by Christian Junker | Photography
オランダ王立保安隊が9時間にわたって貨物機の前輪格納部に潜み続けていたとみられる男を逮捕しました。
Verstekeling aangetroffen in neuswiel vrachtvliegtuig uit Zuid-Afrika | NOS
https://nos.nl/artikel/2414182-verstekeling-aangetroffen-in-neuswiel-vrachtvliegtuig-uit-zuid-afrika
Kenyan stowaway seeking asylum in the Netherlands – The Citizen
https://www.thecitizen.co.tz/tanzania/news/east-africa-news/kenyan-stowaway-seeking-asylum-in-the-netherlands-3693220
A stowaway was found alive aboard a plane wheel in Amsterdam after flying more than 11 hours – CNN
https://edition.cnn.com/2022/01/23/europe/stowaway-plane-amsterdam-south-africa/index.html
Stowaway Survives Flight to Amsterdam in a Plane’s Wheel Bay – The New York Times
https://www.nytimes.com/2022/01/24/world/europe/stowaway-airplane-wheel-well.html
2022年1月23日にオランダのアムステルダム・スキポール空港の貨物機で見つかった密航者は、ケニアのナイロビから乗り込んだとみられる22歳のケニア人男性。前輪格納部は貨物機が巡航度に達すると極寒かつ酸素レベルが極端に低下することが知られていますが、この男性はアムステルダム・スキポール空港で基本的な受け答えができるまで回復した後、精密検査のために病院に搬送されました。
この男性が搭乗した貨物機は、カーゴルックス航空が運用するヨハネスブルグ発アムステルダム着のボーイング747型機。問題の男性は同機がケニアのナイロビを経由した際に乗り込んだとみられており、ケニアのナイロビからアムステルダムまでの約9時間にわたって前輪格納部に潜み続けていたとみられています。
この男性は亡命を希望しているとのことですが、オランダ王立保安隊は人身売買事件にあたるか、移動経路が不法な国境通過にあたるかなどを調査すると1月24日時点で回答しています。
アメリカの連邦航空局によると、飛行機の車輪格納部などに隠れるという手法で密航した人物は1947年から2021年11月までに世界で計132人確認されており、うち77%にあたる102人が死亡しているとのこと。ただし、高高度を飛行中に落下した人物についてはそもそも確認が行えないため、実際の密航者数や死亡者数は記録よりも多いと考えられています。
連邦航空局の調査によると、巡航高度が4万フィート(約12km)を超えるフライトの場合は車輪格納部の気温は摂氏-65度に達する可能性がある上、低酸素で意識を失って落下する可能性や車輪が展開した際に振り落とされる可能性も存在します。今回の一件については「奇跡的」と表現されています。
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