以前の記事で干した柿が食べられるようになった。そのままでも美味しいが、一手間加えて酒のアテにしてやろう。
先日のみじかい記事で、地元の友人が送ってくれた柿を干した。
あれから2週間が経ち、干した柿がどうなったかの写真をご覧いただきたい。
スーパードライである。見覚えのある「干し柿」の見た目になった。
小さいサイズの柿はもう食べごろらしい。ここ最近ずっと気温が高く、うまく干せるか心配していたが、はじめての干し柿はひとまず成功したようだ。
このまま食べても美味しいが、今回は干し柿を使った美味しい酒のアテのレシピを紹介させていただこう。
以前の記事で、ドライデーツをラム酒で煮て柔らかくしたものを作ったが、あれの干し柿バージョンである。
ついでに一口大に切っておくとのちのち楽。実だけになった干し柿の重さを測っておく。今回は40g。
筆者のおすすめはシナモンスティック1本、カルダモン1粒、クローブ2粒、ブラックペッパー4粒。スパイスの種類と量は好みで変更してOK。
今回は40gの干し柿に対して、160ccのダークラムを投入した。ダークラムが多いぶんには問題ない。
沸騰直前まで加熱したら弱火にし、10分ほど煮込む。
一度水分を抜いた柿に酒を吸わせるという悪魔の所業。「子持ちシシャモは別の魚の卵を詰められている」という噂を思い出す。
しかし想像してみてほしい、スパイシーなダークラムを吸ってジュワジュワになった柿を…
次の工程に進む前に、柿の実部分の重さをはかっておこう。
フードプロセッサーに入れ、ブイーンとしてこのくらいのみじん切りに。
残った煮汁はお好みで足してOK。入れすぎると柔らかいペーストになるため、そのあたりもお好みで調整していただきたい。筆者は大さじ1くらい入れる。
干し柿とスパイスとダークラムとクリームチーズのペースト。名前をつけていないからこう呼ぶしかない。なにかいい名前を募集したい。
クラッカーの塩気と合わさり、もう絶品である。ダークラムとスパイスが優雅に香り、干し柿のじゅんわりとした甘さとクリームチーズの酸味のバランスが素晴らしい。ウイスキーなどの酒のアテに最高(酒の入ったつまみを酒のアテにするという背徳感)。
アルコール感が苦手な方は、あらかじめダークラムを多めに用意し、柿とスパイスを入れる前に煮切っておくのがいいだろう。
それでもアルコールが完全に抜けるわけではないため注意が必要だが、自家製干し柿を作ってみた方、なんらかの幸運で家に大量に干し柿がある方は、ぜひお試しいただきたい。