Android版のFirefoxは、2020年に設計が一新されたことで、古いアドオンの多くが利用できなくなりました。正式版のAndroid版Firefoxで利用可能なアドオンはaddons.mozilla.org(AMO)の審査を通過したものだけとなっており、記事作成時点ではわずか18種類しか追加することができません。Android版Firefoxからのフォークとして開発されるウェブブラウザ・Iceravenは、公式のAndroid版Firefoxで使えなくなったアドオンの一部が使えるようになっているほか、Android版Firefoxでアクセスできなくなった「about:config」による詳細設定も可能になっています。
GitHub – fork-maintainers/iceraven-browser: Iceraven Browser
https://github.com/fork-maintainers/iceraven-browser
Iceraven BrowserのソースコードはGitHubで公開されていて、ブラウザ本体はAPK形式でリリースされており、以下のページからダウンロード可能。記事作成時点で最新のバージョンは1.14.0です。
Releases · fork-maintainers/iceraven-browser · GitHub
https://github.com/fork-maintainers/iceraven-browser/releases
リリースページの「Assets」から、APKファイルをダウンロードします。今回はメモリ8GBのPixel 6にインストールするため、「iceraven-1.14.0-browser-arm64-v8a-forkRelease.apk」をダウンロードしました。もしメモリ4GBを超えないスマートフォンやタブレットPCにインストールする場合は、動作メモリが4GB以下に制限されている「iceraven-1.14.0-browser-armeabi-v7a-forkRelease.apk」を選択します。
ダウンロードが完了すると、保存を確認するポップアップが表示されるので、「OK」をタップ。
保存が完了したら「開く」をタップ。
「インストール」をタップします。
これでインストールが完了。「開く」をタップしてIceravenを開きます。
開いたところはこんな感じ。IceravenはAndroid版Firefoxのフォークであり、UIはFirefoxとほぼ同じです。
下にスクロールして、「ブラウジングを始める」をタップ。
これでIceravenをブラウザとして使う準備はOK。
Iceravenでアドオンを追加する前に、Android版Firefoxで追加できるアドオンを確認してみます。右下にあるケバブアイコンをタップしてメニューを呼び出します。
「アドオン」をタップ。
Android版Firefoxで利用可能なアドオンは「μBlock Origin」「Adguard Adblocker」「Dark Reader」「Ghostery」「FoxyProxy Standard」「Bitwarden」「Privacy Badger」「HTTPS Everywhere」「NoScript Security Suite」「Decentraleyes」「Search by Image」「YouTube High Definition」「Privacy Possum」「LeechBlock NG」「Tomato Clock」「Web Archives」「Video Background Play Fix」「Google Search Fixer」の18種類です。
次に、Iceravenでもケバブアイコンをタップし……
「アドオン」をタップ。
表示されるアドオンは、明らかにAndroid版Firefoxよりも多くなっています。このうち、Android版Firefoxになかった「ウェブページを翻訳」の右にある+アイコンをタップして追加します。
追加を確認するポップアップが表示されるので、「追加」をタップ。
Iceravenに「ウェブページを翻訳」が追加されました。
さらにAndroid版Firedoxでは、ブラウザのURL欄に「about:config」と入力することで詳細設定画面に遷移する機能がなくなりましたが、Iceravenで「about:config」と入力すると……
以下のように詳細設定画面が表示されました。
なお、Iceravenは「セキュリティやアップデート、さらには安定性についての保証はありません」とされており、導入は自己責任の下で行ってください。
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