「『公正性』への取り組みは、永遠に続く事業である」:リンクトインのイマーニ・ダンバー氏

DIGIDAY

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(性別や人種を理由とした不当な)賃金格差は、ゆっくりと不均衡ではあるが、縮小しつつある。リンクトイン(LinkedIn)は、バランスのとれた職場を作る取り組みにおいて、潜在的な触媒となり得るポジションにある。マイクロソフト(Microsoft)傘下のビジネスをターゲットにしたソーシャルネットワークである同社は、雇用慣行をより実力主義にするためのツールを備えたプラットフォームを提供するだけでなく、自らが公正な組織の見本として存在している。同社には、公正性(エクイティ)戦略を担当する役員もいる。

リンクトインの公正性戦略責任者であるイマーニ・ダンバー氏はDigidayポッドキャストの最新エピソードのなかで「(公正性)を中心としたすべての取り組みをひとつの役割に統合し、実際にこれに専念するためのチームを立ち上げた企業は(ほかには)知らない」と述べている。

同社による公正性への取り組みはリンクトインの社内にも社外にも及ぶ。社内的には、従業員間でも特筆すべきレベルの賃金公平性を達成している。米国において、リンクトイン勤務の有色人種の従業員は白人従業員が1ドル稼ぐごとに1ドルを稼ぎ(同額を稼ぎ)、女性従業員は男性従業員が1ドル稼ぐごとに0.998ドルを稼ぐ。しかしその仕事は完成には程遠い。

「我々は長いあいだ、公正性に取り組んできた。それは永遠に続く事業でもある。6カ月や2年間のプロジェクトではない」とダンバー氏語る。

以下、会話のハイライトをいくつか紹介する。長さと読みやすさのために若干の編集を加えている。

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公平性の話をするときに話す内容

「公平性について考えるとき、私たちが考えているのは、要するに構造的な障壁が存在しており、人々が自分の能力を最大限に発揮することを妨げているという認識だ。したがって、公平性にコミットすることについて話すとき、私たちが実際に推進しようとしているのは、あらゆる属性のすべてのメンバーが最大限の潜在能力を発揮できるようにすることだ」。

不公平なベースライン

「世界的に見ると、一般的に男性が1ドルを支払われるのに対して、(同一業務で)女性は70セントから80セントを受け取っている。そして人種や民族といった要素を考慮するとそこからさらに下がっていく。確か、白人男性と比べるとラテン系の女性では46セントになる。米国内だけでなく海外でも、私たちがどのような数字に取り組むかという点に関しては、大きな改善の余地がある」。

バイアスへの対抗

「これらの(賃金格差を生み出している)バイアスのいくつかは、完全に無意識に発生している。無意識であろうとなかろうと、候補者のスキル、経験、可能性、という究極的に重要な要素に焦点を当てた採用・賃金決定の邪魔になる障害があるのが現実だ。だとすれば、それを軽減するために私たちが導入できるツールは何なのか」。

明確なコミットメント

「企業が表に出てきて、(公正性に関する)明確な約束をし、それにスケジュールをつけることは珍しい。(たとえば、リンクトインの場合は、今後5年間で米国部門の黒人とラテン系のリーダー、マネージャー、シニアメンバーの数を倍増させるという目標を公表した)。私が今、もっとも喜んでいることは、リンクトインが社として約束をしたことだ。私たちは自分たちに責任を持たせている。そして5年後には、願わくば、今よりもずっと良い状況になっていることだろう」。

[原文:LinkedIn’s Imani Dunbar is helping to build more equitable workplaces across industries

TIM PETERSON(翻訳:塚本 紺、編集:長田真)

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