本日9月29日、自由民主党の総裁選挙の投開票が行われました。今回の総裁選挙では、河野太郎候補、岸田文雄候補、高市早苗候補、野田聖子候補の4名が立候補され、幅のある論戦が繰り広げられました。1回目の投票では岸田文雄候補256票、河野太郎候補255票、高市早苗候補188票、野田聖子候補63票をそれぞれ獲得されました。過半数を獲得した候補がいなかったため行われた決選投票では、岸田文雄候補257票、河野太郎候補170票となり、岸田文雄衆議院議員が自由民主党総裁に選出されました。
橋本がくは、1回目および決選投票の二回とも、岸田文雄候補に投票をしました。その理由は、各般にわたり最も安定した政策を示し、かつ選挙戦も陣営がワンチームとして機能していたからです。自由民主党の総裁は、事実上次の総理大臣を担うこととなりますが、その際にはありとあらゆる政策に方向を示さなければなりません。その際に、もちろん個人の人格識見や能力も大事ではありますが、それ以上に内閣や党をチームとしてまとめつつ、それぞれの個性や能力を活かして対応にあたり、一丸となって国を引っ張っていくことが求められます。総裁選における選挙戦を通じ、そのことに最も秀でているように思われたのが岸田文雄候補でした。
そもそも今回の自民党総裁選は、菅義偉総理の総裁任期満了に伴うものであります。もともとは菅総理もこの総裁選挙に立候補する意思を示しておられましたが、9月3日に総裁選挙不出馬を表明されました。その理由は「コロナ対策に専念するため」ということでしたが、個人的には、第五波の感染拡大を食い止めることができず、医療のキャパシティを超える数の患者が発生し、医療が必要な方が病院に入院できない状況があったことに結果としての責任を感じられたのではないかと考えています。菅総理も政府・党も懸命に取り組んでいましたが、困難な状況の中で、国民の皆さまとの距離を縮め、十分なご協力をいただくためのコミュニケーションがとても難しかった面がありました。私たちは、この反省に立つ必要があります。幸いにして感染拡大の第五波は落ち着く方向にありますが、今後ワクチン接種や医薬品の開発・普及に伴い、いかにして新型コロナウイルス感染症を「普通の病気」として着地させるか、最も難しい局面にさしかかります。その中で、リーダーが誠実に人の話を聞き、対話ができることは重要ではないかと考えた次第です。
今回の総裁選では橋本がくは、誰かの推薦人になることなく一人の有権者として投票日まで熟考を重ねました。4人の候補者それぞれに過去ご縁があり、特に河野太郎候補には2連ポスターにご一緒に写るお許しをいただいています。また多くの同僚やご支援いただく皆さまからご連絡をいただき、ご意見やアドバイスを頂戴しました。しかし、所属する政策府ループ平成研究会の竹下亘会長が他界され、記帳所の対応などもあったため、選挙期間中も誰かの応援などの活動は控えていました。賜りましたご意見などに、篤く感謝申し上げます。
総裁選後の「党大会に代わる国会議員総会」において、岸田文雄総裁は「総裁選は終わりました。これでノーサイド、全員野球です」と訴えました。岸田総裁にはまさにそうした体制でこれからの日本のかじ取りに臨むことを期待しますし、その上で、謹んで国民の皆さまのご審判を仰ぎたいと願っています。また橋本がくも、衆議院議員としての任期は残り僅かですが、引き続き皆さまのご期待に応えられるよう全力を尽くしてまいります。