豪で発見されたモフモフの生物。その正体は…?

モフくてもかわいさはイマイチ?

世界は広く、海底や森林にはまだ人知の及ばない生物が存在します。

我々は「毛の生えた虫は?」と聞かれると真っ先に「毛虫」と答えがちですが、オーストラリアにあるヒンターランド・リージョナル・パークにて、白い毛に覆われたカミキリムシが発見されました。

最初は鳥のフンかと…

見付けたのは、クイーンズランド大学の博士候補生ジェイムズ・トゥイードさん。はじめは鳥のフンかと思って見過ごしかけたのですが、よくよく見ると何か違う…?

カミキリムシのサイズは9.7mmなので、成人男性の身長から見下ろしたら普通に素通りしてしまいそうです。しかもあんまり虫っぽくないので、無視してしまう出で立ち。

誰に聞いても分からない

トゥイードさんは本やネットなどで資料を漁ったものの、どこにも載っていないためFacebookで豪州の甲虫好きが集まるコミュニティーに写真を投稿。興味を持った人はかなりいたものの、やっぱり答えは出ずじまいでした。

その後、国立研究組ANIC(オーストラリア国立昆虫コレクション)から新種だという連絡を受け取りました。しかも既存の属にも科にもない、完全な新種だということも判明したのでした。

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Image: The University of Queensland

学名が決定

完全な新種なので、属名もトゥイードさんが命名しました。それはラテン語で「キャンプ出身」という意味の「Excastra」。次いで種名には「白くて毛深い」という意味の「Albopilosa」。合わせて「エクスキャストラ・アルボピローサ」となります。

毛があることの意味は謎

どうしてこんなに白い毛で覆われているのか、その理由はまだ分かっていません。

現段階では「外敵である鳥の目に、昆虫を殺傷する真菌に覆われ死んだように見せるため」ではないかと考えられています。確かに死んでカビた状態に見えなくもないですね。

カイコ蛾なんかは愛嬌あってカワイイのに、同じモフ系でもカビっぽいのはうーん…ですね。

Source: X, The University of Queensland via NEW ATLAS

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