できるのはわかってたけど、やってなかったかもしれない、スマートスピーカーのペアレンタルコントロール。
大人だけでなく、子どもにとっても、スマートスピーカーは素晴らしいアシスタントになってくれます。
アレクサやSiri、Google アシスタントに向かって、子どもが普段から「○○の曲かけて!」なんて叫んでいるご家庭は少なくないのではないでしょうか。しかしながら、不適切な曲の歌詞や、親のカレンダーに登録された会議の情報など、子どもに教える必要のない情報もありますよね。
だからペアレンタルコントロールはしっかり設定しておいたほうが良いに越したことはありません。今回はその設定方法をご紹介します。
Google Nest
Google Nest(旧Google Home)スピーカーのペアレンタルコントロールはいくつかのオプションがあります。まずスマホでGoogle Home アプリを開き、「設定 > Digital Wellbeing 」にアクセス、次の画面で、スピーカーに対してコンテンツのフィルタと、休息時間のスケジュール設定を行なうことができます。
このフィルタでは、動画、音楽、ニュース、ポッドキャスト、通話、メッセージのフィルタリングが可能です。また、ここからスピーカーを「ファミリー向けのアクションのみを許可する」こともできます。またホームオートメーションのリクエストを除いて、深夜に子どもが操作できないなど、スピーカーの「休息時間」の設定もできます。
さらに、Google Homeアプリのトップ画面から設定したいNestスピーカーを選択し、歯車のアイコン(右上)をタップし、「通知とDigital Wellbeing 」を選ぶと、先述のオプションに加えて、アラート、ナイトモードDo Not Disturbなどの設定にアクセスできます。
Google Nestスピーカーのペアレンタルコントロールを徹底したい場合は、子どもたちのGoogleアカウントを設定して、Googleファミリーリンクのグループとして追加することもできます。スピーカーは賢いので、子どもの声を認識して、それに応じて対応してくれます。スマホのファミリーリンクアプリから、「設定の管理 > Googleアシスタント > 新しいデバイスに子どもを追加」を選択します。
Amazon Echo
Amazon Echoスピーカーのペアレンタルコントロールはかなり充実していて、(アメリカには)子ども専用のEchoもあり、これを購入済であれば、Web上のペアレンタルダッシュボードにすでにEchoが追加されているはずです。
アレクサのスマートフォンアプリで、「デバイス > Echo & Alexa」の順にタップし、連携させたいスピーカーを選択します。歯車アイコン(右上)からデバイスの設定にアクセス、下にスクロールし「Amazon Kids」を選択。機能をオンにすることでペアレンタルコントロールが設定されます。メインのAmazonアカウントにリンクされるべき子アカウントがまだない場合は、追加するように促されます。
その後、同じ画面で「Amazonキッズ設定」をタップすると、子どもに許可する項目の設定ができます。ここでは、複数のデバイスでの1日の利用時間制限や、アクセスできるコンテンツの種類等を設定できます。不適切な音楽に対するフィルタリングをオンにしたり、通話やメッセージなどの通信機能を有効または無効にしたりすることができます。
AmazonファミリーのWebサイトにサインインすると、スマートフォンで利用できるすべての設定にアクセスできます。Webサイトのフィルタリングの追加オプションも設定できます。ここから子ども用として指定したEchoにもアクセスできて、必要であれば、1つのスピーカーに複数の子どもアカウントを追加することもできます。
Apple HomePod
HomePodまたはHomePod Miniは、特に設定すべきペアレンタルコントロールはありませんが、家族向けの優しい設定にすることはできます。iPhone、iPad、Macのホームアプリから、HomePodまたはHomePod Miniのアイコンを長押し、またはダブルクリックします。
歯車アイコン(右下)をクリックまたはタップして設定に進みます。ここから「不適切な内容を許可」をオフすることで、HomePodは不適切な内容を含む曲、アルバム、またはPodcastエピソードは再生されないように設定を変えることができます。
さらにメニューの下にある「パーソナルリクエスト」をタップまたはクリックし、機能を無効にすることもできます。これでは、HomePodに関連付けられているApple IDを介して、子ども(またはAppleスピーカー付近にいる人なら誰でも)が、メッセージを送ったり、電話をかけたり、リマインダーを設定することを阻止することができます。もちろん、オーナーである自分自身もこれらの機能にアクセスできないことになるのですが、トレードオフですね。
スピーカーの設置場所や使い方にもよりますが、ファミリー共有を設定している場合は、子どものApple IDに割り当てるのが良い場合もあります。音楽やPodcastのコントロールに使うApple IDは、設定の「プライマリユーザー」項目をタップし、家族のIDから変更することができます。ただし、このアカウントは、Siriの音声認識機能で誰が音声コマンドを発しているのかがわからない場合にのみ使用されます。