いきなりぶっ放してしまうが、コストコの最高級スイーツ『タキシードケーキ』は濃厚なんて表現じゃ生ぬるい。濃厚を遥かに凌駕したド濃厚……言うなれば “チョコレートのセメント” である。
「なんと大げさな」「それは流石に盛りすぎ(笑)」とお思いの読者の方もいらっしゃるかもしれないが、そんな人も『タキシードケーキ』を食べたらこう言うハズ……「これはチョコレートのセメントだ」と──。
・超高級スイーツ
近年、クリスマスシーズンになるとデリカコーナーで発売される『タキシードケーキ』。アメリカ在住の知人によると「チョコレートの黒とホワイトクリームの白」が “タキシード” の由来になっているらしい。
このタキシードケーキ、まず目を引くのは価格の高さ。以前ご紹介した2280円の「ペアキャラメルタルト」もコストコ高額スイーツであるが、タキシードケーキはなんと2980円。定番のティラミスが1380円であることを考えれば “超高級スイーツ” と呼んで差し支えあるまい。
タキシードケーキの総重量はおよそ1.4kg。100gあたりのカロリーは374kcalだから、全体では約5236kcalというカロリーモンスター。8等分した場合、1食あたりのカロリーは654kcalだ。
・チョコレートまみれ
さて、タキシードケーキは「チョコレートのスポンジ」「チョコレートムース」「クリームチーズ入りのホワイトクリーム」「ブラウニー」で構成されており、表面はガナッシュでコーティング。さらに数種類のチョコがトッピングされている。
要するにチョコレートまみれのケーキであるが、世の中的には「甘さ控えめのチョコレート」も少なくない。むしろ最近はカカオの風味を強調した “ほの苦系チョコ” もトレンドなのだろう。
・容赦のない甘さと濃厚さ
だがしかし、そんな世相をあざ笑うかのように『タキシードケーキ』はガツンと甘い。もちろん「美味しい」と感じる範疇ではあるが「笑ってしまうほどの甘さ」もしくは「引くほどの甘さ」と言っていいかもしれない。
なめらかな口当たりの「チョコレートムース」と「ホワイトクリーム」だけでも濃厚なのに、ねっとり食感のブラウニーが密度の高さを演出。1つ1つのパーツはそこまで強烈ではないものの、全てが合体すると「とんでもない濃厚チョコケーキ」に変貌を遂げる。
1口目を食べたときは「これくらいはあるよね」と感じ、2口目で「おや……?」となった。3口目で「これは……!」となり、4口目でタキシードケーキのヤバさに気付く。そして最終的には「チョコレートのセメント」との結論に辿り着いた次第だ。
・価格は納得
先述のように、コストコ基準で考えると2980円のスイーツはかなり高額ではあるが「これだけ濃厚なら……」と個人的には納得した。出来ればハーフサイズで半額なら嬉しいが、それを言い出したらコストコではなくなってしまう。可能ならシェアすることをオススメしたい。
とはいえ、クリスマスシーズンくらいは「超ド濃厚チョコレートケーキ」もありなのではないだろうか? 普段からバクバク食べるケーキではないが、たまになら特別な気分を楽しめる突き抜けたケーキである。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆(とんでもなく濃厚なチョコレートケーキ)
また買う度(☆5中): ☆☆☆(トータルでかなり甘い。コーヒーか紅茶は必須)
オススメシチュエーション: 思い切り甘いものを食べたいときには最高。