感染拡大で検査キットを配布へ)の中で、韓国政府が来週から学校や高齢者施設でコロナの簡易検査キットを無料で配布するほか、今月中に高齢者の一部に4回目接種を開始すると伝えています。

韓国では16日の新規感染が9万人を超えて過去最多となり、このままでは来月、20万人に達する予想もあるといいます。

3月9日に行われる大統領選挙に向けた集会が開かれることで感染がいっそう拡大する恐れも指摘されているとのことです。

韓国ではこれまでに国民の86%が接種を完了し、58%が追加接種を済ませたということです。

保健当局は、今月中に介護施設などで4回目接種を始めるということです。

4回目接種といえばイスラエル!先月26日まで遡りますが、ReutersはIsrael broadens eligibility for fourth shot of COVID vaccine(イスラエル、4回目接種の対象を拡大)の中で、イスラエル政府が先月、4回目接種の対象を60歳以下の成人まで拡大し、接種の間隔を4か月以上としたと伝えています。

イスラエルはオミクロン株が急拡大した年初、3回目の接種から5か月が経過した60歳以上の人たちに対して4回目の接種を開始したということです。

イスラエル政府の研究では4回目接種を受けた60歳以上の人たちは、3回しか受けていない人と比べて、重症リスクの予防効果が3倍から5倍高まったと説明しているとしています。

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