「自社保有データのエンリッチ化を目指したい」:サンリオ 田口 歩 氏

DIGIDAY

ニューノーマルはすでにノーマルとなり、街の鼓動は再び力強く脈打ちはじめている――。

そんななか日本の業界関係者たちは、2022年にどんな課題を感じ、どんな可能性を見出しているのか? この年末年始企画「IN/OUT 2022」では、 DIGIDAY[日本版]とゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブに伺った。

株式会社サンリオにて、マーケティング本部 ダイレクトコミュニケーション統括部 / チーフデジタルオフィサーを務める田口 歩氏の回答は以下のとおりだ。

――2021年に得たもっとも大きな「成果」はなんですか?

コロナ禍で緊急事態宣言が続くなか、全社CRMサービス「Sanrio+」を順調に拡大(10月末までに登録会員 100万人)させることが出来たこと。また、徐々にではあるが、CDPに蓄積されたさまざまなファーストパーティーデータをもとにした顧客データ分析環境の構築に目途が立ってきたこと。

――2021年に見えてきたもっとも大きな「課題」はなんですか?

Sanrio+他の顧客接点から収集したさまざまなファーストパーティーデータの活用方法。データの所有者であるユーザーへの向き合い方、配慮、情報開示などデータを利用する側である企業としてのポリシーや、社内におけるデータの運用ルール、管理体制、関係者のデータリテラシーの向上など、整備すべき課題は多い。

――2022年にもっとも注力したい「取り組み」はなんですか?

ゼロパーティデータの収集やプラットフォーマー・データプロバイダーとのデータ連携などによる自社保有データのエンリッチ化。顧客解像度の向上とパーソナライズ施策の実施によるカスタマーエンゲージメント強化を目指す。また、社内の幅広い部門でデータ活用が進むようにその環境づくりにも取り組んでいきたい。

Edited by DIGIDAY[日本版]編集部

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