映画
超人気SF映画「マトリックス」は第1作の公開から20年以上経過した2021年に続編の「マトリックス レザレクションズ」が公開されるなど、今なお高い人気を誇る作品であり、各ストリーミングサービスでも目玉コンテンツとして扱われていますが、ストリーミングサービスの「Hulu」と「HBO Max」ではマトリックスの映像全体の色合いが異なることが指摘されています。
The Matrix looks dramatically different on Hulu versus on HBO Max – echevarria.io
https://www.echevarria.io/blog/the-matrix-looks-different-hulu-hbo-max/index.html
マトリックスの映像ソフトはこれまでにDVD版やBlu-ray版など多くの形式で販売されてきました。そんな複数の映像ソフトの中でも、4Kデジタルリマスター版はこれまでの映像と比べて寒色寄りの映像に仕上がっていることが指摘されています。コンピューターサイエンティストのIvan Echevarria氏は、ストリーミングサービスのHuluとHBO Maxで鑑賞できるマトリックスにも色の違いが存在すると指摘し、比較画像を公開しています。
以下の画像は、左側がHuluで右側がHBO Maxで再生したマトリックスの1シーンを切り取ったものです。スライダーを動かして確認すると、Huluと比べてHBO Maxの映像は白っぽくなっていることが分かります。
屋外のシーンでは、色の違いが顕著になります。HBO Maxの映像(右側)は背景の壁が真っ白になり、中央付近の女性は白い服と肌の境界が分かりにくくなっています。
以下のシーンでも、HBO Maxの映像(右側)はビルの屋上が白飛びしてしまっています。それに対してHuluの映像(左側)ではコンクリートの格子模様まで視認できます。
このシーンでは、HBO Maxの映像(右側)でネオの額が白飛びしてしまっています。
Echevarria氏は両ストリーミングサービスで色合いが異なる理由について、「Huluが2008年に登場したBlu-ray版のマトリックスを映像ソースとしているのに対して、HBO Maxは4Kデジタルリマスター版を映像ソースとしている可能性があります」と推測しています。また、HBO Maxの映像が明るすぎるのは、HDRの映像を変換する際に問題が生じた可能性があるとのこと。Echevarria氏は「超ハイエンドHDR対応ディスプレイなら、HBO Maxの映像の見栄えがよくなるかもしれません」と述べ、一般的なディスプレイでのテストが行われなかった可能性を指摘しています。
この記事のタイトルとURLをコピーする
・関連記事
キアヌ・リーヴスが「マトリックス」で得た収益の70%をガン研究に寄付していたと報じられる – GIGAZINE
アクションシーンてんこ盛りの「マトリックス レザレクションズ」最新予告編が公開 – GIGAZINE
世界最古の生きたTorrentファイルは「マトリックスのパロディムービー」、18年にわたりダウンロード可能な状態を維持 – GIGAZINE
キアヌ・リーヴスが例の「ぼっち飯」写真に自ら言及 – GIGAZINE
・関連コンテンツ