「飲み会復活」にウンザリする声 – キャリコネニュース

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新型コロナの感染者数が幸いにも現在はかなり減っている。これに良くして、さっそく平時の就労スタイルを奨励する企業もあるようだ。

テレワークを終了して「みんな、職場に集まって密で仕事しようぜ!」と言ったり、つまらない会社の飲み会を復活させたりするような、そんな会社が出てきているという。(文:松本ミゾレ)

「もう忘年会もやる気マンマンだしほんと勘弁してくれ」

先ごろ5ちゃんねるに「昨日クソつまらん職場の飲み会行って5000円失ったわ」なるスレッドが立っていた。このスレを立てた人物は、コロナ禍が今落ち着いたことで、職場の飲み会が復活したという。

「もう忘年会もやる気マンマンだしほんと勘弁してくれ」
「コスパ最悪のメシ食って上司とクソつまらん会話して何が楽しいんだよこれ」

忘新年会シーズンが始まったので、同じようなことを感じて、つらい日々を送っている勤め人もきっと多いことだろう。

会社の飲み会。個人的にはそこまで嫌いではなかったけど、好きな人だけで集まればいいと常々勤め人時代は思っていたので、彼の気持ちはよく分かる。

っていうかこのご時世に「もう安心だから飲み会するよ」とか提案できる責任者って凄いよね、「もしも」を考えて、余計な責任を負いたくないって考えないのかな。考えないんだろうなあ。

もし自分が企図した飲み会でクラスター発生なんてことになったら、会社に居場所がなくなりそうだ。想像力のない、面白くない、1人で飲めないおっさんが上司だと辛い。それこそ、誰も自分となんて飲みたくないって思っているかもしれないのに、よくそんな提案が出来るな、と。

しっかりした企業を見極めるにはいい機会かも

閑話休題。毎日ギュウギュウの満員電車に詰め込まれてまで、暗い顔をして会社に出向く勤め人を見ていると、日本人の責任感、使命感ってのは本当に素晴らしいと感じる(皮肉じゃないよ!)。

ただ、「正直そこまでして毎日働きに出掛けるのはしんどいだろうな」という気持ちもある。
なにせ自分自身それが出来ないと悟ったものだから、早々に物を書いて細々ともやしが主食の貧乏人になる道を選んだのだから。

新型コロナ禍はそういう点において、ある意味でいい働き方改革になったのではないかと思う節もある。テレワークを推奨することで、実際にそれを採り入れる会社もあったわけだし。自宅で仕事をすることで通勤時間がなくなるので、睡眠に時間も増えるというメリットもある。

まあ、人材の育成という点においてはたしかにテレワークは不利だけどね……。しかし、感染者が減少したことで、「もうテレワークおしまい!」と、せっかくの新しいスタイルを否定して、また元通りってのはいささか馬鹿らしい。

家でも出来る仕事は、家でやればいいのだ。それで実際に損がなかったって職場もあるはず。だからこそオフィス自体の移転や売却を決断する企業だって発生したわけだし。

テレワークに不向きな業種は出勤不可欠だったが、それでもテレワークを実践する企業があったことで、通勤時の混雑だっていささか解消されていただろうに。ここへ来て、まだ新型コロナウィルス感染症も根絶出来てないのに通勤復活って、なんか日本人って妙なところで油断するよね。他国のミサイル飛んできてアラーム鳴ってても会社休みにならなかったりしたし。

が、こういう状況だからこそ今は、真剣に就職先を探している人や、転職を考えている人には見るべきポイントは多い。

まだまだコロナ禍なのに訳の分からない飲み会を開催する会社や、テレワークの有用性を理解していない会社。そういうところを避けつつ、真逆のことを実践している企業を見つけるには、今はいい時期ではないだろうか。

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