今年(2021年)はもう、ハーゲンダッツの芋味に出会えないまま終わっていくのか。悲しみに打ちひしがれていたところ、耳寄りな情報を入手した。
なんと、ローソンとナチュラルローソン限定で『蜜いものタルト』味が販売されているという。これは是が非でも手に入れなければ……! 勇んで購入し、昨年販売された『蜜いも』の味を思い起こしつつ比べて食べるなどしてみたぞ。
・ゴージャスな見た目
ハーゲンダッツのアイスは、何を食べてもハズレなし。すべてのクオリティが高く、安心して食べられる。定番商品だけでなく、期間限定商品でもそうなのだから恐れ入る。
2020年の秋ごろに出た『蜜いも』も、とにかく美味しかった。もったりホクホクとした芋特有の舌触り、そして甘みとはまさしく蜜いも。目にするたびに購入していたことを思い出す。
今年も出ないかなあ出てほしいなあと楽しみにしていたのだが、そのような気配はなし。もう秋も終わるのではないかという2021年11月2日、ローソン限定で登場したという訳だ。
その名も『蜜いものタルト(税込346円)』は人気のシルクスイートという、蜜のように甘く滑らかな舌触りが特長のサツマイモを使用している。
確か去年の『蜜いも』は紅はるかだったので、そもそも芋の種類が異なるようだ。果たして2021年バージョンは、どのような美味しさで攻めて来てくれるのだろうか。
ワクワクしながら『蜜いもタルト』を開封すると、表面がトゥルンっとしている。非常に艶(つや)やかだ。なんともゴージャスな見た目である。
・上から下までザクっとスプーンを入れて食べよう
スプーンですくってみると表面の黄色に対し、中の方は白に近い黄色。色のバランスが、これまた美しい。食べるのがもったいないなあ、とさえ思えるビジュアルだ。
しかしそんなことを言っていては溶けてしまうので、無慈悲に口に入れる。表面のトゥルンっとしたものから、強烈に芋の甘みが感じられる。なんじゃこりゃ、ウマい! めっちゃ芋っ……!!
このソースみたいなものだけを普通のバニラアイスにかけて食べても美味しそうだ。ここだけでも瓶詰にして売ってほしい。そんなことを思いながら、スプーンで掘り進めていく。
中のアイスはややあっさり目だが、甘みたっぷりの芋味。噛(か)むとぼそぼそとした食感がするのだが、どうやらグラハムクッキーが混ぜ込まれているようだ。
このクッキーの甘みがまた、芋とよく合う。上から下までザクっとスプーンを入れ、すべての層を一緒に食べると最高だ。なるほど、単なる『蜜いも』でなく『蜜いものタルト』であることに納得。
2020年のシンプルに芋の甘みで勝負する『蜜いも』も美味しかったが、今年(2021年)の『蜜いもタルト』はより複雑さが増し、それでいてまとまりがあって美味しい。
先ほど見た目がゴージャスであると言ったが、中身はそれ以上にゴージャスだった次第。完成し切ったスイーツの姿がここにあったぞ。
ハーゲンダッツの進化は、とどまることを知らないことを思い知らされた。300円ちょっとでこんなにも幸福感を得られるんだったら、安いものだよなあ。『蜜いもタルト』もやはり、鬼リピしそうな予感がしているぞ。
参考リンク:ハーゲンダッツ「密いものタルト」
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.