朝起きたら「Choose Life Projectのあり方に対する抗議」という、津田大介氏による投稿がバズっていた。
詳しくはリンク先を読んで欲しいのだが・・・。特に抗議の趣旨に関する部分を抜粋すると・・・。
この度私たちの調査により、2020年春から約半年間にわたり大手広告会社や制作会社をはさむ形でCLPに立憲民主党から「番組制作費」として1000万円以上の資金提供があったことが確認されました。報道機関でありながら、特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは、報道倫理に反するものです。公正な報道の根幹を揺るがす行為であり、またその事実を出演者及びクラウドファンディングの協力者、マンスリーサポーターなどに一切知らせていなかったことは、重大な背信行為です。
現時点で2つの重大な問題があります。
①「公共メディア」を標榜しつつも、実際には公党からの資金で番組制作を行っていた期間が存在すること
②その期間、公党との関係を秘匿し、一般視聴者から資金を募っていたこと
とのことである。
抗議声明を発表したのは、このエントリーによると・・・
小島慶子(エッセイスト)
津田大介(ジャーナリスト)
南彰(新聞記者・前新聞労連委員長)
望月衣塑子(新聞記者)
安田菜津紀(Dialogue for People副代表・フォトジャーナリスト)
である。
バズフィードジャパンの記事がよくまとまっている。
すでにネット上では「Dappi問題で自民党をせめていた立憲民主党にとってブーメラン」という趣旨の批判が多数、投稿されている。出演したことのある方からは「残念だ」「あってはならないこと」という趣旨の発言が相次いでいる。
Choose Life ProjectはTwitterで次のような声明を発表している。
本日、Choose Life Projectが受け取りました抗議文について、ご連絡申し上げます。 pic.twitter.com/asAoOXH0Ii
— Choose Life Project (@ChooselifePj) January 4, 2022
6日に経緯説明を行う、と。
なお、擁護論はないわけではない。
これはおそらくCLPが映像制作会社として立憲民主の広報映像をつくっていた時期と公共メディアとして再スタートした時期がかぶっていて、それが周知されていなかったということではないかと思いますが、仮にそうであればDappi案件とは全く違… https://t.co/PsQFFWVY6G
1.「出資」じゃなくて「製作費」と書いてあります。両者は結構違います。
2.かつ「大手広告代理店や制作会社経由」とあるので番組作成を依頼する形だったのかと思われます。
3.それでも「立憲民主党後援」と書くべきと思いますが、いずれにせよ事実関係を明らかにすべきと思います。 https://t.co/lrieg4EBQA— 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) January 4, 2022
ありきたりな意見で申し訳ないのだが、「自由で公平な社会のためにー公共のメディアをめざす」という趣旨からすると、「ない」だろう。同団体に対して良質な番組をつくってきたという評価もみられたが、前提が間違っている。
一方で、津田氏の告発にも疑問が残る。この抗議文に「私たちの調査により〜」とあるが、どのような調査なのか、その証拠などはなんら明示されていない(・・・よね?)。この件に関する続報を待ちたい。さらに、数々の出演者がいたはずだが、なぜこの5人が連携し声明を出したのか(要するに有志で取り組んだということなのだけど)。
同団体が予告している明日の経緯説明を待たなければフェアでもないように思う。
にも関わらず、これだけ燃えているということは、注目されている問題だということなのだろう。
個人的な解釈では、まったくこの手のやり方を肯定しないが、全世界的に、右も左も関係なく、新興ウェブメディアに「介入」することによる世論操作が行われる時代になったのではないか、と感じた次第だ。
というわけで、事態を冷静に、激しく傍観したい。
Choose Life Projectから一度もChooseされなかった、自称左派論客の雑感である。