現在使用されている平仮名は1種類のみですが、昔は何種類もの平仮名が存在しました。現在使用されていない平仮名は「変体仮名」と呼ばれており、さまざまな漢字が基となっています。この変体仮名を崩して書いた文字が「くずし字」で、くずし字は歴史的な文献などで多数使用されています。そんなくずし字を手軽に読めるようにするために開発されたのが、人工知能(AI)くずし字認識アプリの「みを(miwo)」です。
みを(miwo) – AIくずし字認識アプリ | ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)
http://codh.rois.ac.jp/miwo/
「みを」はiOS版とAndroid版のアプリが存在しますが、今回はiOS版をインストールして使用してみます。
「miwo」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/miwo/id1581794085
miwo「みを」AIくずし字認識アプリ – Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ac.rois.codh.miwo
上記URLをクリックしてApp Storeで「みを」を表示したら、「入手」をタップ。
インストールが完了したら「開く」をタップ。
アプリの初回起動時には以下のプライバシーポリシーが表示されるので、下まで読んだら「同意」をタップ。
これが「みを」のホーム画面。
使い方は簡単で、「アルバム」からくずし字が書かれたデータを読み込むか、「カメラ」を起動してくずし字が書かれた紙をカメラで写せばOK。今回は手元にくずし字が書かれた書類がないので、「アルバム」からデータを読み込んでみることに。なお、「アルバム」および「カメラ」は初回起動時にアクセス許可が求められるので、許可をタップ。
写真フォルダの中から適当なものを選択。
今回は国文学研究資料館の「くずし字って何?」のページにある「いろは歌の画像」を「みを」で読み取ってみます。画面中央下部のアイコンをタップ。
すると、黄緑色の文字で読み取り結果が表示されます。
画面下部のスライドバーを左右に動かすと、元の画像をチェックしたり読み取り結果をチェックしたりが可能。
画面右上の赤枠アイコンをタップで読み取り結果の文字サイズを変更できます。
さらに、画面上部中央にある四角アイコンをタップし、文字をタップしてホールドすると……
各文字の変体仮名や字母が表示できます。
記事作成時点での最新版では編集ボタンが機能しませんが、検索ボタンをタップすると……
ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センターのデータベースにアクセスして、各文字について調べることができます。
画面右上のフロッピーアイコンをタップすると……
認識データを保存可能。
「コメント」アイコンをタップすると……
認識データにタイトル・説明をつけて保存することができます。
保存すると以下のように、データ一覧画面にタイトルと説明文が表示されます。
「テキスト」アイコンをタップすると……
翻訳結果をコピー可能。
画面左上のハンバーガーアイコンをタップすると、以下の通りメニューを確認できます。
「くずし字検索」では、文字を入力して検索すると……
ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センターのくずし字データセットにアクセス可能です。
なお、「みを」はROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センターがAI物体検出技術を用いて開発した「KuroNetくずし字認識サービス」と、くずし字認識コンペティションである「Kaggleコンペティション」で1位となったくずし字認識モデルの2つを活用したアプリです。
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