前髪の生え際の形が富士山のシルエットのように見えるおでこを、富士額(ふじびたい)という。
本当に似ているのだろうか。おでこに富士山の絵を描いてみよう。
おでこは富士山になるのか
富士額の生え際は、数字の3を寝かせたような形をしている。
筆者のおでこがちょうどその特徴を持っているので、自分のおでこをキャンバスとしたい。
おでこの輪郭を際立たせる
富士山頂にあたる生え際を強調するために、まずは白のヘアカラースプレーで前髪の根本を染めることにした。
一日だけヘアカラーを楽しめるヘアカラースプレーは、体育祭前日に女子高生が買うイメージ。スクールイベントの定番アイテムだ。
学生時代は校則違反を理由に使わなかったので新鮮である。
今回の目的はおでこを富士山にすることだが、この瞬間だけ気分は女子高生だ。
目に入らないように紙でガード。目視できないので、位置は勘で噴射する。
想定よりも広い範囲が染まってしまった。なんなら根本はあまり染まっていない。
しかし地肌まで垂れたカラー液が、山頂に降り積もった雪っぽいではないか。結果オーライということで、このまま進めよう。
おでこに富士山をえがく
ヘアスプレーが乾いたら、おでこへの描き込みに移る。
モデルはもちろん富士山だ。
使用するのは、ドラッグストアでも売っている一般的な化粧品。
「富士山っぽい色」を意識してブルー系のアイライナーと、アイシャドウを調達した。
下書きがなんとなく描けたら、アイシャドウで色を塗ります。
まずは降り積もった雪の部分から。
陰影を意識しながら、白色のシャドウを塗り広げていく。
おでこにまだら模様。
このビジュアルに、漫画「呪術廻戦」の登場キャラクターが脳裏を過った。頭が山の形をしている、漏瑚(じょうご)というキャラクターだ。
コスプレメイクをしているような気分になりドキドキ。
雪の部分を塗り終えたら、青色のシャドウで裾野の部分塗ろう。
眉の上の富士
そんなこんなで完成!
結果としてはバッチリ富士山がおでこに浮かび上がったのでお見せしよう。
隠れていた富士山が、前髪をあげることで姿を現した。めでたい。
前髪をおろしている時には感情が見えない顔も、富士の威光により得意げになった。
富士山と太陽が重なり輝くようすを「ダイヤモンド富士」と呼ぶらしい。だったら前髪に隠れていた富士山が現れることを逆ダイヤモンド富士と呼ぼう。
逆ダイヤモンド富士は、アイシャドウのラメで輝いている。