ついにBluetooth対応となった「REALFORCE R3」。キーマッピングも自在にカスタム可能に

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REALFORCE R3

 東プレ株式会社は、静電容量無接点方式の新型キーボード「REALFORCE R3」を11月1日に発売する。従来と同様の有線専用モデルに加え、シリーズ初となるBluetooth対応モデルを新たに用意。キーマップ入替機能など専用ユーティリティを利用したカスタマイズ機能も拡張している。

 まずは日本語配列モデルからの展開となり、価格は2万3,980円~3万4,980円。なお、本製品は同社ECサイトのREALFORCE StoreAmazon.co.jp楽天市場を通じた直販のみで取り扱う。

 第3世代となったREALFORCE R3の大きなトピックは、新たにBluetooth 5.0による無線接続対応モデル(ハイブリッドモデル)を用意した点。最大4台までのマルチペアリングでき、キーボード操作で接続先の切り替えられる。さらに、USB Type-Cによる有線接続もサポートしており、計5台の機器と接続が行なえる。

 ハイブリッドモデルは充電式バッテリを採用せず、単3形乾電池2本で駆動。LEDのオン/オフや自動電源オフタイマーなどに応じて、4段階のエコモードを用意し、1度の電池交換で最大3カ月ほど使えるとしている。電池残量は専用ユーティリティのほか、本体のインジケータでも4段階で確認できる。また、有線/Bluetooth接続どちらの場合でも、USBバスパワーのみ(乾電池なし)での駆動も可能となっている。

USBを含め、接続先はFnキー+1~5キーで切り替えられる

ハイブリッドモデルは上部にUSB Type-Cポートを用意。付属のケーブルはType-C(L字) to Type-A

乾電池は裏側に内蔵

4つのインジケータは各種ロックキーの状態のほか、接続先やバッテリ残量などを表示できる。右上はキーマップパターン切り替え兼電源ボタン

 加えて全モデル共通で、専用ユーティリティを使った「キーマップ入替機能」に対応。各キーごとに細かくカスタムが可能となり、通常の一般キーだけでなく、修飾/マルチメディア/機能キーなども割り当てられる。また、キーマップはAとBの2パターンを保存でき、キーボード本体のボタンですぐに切り替えられる。

 シリーズ最大の特徴とも言えるスイッチ周りでは、キー入力を検出する深さを変更できる「APC(Actuation Point Changer)」機能を全モデルで搭載。さらに、従来の1.5/2.2/3mmの3段階に加えて、より浅い0.8mmの設定が可能となり、より幅広い調整が可能となった。5,000万回の押下耐久性やNキーロールオーバーなどの特徴はそのまま引き継いでいる。

 筐体の変更としては、角の丸いデザインを採用したほか、キー上方にインジケータやボタンなどを装備したことで、特に奥行きが2cm程度大きくなった。また、従来機種で一度大型化したスペースキーを少し小型化。第1世代と第2世代のちょうど中間ほどのサイズ感となっている。

 本体色にはブラックに加え、新色となるスーパーホワイトを用意。Mac向けREALFORCEシリーズでキーキャップに採用しているカラーだが、好評だったことを受け、従来のアイボリーに代わって採用となった。

キーマッピングは細かくカスタム可能に。各種変更は本体内に保存できる

APC機能は3段階から4段階に調整の幅が広がった

スペースキーは従来機種より少し幅が狭くなった

 ラインナップおよび価格は、ハイブリッド/静音スイッチ搭載となる最上位モデルの場合、キー荷重は30g/45g/変荷重から選択でき、フルサイズで3万4,980円、テンキーレスで3万4,540円。

 ハイブリッド/通常スイッチ搭載モデルの場合、キー荷重は45gのみで、フルサイズが3万1,680円、テンキーレスが3万1,240円。

 有線専用のUSB/通常スイッチ搭載モデルの場合、キー荷重は45gのみで、フルサイズが2万4,420円、テンキーレスが2万3,980円となる。

 そのほか共通の仕様として、キーストロークは4mm、キーキャップはすべてPBT製で、かな印字ありとなる。本体サイズ/重量は、フルサイズが465×163×30mm(幅×奥行き×高さ)/1.6kg、テンキーレスが379×163×30mm(同)/1.3kg。ブラックモデルでは引き続き墨字印字のものも用意する。

 なお、REALFORCE R3の発売にともない、従来機種にあたるREALFORCE R2の日本語配列モデルは10月29日をもって生産終了となる。英語配列モデルについては、REALFORCE R2の販売を継続する。

墨字印字(昇華印刷)キーキャップ採用モデル(R3HA11)

有線接続のみで価格を抑えたUSBモデルも用意(R3UA41)

裏面。USBモデルのケーブルは左右と中央の3方向に出せる(R3UA41)

【表】製品ラインナップと価格(ハイブリッド/静音スイッチ搭載モデル)
製品型番 キーレイアウト キー荷重 本体色 キーキャップ色 キー印刷 価格
R3HA11 フルサイズ 45g ブラック ダークグレー 昇華印刷 3万4,980円
R3HA12 変荷重 ブラック レーザー印刷
R3HA13 30g
R3HA21 45g スーパーホワイト スーパーホワイト 昇華印刷
R3HA22 変荷重
R3HA23 30g
R3HC11 テンキーレス 45g ブラック ダークグレー 昇華印刷 3万4,540円
R3HC12 変荷重 ブラック レーザー印刷
R3HC13 30g
R3HC21 45g スーパーホワイト スーパーホワイト 昇華印刷
R3HC22 変荷重
R3HC23 30g
【表】製品ラインナップと価格(ハイブリッド/通常スイッチ搭載モデル)
製品型番 キーレイアウト キー荷重 本体色 キーキャップ色 キー印刷 価格
R3HA31 フルサイズ 45g ブラック ブラック レーザー印刷 3万1,680円
R3HA41 スーパーホワイト スーパーホワイト 昇華印刷
R3HC31 テンキーレス ブラック ブラック レーザー印刷 3万1,240円
R3HC41 スーパーホワイト スーパーホワイト 昇華印刷
【表】製品ラインナップと価格(USB/通常スイッチ搭載モデル)
製品型番 キーレイアウト キー荷重 本体色 キーキャップ色 キー印刷 価格
R3UA31 フルサイズ 45g ブラック ブラック レーザー印刷 2万4,420円
R3UA41 スーパーホワイト スーパーホワイト
R3UC31 テンキーレス ブラック ブラック 2万3,980円
R3UC41 スーパーホワイト スーパーホワイト

 そのほかアクセサリ周りでは、キースペーサーセットが別売となったほか、新たに「パネルデザインキット」を用意。REALFORCE R3では、天板パネルが専用工具で簡単に外せる構造となっており、キット付属の専用シートと透明天板パネルを使うことで、好きなデザインをシートに印刷し、オリジナルのREALFORCEを作れる。交換用キーキャップセットについては、新色を追加した計8色で展開する。

 ラインナップおよび価格は、キースペーサーセットは厚さ2mmまたは3mmでそれぞれ1,540円(2mmと3mmのセットは2,090円)。パネルデザインキットはテンキーレス向けが2,420円(工具付きが3,080円)から、フルサイズ向けが2,640円(同3,300円)。どちらも11月1日に発売する。

 キーキャップセットは各色共通でテンキーレス向けが6,600円、フルサイズ向けが1万1,000円。こちらは12月20日の発売を予定している。

 同社では、REALFORCEキーボードが誕生から20周年を迎えるのを機にこれをブランド化。製品名としてのREALFORCEが持つ思想はそのままに、本物を追求し、こだわり抜いた至高の製品を提供するブランドとして、オフィスやホームユース向けのマスターシリーズ、ゲーマー向けのゲーミングシリーズ、それに付随するアクセサリを展開していく。

 今回発表となったREALFORCE R3は、このマスターシリーズから登場する第1弾製品となる。あわせて、ユーザー登録制度の提供も開始する。

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